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長編特集
雪国の怪 その3 「写真」
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X氏の踏切観察から間を開けず、住職らによって
その踏切はお清めがなされた。
これで一件落着・・・であれば、良かったのだが・・・。
その後、お清めに参加していた住職が突然、入院したという。
原因は「鬱」だったそうだ。
その他、お清めに立ち会った市職員の女性が自殺。
住んでいたアパートから飛び降りたそうだ。
目撃者の話によれば、屋上にて意味不明な事を叫び
大声で笑い出した直後、飛んだそうだ。
お清めは完全に失敗していたのだ。
間髪入れず、2度目の儀式が行われたそうだ。
だが、結論から言うと「失敗した」ようだ。
2度目のお清め儀式の後
1週間の内に3件の事故が起きた。
幸いにも死者は出なかった様だが
雪の降る中、その雪に慣れているであろう人々が
1週間と言う短いスパンで起こした事故だ・・・。
この事を受け、寺では「手に負えない」と判断が下り
お祓いの話自体、白紙に戻そうという事になった。
しかし、後任でやって来た市の職員が食らい付いて放さなかった様だ。
市と寺での話し合いは、平行線へと縺れた。
その間も、X氏は独自に調査をしていた様だ。
彼が、踏切の観察に新たに持ち出したのは、一台のポラロイドカメラだった。
「あの薄気味悪い中年を絶対に写真に撮ってやる。」
彼は、その霊を写真に収める事で
その霊が持つ念を、写真と言う形で持ち帰り
長期にわたり、供養する事を考えた。
そして、霊の持つ念が弱まった時を見計らい
本丸である踏切のお祓いをしようと考えたのだ。
しかし、来る日も来る日も「ヤツ」を治める事が出来なかったという。
ここで、余談だが
力の強い霊能力者でも、意図して心霊写真を撮る事が極めて難しいそうだ。
というもの
霊能力者の視界には、はっきりと人形に見え
目や鼻といった顔立ちまでクッキリ捉える事が出来たとしても
カメラのファインダーに映るのは、オーブの形に変換されるそうだ。
人間大の物を、カメラに収めるのはたやすい事だが
「ここだ!」という一瞬に、オーブをファインダーで捉える事が難しいのだそうだ。
並み居る霊感の持ち主たちも、意図して「彼等」を写真に収める為に
10数枚以上の写真を激写するそうだ。
故に、何気なく撮られた1枚に「偶々入り込んだ」という事は、ある種
奇跡の1枚と言っていい。
そして、X氏はこう語る。
「テレビとかで良く放送される、心霊写真。名高い霊視家たちが
本物だと太鼓判を押す写真もあるよね。でも・・・その殆どが偽物だ。」
より詳しく話を聞いた所
一部は、心霊写真で間違いない
でも「既に念の篭っていない写真」などが多いそうだ。
そして
名高い鑑定人たちは「テレビ受け」を狙って
何てことない写真を「本物だ」と言っているに過ぎない。と
話を戻すが
その実、「ヤツ」を写真に収める為に、凡そ2ヶ月半も費やしたそうだ。
だが、その写真を見た時
X氏は、妙な違和感を覚えたのだという・・・。
その踏切はお清めがなされた。
これで一件落着・・・であれば、良かったのだが・・・。
その後、お清めに参加していた住職が突然、入院したという。
原因は「鬱」だったそうだ。
その他、お清めに立ち会った市職員の女性が自殺。
住んでいたアパートから飛び降りたそうだ。
目撃者の話によれば、屋上にて意味不明な事を叫び
大声で笑い出した直後、飛んだそうだ。
お清めは完全に失敗していたのだ。
間髪入れず、2度目の儀式が行われたそうだ。
だが、結論から言うと「失敗した」ようだ。
2度目のお清め儀式の後
1週間の内に3件の事故が起きた。
幸いにも死者は出なかった様だが
雪の降る中、その雪に慣れているであろう人々が
1週間と言う短いスパンで起こした事故だ・・・。
この事を受け、寺では「手に負えない」と判断が下り
お祓いの話自体、白紙に戻そうという事になった。
しかし、後任でやって来た市の職員が食らい付いて放さなかった様だ。
市と寺での話し合いは、平行線へと縺れた。
その間も、X氏は独自に調査をしていた様だ。
彼が、踏切の観察に新たに持ち出したのは、一台のポラロイドカメラだった。
「あの薄気味悪い中年を絶対に写真に撮ってやる。」
彼は、その霊を写真に収める事で
その霊が持つ念を、写真と言う形で持ち帰り
長期にわたり、供養する事を考えた。
そして、霊の持つ念が弱まった時を見計らい
本丸である踏切のお祓いをしようと考えたのだ。
しかし、来る日も来る日も「ヤツ」を治める事が出来なかったという。
ここで、余談だが
力の強い霊能力者でも、意図して心霊写真を撮る事が極めて難しいそうだ。
というもの
霊能力者の視界には、はっきりと人形に見え
目や鼻といった顔立ちまでクッキリ捉える事が出来たとしても
カメラのファインダーに映るのは、オーブの形に変換されるそうだ。
人間大の物を、カメラに収めるのはたやすい事だが
「ここだ!」という一瞬に、オーブをファインダーで捉える事が難しいのだそうだ。
並み居る霊感の持ち主たちも、意図して「彼等」を写真に収める為に
10数枚以上の写真を激写するそうだ。
故に、何気なく撮られた1枚に「偶々入り込んだ」という事は、ある種
奇跡の1枚と言っていい。
そして、X氏はこう語る。
「テレビとかで良く放送される、心霊写真。名高い霊視家たちが
本物だと太鼓判を押す写真もあるよね。でも・・・その殆どが偽物だ。」
より詳しく話を聞いた所
一部は、心霊写真で間違いない
でも「既に念の篭っていない写真」などが多いそうだ。
そして
名高い鑑定人たちは「テレビ受け」を狙って
何てことない写真を「本物だ」と言っているに過ぎない。と
話を戻すが
その実、「ヤツ」を写真に収める為に、凡そ2ヶ月半も費やしたそうだ。
だが、その写真を見た時
X氏は、妙な違和感を覚えたのだという・・・。
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