骸行進

メカ

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長編特集

雪国の怪 その4 「顔」

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ポラロイドカメラで撮られた写真は、その場で時間を置けばクッキリと見えて来る。
2ヶ月半経て、漸く捉えたオーブは薄い赤い色だったという。

心霊の世界において「赤」とは「攻撃」の意思を意味する。

即ち「ヤツ」は「悪霊」で間違いがない。
再び、ヤツと対峙した事。そしてヤツの意思の再確認が出来た事は僥倖だ。

だが、写真を見た時に感じた違和感。
それは、オーブの数だ。

ヤツは常に「4人組」で現れていたそうだ。
しかし、そこに写されたオーブの数は一つ。

やはり集合体なのか?
否、集合体であれば無数のオーブが重なり会い複雑な円形のオーブを作る。
此処に写されているオーブは一つのみ。

惜しむらくは、他3人の顔を覚えていない事だ。

次に会う時、他の顔も確認してやると息巻いてその日は踏切を後にしたそうだ。

そのチャンスは間を開けず訪れた。
10日後の事だ。
張り込んでいた先、夜の8時頃
奴等は現れた。
それらの人影を捉えた時、X氏は絶句したという。

其処には、最初に亡くなった禰宜と、自殺を図った市の女性職員が居たのだ。
2人とも表情は無く、ただ、根の前の踏切にぼんやりと視線を落としている。
まるで、生気を抜かれた人形のような顔だったという。

「3人目は!?」
X氏が慌てて残る一人を確認すると・・・そこには首のない者が立っていたという。

2人の霊とは打って変わり
ヤツは静かに笑って居たそうだ。
だが、異変はもう一つ・・・。
一列に並んだ4人の横に、下半身だけの者が新たに増えていたというのだ。

この事から、X氏はある事を仮定して説を建てた。

「ヤツはああやって誰かを引っ張って横に立たせているのか・・・。
ってことは、あの下半身も・・・。顔まで到達した時、その人は・・・。」

その先の事は、言葉にしなくても皆さんならお察しいただけるであろう。

肝心の写真は撮れた。後は
月日をかけて、ヤツの力を払って行けば良い。

そして、1ヶ月が過ぎようとした時だ。
鬱で入院をした住職が、病院から抜け出し
交通事故によって亡くなった。とX氏の元にも一報が入ったそうだ。

X氏は、引き続き
写真を使って力を弱める為のお祓いに取り掛かろうとした時だ。

オーブ体でしか映っていなかった写真が
はっきりと、人形に変わっていたのだという。
しかも、首が無かったはずの3人目には、住職の顔が写っていたというのだ。
同時に、禰宜の体が薄れ
下半身だけの霊体は首元まで写り込んでいたそうだ。

それを見たX氏は

「急いで力を抑え込まなければ次の犠牲者が出る」と
一瞬にして緊張感に飲み込まれたそうだ。
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