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筆者(メカ)の経験談。
見知った顔 2
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そのトンネルは
一本目が約500メートル。二本目は約800メートルという作りだ。
そして、その間を繋ぐように
雑木林のような林道が続く。
一本目のトンネルを目の前に、運転手の杉本は「曰く」について語り出した。
ここは、人通りがほとんど無いにも関わらず
車で人や物を轢いたような衝撃や音が発生するんだそうだ。
そして、車を降りて確認するも、何もなく
振り返った時、血まみれで後ろに立つスーツの男が居るそうだ。
だが、このトンネルでの目立った事件や事故は無く、なぜ心霊スポットなのかさえ
全くの謎なのだという。
「でもよ、事故や事件が無いにしても、車で轢いた感覚の後で血まみれの男が出る。
なんて、話の整合性がありすぎて、何かないと納得できないぜ?」
メンバーの一人がそう疑問を投げかけるが、私もその意見には大きく賛成だった。
心霊スポットとしては、そこそこの知名度故に
何かしらの後ろ暗い過去があってしかるべき。と考えていたからだ。
それに、ただ何もない雰囲気だけが取り柄のトンネルを恐れているのか?など
自分自身、一番認めたくなかった。
だが、此処で議論していても話は進まない。
我々を乗せた車は、一本目のトンネルへと入っていった。
そのトンネルは車一台が通るのがやっとだ。
一応、車の脇を人が通る事は出来る。
しかし、その空間が・・・余計に怖い。
ふと外に目をやった時、誰か歩いて居たり、窓に張り付いているのではないか?と
嫌な想像を掻き立てる。
車での500メートルなど、あっという間だ。
もう少しで、一本目を渡り切る。その時だ。
車が止まった。
「ん?杉本?進まないのか?」
「・・・。」
遠藤が訪ねても杉本は、言葉を発しなかった。
だが、その直後・・・。
杉本の様子が変わった。
「な、何で!?何でだよぉ!」
まるで、駄々をこねる子供の様に、ハンドルを持つ手と共に体を前後に揺らし
何かを訴えている。
急な事で、一瞬混乱した我々だが助手席にいたメンバーの一人が
杉本を宥め、話を聞いた。
「・・・アクセル踏んでるのに、す、進まねぇんだよ!」
「そんなバカな・・・。運転変われよ。俺がやるわ。」
助手席のメンバーと入れ替わり、再出発を試みるも車は発進しなかった。
「く、くぼみにでもハマったんじゃねぇの!?」
運転席に移ったメンバーも動揺を隠す様に、言い訳をするが
後ろに居た3人は気付いていた。
「そもそも、エンジン音やタイヤの音・・・聞こえるか?」
そう。
いきなり止まった車は、まるでエンストしたようにうんともすんとも言わず
くぼみにハマった。などという言い訳そのものが出来ないのだ。
凡そ5分程だったろうか・・・。
暫くの間、車内には沈黙の空気が流れた。
一本目が約500メートル。二本目は約800メートルという作りだ。
そして、その間を繋ぐように
雑木林のような林道が続く。
一本目のトンネルを目の前に、運転手の杉本は「曰く」について語り出した。
ここは、人通りがほとんど無いにも関わらず
車で人や物を轢いたような衝撃や音が発生するんだそうだ。
そして、車を降りて確認するも、何もなく
振り返った時、血まみれで後ろに立つスーツの男が居るそうだ。
だが、このトンネルでの目立った事件や事故は無く、なぜ心霊スポットなのかさえ
全くの謎なのだという。
「でもよ、事故や事件が無いにしても、車で轢いた感覚の後で血まみれの男が出る。
なんて、話の整合性がありすぎて、何かないと納得できないぜ?」
メンバーの一人がそう疑問を投げかけるが、私もその意見には大きく賛成だった。
心霊スポットとしては、そこそこの知名度故に
何かしらの後ろ暗い過去があってしかるべき。と考えていたからだ。
それに、ただ何もない雰囲気だけが取り柄のトンネルを恐れているのか?など
自分自身、一番認めたくなかった。
だが、此処で議論していても話は進まない。
我々を乗せた車は、一本目のトンネルへと入っていった。
そのトンネルは車一台が通るのがやっとだ。
一応、車の脇を人が通る事は出来る。
しかし、その空間が・・・余計に怖い。
ふと外に目をやった時、誰か歩いて居たり、窓に張り付いているのではないか?と
嫌な想像を掻き立てる。
車での500メートルなど、あっという間だ。
もう少しで、一本目を渡り切る。その時だ。
車が止まった。
「ん?杉本?進まないのか?」
「・・・。」
遠藤が訪ねても杉本は、言葉を発しなかった。
だが、その直後・・・。
杉本の様子が変わった。
「な、何で!?何でだよぉ!」
まるで、駄々をこねる子供の様に、ハンドルを持つ手と共に体を前後に揺らし
何かを訴えている。
急な事で、一瞬混乱した我々だが助手席にいたメンバーの一人が
杉本を宥め、話を聞いた。
「・・・アクセル踏んでるのに、す、進まねぇんだよ!」
「そんなバカな・・・。運転変われよ。俺がやるわ。」
助手席のメンバーと入れ替わり、再出発を試みるも車は発進しなかった。
「く、くぼみにでもハマったんじゃねぇの!?」
運転席に移ったメンバーも動揺を隠す様に、言い訳をするが
後ろに居た3人は気付いていた。
「そもそも、エンジン音やタイヤの音・・・聞こえるか?」
そう。
いきなり止まった車は、まるでエンストしたようにうんともすんとも言わず
くぼみにハマった。などという言い訳そのものが出来ないのだ。
凡そ5分程だったろうか・・・。
暫くの間、車内には沈黙の空気が流れた。
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