骸行進

メカ

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筆者(メカ)の経験談。

危険なアルバイト 番外編

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この記事は、豆知識編にて語った「危険なアルバイト」の後日談である。

そもそも、なぜ
私が、後輩の「伊藤」からこのアルバイトの情報を仕入れたかと言うと・・・。
この情報は「伊藤」からの相談内容のなかで必要な情報であった為に聞き取った内容だ。

本編で、後輩の「伊藤」が最後に語ったセリフを覚えているだろうか?

・・・現に一人・・・居るのだ。
音信不通になった者が・・・。

その人物は
伊藤の同期であり、学生時代のクラスメートであったそうだ。
しかし、社会人になってからはぱったりと連絡が途切れていた。
そんな中、ふいにそのクラスメートから手紙が届いたそうだ。
以下、その人物を「林(仮名)」と呼称する。

林は、つい最近までホテルの受付で働いていたそうだ。
だが、このご時世だ。
客足は途絶え、人件費削減を名目に首切りにあったそうだ。
次なる仕事を探していた時
友人伝てに伊藤が不動産業者で働いている事を知る。
不動産ならば安泰であろうと、仕事の紹介を頼み込む手紙だったそうだ。

学生時代の生真面目な彼を知る伊藤は、翌日から
職場に掛け合ったそうだ。

しかし、正社員は愚かパートやアルバイトとしても採用は難しい。との回答だった。

・・・だが・・・。
数日にわたる交渉の末、「林」はアルバイトで仕事をすることが決まった。

しかし、唯一の反省点があるとすれば
そこで、どの様な仕事に任されるのか、確認を取っていなかった事だ。

そう、企業側が「林」に要求した「仕事」・・・
それこそが「危険なアルバイト」であった。

当然、見てくれだけではこれ以上ない楽な仕事だ。
会社に促されるまま、「林」は合計3件の物件を
住み込みで検証したという。

伊藤はこれを酷く後悔しているという。

というのも
2軒目の物件が調査を終え、報告書を作り上げ、会社に持参した「林」を見た時
伊藤は驚いたそうだ。

身なりを整え、スーツで面接に来るようなクラスメートが
物の数ヶ月で、小汚く変貌していたという。
上下共にスウェットで、顔色は青白く、髪の毛はボサボサ。
顎の下は無精ひげが生え、それを雑に手入れしたのか剃り残しまで分かってしまう状態。

伊藤は一瞬
浮浪者が間違えて入って来たのかと思ったそうだ。

書類を提出し、3軒目の物件の情報を受け取り、去ろうとした彼を
伊藤は直ぐに呼び止めた。
しかし、「林」はその手を叩き落とす様に払い除け、舌打ちして帰って行ったそうだ。

それ以降、「林」が会社に来る事は無くなり
仕事の納期が迫り、上司たちが「林」とコンタクトを取ろうと手を尽くしたそうだが
今の所、林は見つかっていないそうだ。

そして、此処からは私見だが・・・

「林」には「動物霊」が憑いてしまった可能性が極めて高い。
基本的に、人格が180度まるっきり変わってしまう様な出来事など
そうそうある物ではない。
2軒目の事故物件にて、動物霊を寄せ付けてしまった「林」は
仕事として外に出ない分、部屋に引きこもり動物霊との親和性を高めてしまった。
そして発覚が遅れてしまい「手遅れ」になったのだろう。
その結果、2軒目と3軒目との境目をきっかけに
忽然と姿を消す形となったのだろう。

世の中、クリーンな仕事に付けている人は幸せかもしれない・・・。
皆さんも十分に気を付けて欲しい。
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