骸行進

メカ

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長編特集

道連れ 終 「道連れ」

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一連の話が終わり、1年が過ぎた頃
ある1通のメールが私の元に届いた。

ヤマちゃんからだ。

「ここ数日、木戸さんと連絡が取れず困っている。変な事になって居なければいいのだが。」

ヤマちゃんは
一件の後
残された木戸と定期的にやり取りを行い、互いの安否を気遣っていたそうだ。

それが、ここにきて
数日間、木戸との連絡が途絶え、不安から私へ連絡を入れたようだ。

とはいっても
私もヤマちゃんも彼の住所は知らない。

「近場」に住んでいるというだけで
もしかすると、県をまたいでいた可能性もあるのだ。

かといって、連絡するに都合の悪いタイミングが重なっているだけかもしれない。
変に騒ぎ立てる事もかえって迷惑な可能性もあった。

しかし、木戸からの連絡を待って
更に二ヶ月が経過した・・・。
これはもう、何かあったとしか思えない状況であった。

時を同じくして、ヤマちゃんも
徐々に精神的に不安定になりつつあった。

焦燥感・恐怖・混乱

私とヤマちゃんは、メール上での口論が頻繁となっていた。

「お前は実際に見てもないし行っても居ないから、他人事なんだ!
俺達は現場に行っちまったんだぞ!もう行くなって言うから従っていたが
それでも木戸は連絡取れなくなったじゃないか!どう責任を取るつもりだ!」

彼の心からの叫びである。

だが、この流れを外から見ている私や皆さんからすれば

「自業自得」である。

私は、再びX氏に連絡を取り、この先のアドバイスなどを聞く事にした。

「連絡の取れなくなった方の事は一旦、諦めた方が良い。
今重要なのは相談者自身。
気を強く持たせないと、人格そのものを『持って行かれる』かもしれない。」

ヤマちゃんはいわゆる「憑かれた状態」であり
その後の流れ如何によっては、取り返しが付かない状態であったそうだ。
そうなれば、本人は愚か周囲の人間にまで悪影響が出かねない。ということであり
急遽、二度目のお祓いにX氏が彼の元を訪れる事になったそうだ。


その間、私は木戸とのコンタクトを取るべく連絡を続けたが
結果は芳しい物ではなかった。

そして2週間が経ち・・・

木戸は自宅で亡くなっている所を発見された。
連絡の取れなくなった家族が不審に思い、自宅へ向かった所
自宅のクローゼット内で首を吊っていたそうだ。

更にその後
X氏から緊急の連絡が入り
ヤマちゃんのお祓いが失敗した事を聞いた。

お祓いの為、訪れていた神社から突如、姿を消したそうだ。

その一ヶ月度の事だ。

ヤマちゃんから私宛に、一通のメールが届いた。

「見つけた。」

その一言だけで送られてきたメールに、恐怖を覚えた私は
即座に警察へ連絡を入れた。

警察の捜索によって
件の廃集落付近の小川で、失踪して居たメンバー共々
溺死体となって発見されたそうだ。
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