骸行進

メカ

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長編特集

キャンプ 2 「仕掛け」

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我々の泊まるキャンプ場から、車にて15分ほど。
その場所に、心霊スポットはあった。

そして、この「仕掛け」にて語られる「ある恐怖」を、後日
私は増田から聞かされる事となる。

増田・友人Aは、早速
その心霊スポットを巡り、トランプの隠し場所を求め彷徨った。

正直な所、この心霊スポットにあると言われる廃屋に付いて
ソレが何の建物であったのかは、未だに不明である。

ただ一つ言える事があるとすれば
この一件で、ある意味無事だったのは「遠藤・小島」だけである。

廃屋に入った二人は
まず、建物を一周する事にしたそうだ。
その建物は、一見するとまるで「学校」や「市役所」の様だった。
建物は2階建てであり、横に広い構造であった。
建物中央部に入り口があり、そこに窓口らしきカウンター。
その奥には、会社などでよく見る様な机が並んでいたという。

そして、向かって右側には広間があり、恐らく食堂として使われていたであろう痕跡もあった。
机は折り畳み式の物で、向かい合わせの様に配置。
それが三列ずらっと、奥まで続いていた。
恐らく80~90人は座れることだろう。

次に、向かって左側の内部を調べると
中規模の部屋が5つ程、並んでいて
その突き当りに、トイレが存在していた。
奥から二番目の部屋は、倉庫などで見かけるスチール製の棚が備わっていた。

むしろここで、2人が違和感を覚えたのは
その他の部屋だ。
この部屋だけに棚が設置されており、後は蛻の空だったからだ。
椅子や机は愚か、カーテンですら付いていない。
しかも、ガラスなどは割れているのに、不自然なほどに室内は綺麗だった。
長い事放置されている為、それ相応、建物の老朽化・埃などは目立つものの
床などに飛び散ったであろう「ゴミ」が無かったのだ。

「誰かが住んでいる(あるいは定期的に様子を見に来ている)。」

増田は、そう思ったそうだ。
そして、今まさにその「誰か」が建物内に居るかも知れない。という恐怖が
増田の額から流れ落ちたそうだ。

受付らしいカウンターまで戻った2人。
ここで友人Aが言う。

「早いとこ済ませよう。俺、二階見て来るから増田は一階に隠してくれよな。」

「え・・・・あ、ちょっと・・・。」

そうして、友人Aはカウンター奥の階段へと消えた。

10分後、車に戻った2人だが、この時点で
増田の様子がおかしかった。と友人Aは語る。

ハンドルを握る増田は、非常に青ざめた表情で
心配になり声を掛けても「うるせぇ!」と怒鳴り、キャンプ場を目指していたそうだ。

キャンプ場に戻って来た増田を見るなり
我々、探索組は
「おい、増田ぁ。雰囲気まで作り込んでくるんじゃねぇって(笑」
と小馬鹿にしていた。
増田の変貌も「仕掛け」の一つだろうと・・・高を括っていたのだ・・・。

・・・そう、この時
増田は、もう見てしまっていたのだ。・・・ある恐怖の一部を。
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