骸行進

メカ

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長編特集

キャンプ 3 「探索(前編)」

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増田の運転する車にて、友人Aと小島・友人Bが
心霊スポットへと向かった。

その間、私と遠藤は仮眠。
(以下、小島視点)

建物内部に入ると、思いの他広かった。
これだけの敷地であれば、捜索のし甲斐もあるというものだ。

最初は2人で探していた物の埒が明かない。
2人で分担する事に決めた。
既に探したところを共有する為、スマホで通話状態にし情報共有を試みた。

「ライト、もっと強めの持ってくればよかった・・・。」

友人Bが受話器越しにぼやく。
だが、それはこちらも同じだった。

建物内部は想像以上に暗く、ライトが無ければ足元すら見えない。
更に恐怖を煽るのは、建物内部が妙に静かな事だ。
床はタイル張り。自分の足音だけが響く。・・・それも「静かに」だ。

「そっちどう?」

「今、二階にいる。小島はそのまま一階を頼む。」

「分かった。」

定期的に互いの情報を伝え、声を確認し合わなければ心細いものだ。
時折、受話器から聞こえる友人の息遣いや捜索音に安心感を抱く。

受付とその奥のスペースを調べ終えた小島は、食堂に向かった。

暗闇の中、ただひたすらに机と椅子が並んでいるその光景は恐怖でしかない。
もし、ライトを照らした先に「誰か」がいたら?
そう考えるだけでもパニックになりそうだ。

一つずつ、机や椅子を確認し、トランプを探す。
自身の足音、そして椅子を引く音が定期的に鳴り、その食堂の大きさを
改めて再認識した。

「・・・音が、響かない・・・。」

先ほどまで感じていた、音の反響が帰って来ないのだ。
それと同時に、妙な寒気を感じた。

食堂の広さ故の事だ。そう信じ
今度はキッチン跡へと向かう。
多くの機材がそのまま放置され、その殆どが侵入者たちによって壊された後だ。
レンジの扉は剥がされ、業務用冷蔵庫はなぎ倒され
食器棚からは皿などが散乱していた。

シンクに併設されている引き出しや戸をくまなく探したが
ここでもトランプは見つからず
受付の方へと引き返す事を決めた。

残るは各個室と奥のトイレのみである。

だが、ここで
スマホの受話器から怪音が響いた。
それは、さび付いた扉をゆっくりとこじ開ける様な・・・。
軋んだ高音だ。

「おい?大丈夫か?」

「ち・・み・・だ、・・にも・・う・・・かって・・あと・・・。」

友人Bの声が軋んだ音の向こうで聞こえるも
その声は途切れ途切れであり理解不能であった。
不安を感じた小島は、急いで二階へと向かったが
その道中
二階に上がった際
後ろを振り返ると踊り場にある、頭一つ分高い出窓にトランプを見つける事に成功した。

それを取り、二階を散策し友人Aと合流。

「さっき何を言ったんだ?」

「ん?あぁ。トランプ見つからなかったら合流しようと思っただけだよ。」

「そうだったのか。」

こうして、先攻の2人によるトランプ捜索は終わったのだ。
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