骸行進

メカ

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長編特集

合コンで。 終

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「では皆さん、明後日のこの時刻までお堂から出られません様に。」

お祓いの為、再び訪れる事となった神社。
お堂から出た神主はお堂周辺に結界を施す。といい
お堂を後にした。

一同に許された行動範囲は
お堂奥より続いている、廊下とその奥にあるトイレ・キッチンのみだ。
これらの場所も全て、結界が施されているとの事。

しかも、更なる念押しとして
全員に、小さな袋に小分けされた清めの塩が配られた。
二日間、手放す事が無い様に。と・・・。

そんな非日常が楽しかったのは、最初の数時間だけだった。
夜は更け、お堂の外か「暗闇」そのものである。

街灯もなく、近くに家やコンビニが見える訳でもなく。
次第に、それは「焦燥」へと変わる。

「こんな所に居ると・・・俺達だけ別世界って感じだよな・・・。」

「そうね、テレビはおろか時計もないし。」

「携帯の充電も何時まで持つか・・・。」

浅野とその隣の女性とが不安を口にする中、一人の男が立ち上がる。

「な、なぁ・・・俺トイレ行きたいんだけどさ・・・。
浅野か谷ちゃん・・・どっちか一緒に行こうぜ・・・。」

男の顔は真っ青だ。
余程、我慢していたのか、その場に留まるのが怖いのか。
早く早くと急かされる。

この事から、お堂以外の場に行く際は二人一組になる事が決まった。

だが、谷ちゃん自身にも「言い知れぬ不安」が心の底にあったという。

その不安は夜が明け、時間が過ぎ・・・次の日の夕方に明らかとなった。

「いやぁ・・・でもさ。まさか俺達6人ともが酷い目に合うとはね・・・。」

浅野が場の空気を立て直そうと発した言葉だ。

ここで、谷ちゃんは気付くのだ・・・。

「・・・一人・・・足りない・・・?」

「え?」

本来、この場には「7人」居る筈なのだ。

遺体となって発見された男を除き、我々は7人居る筈なのだ。
その矛盾を指摘した時、場は一気に凍り付いた。

思えば、神主と話をした時点から「6人」と話が出ていたにも関わらず
それに何の疑問も持たなかった。

全員が全員、口を揃えてメンバーの名前を出す。
・・・が、亡くなった男を含めても7人分の名前しか出てこない。
一同は8人居た事をしっかりと自覚している。
にも拘らず、残り一人の名前が出てこないのだ・・・。

その直後・・・。
谷ちゃんの携帯が鳴る・・・。
電話の相手・・・それは「美樹さん」だ。

「・・・え。」

ふと顔を挙げた彼は、即座に理解した。

そう・・・お堂の中に「美樹さん」が居ないのだ。
そして「美樹さん」が今回の一件の元凶である。と。
だから、神主は自分だけに話をしたのだ・・・。

憑かれていたのは「自分」なのだ・・・と。

それ以降、彼の携帯の充電が切れるまで
延々と電話が鳴り続けていたという・・・。
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