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長編特集
クダラナイ 6 調査その2
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私とX氏は、竜太が
何かしらの理由で、その老人の念を団地から拾ってきてしまったのではないか?
と議論するようになっていた。
しかし、どうしても腑に落ちないのが
やはり、あの一軒家と街灯なのだ。
その事についても何度か議論を進めたが
これと言って納得のいく内容は得られなかった。
だが・・・行き詰まった調査に新たな進展を見せたのは
大久保君と共に、最初の聞き込みで出会った「羽村さん」からの情報だった。
彼女からの証言で
例の一軒家には、元々その一家が住んでいたそうだ。
祖父が健在の頃
息子夫婦が結婚と同時に件の幽霊団地(当時はまだ普通の団地だった)に移住。
休日や記念日には実家である一軒家に集まり、過ごしていたそうだ。
・・・でも、それも長くは続かなかったそうだ。
一人残された祖父は次第に認知症が進み、昼夜を問わず徘徊するようになった。
その大部分が、例の街灯の下(当時はゴミ置き場)の所で保護されていたというのだ。
都度、交番などの厄介になり息子夫婦も手を焼いていたらしい。
その結果、まだ足腰が丈夫な内に。と団地での同居を決めたそうだ。
この話を聞いた時、私は純粋に疑問に思った。
持ち家があるにもかかわらず、なぜ一家は持ち家ではなく団地を選んだのだろうかと。
それには理由があった・・・。
認知の進んだ祖父が、事ある毎に
「家に誰かが居る。」とソワソワしていたそうだ。
そして、当時まだ幼かった娘(長女)がその発言を怖がり
家に入りたがらなかったそうだ。
私は妙な「納得」を覚えた。
幽霊団地を訪れた時、払拭しきれなかった「焦燥感」の正体が分かった。
あの時、私にもその「祖父」が憑いていたのだろう。
言い表せぬ「焦燥」「使命感」・・・体を後ろから押されながら
無自覚で動こうとする手足。
それはきっと、その祖父の「不安」と「帰巣本能」などが合わさっている物なのだろう。
羽村さんの証言が事実であるならば、あの一軒家が潰されない理由も得心が行く。
本来の所有者である「老人」は既に死去している。
更に、その息子夫婦やその家族も亡くなっている。
・・・残っているのは、長男がお世話になっていたという親戚だ。
だが、その親戚は一軒家を気味悪がり、近寄る事すらしていない。
当然、取り壊しの話すらまともに取り合っていない事だろう。
結果として、あの家だけがぽつんと取り残されているのだ。
ただもう一つ、謎が残っている。
それが、竜太の当日に取った行動だ。
友人達とはぐれ、自宅に戻るまでの空白の1時間の謎は解けていない。
更なる調査が必要なのだ。
何かしらの理由で、その老人の念を団地から拾ってきてしまったのではないか?
と議論するようになっていた。
しかし、どうしても腑に落ちないのが
やはり、あの一軒家と街灯なのだ。
その事についても何度か議論を進めたが
これと言って納得のいく内容は得られなかった。
だが・・・行き詰まった調査に新たな進展を見せたのは
大久保君と共に、最初の聞き込みで出会った「羽村さん」からの情報だった。
彼女からの証言で
例の一軒家には、元々その一家が住んでいたそうだ。
祖父が健在の頃
息子夫婦が結婚と同時に件の幽霊団地(当時はまだ普通の団地だった)に移住。
休日や記念日には実家である一軒家に集まり、過ごしていたそうだ。
・・・でも、それも長くは続かなかったそうだ。
一人残された祖父は次第に認知症が進み、昼夜を問わず徘徊するようになった。
その大部分が、例の街灯の下(当時はゴミ置き場)の所で保護されていたというのだ。
都度、交番などの厄介になり息子夫婦も手を焼いていたらしい。
その結果、まだ足腰が丈夫な内に。と団地での同居を決めたそうだ。
この話を聞いた時、私は純粋に疑問に思った。
持ち家があるにもかかわらず、なぜ一家は持ち家ではなく団地を選んだのだろうかと。
それには理由があった・・・。
認知の進んだ祖父が、事ある毎に
「家に誰かが居る。」とソワソワしていたそうだ。
そして、当時まだ幼かった娘(長女)がその発言を怖がり
家に入りたがらなかったそうだ。
私は妙な「納得」を覚えた。
幽霊団地を訪れた時、払拭しきれなかった「焦燥感」の正体が分かった。
あの時、私にもその「祖父」が憑いていたのだろう。
言い表せぬ「焦燥」「使命感」・・・体を後ろから押されながら
無自覚で動こうとする手足。
それはきっと、その祖父の「不安」と「帰巣本能」などが合わさっている物なのだろう。
羽村さんの証言が事実であるならば、あの一軒家が潰されない理由も得心が行く。
本来の所有者である「老人」は既に死去している。
更に、その息子夫婦やその家族も亡くなっている。
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当然、取り壊しの話すらまともに取り合っていない事だろう。
結果として、あの家だけがぽつんと取り残されているのだ。
ただもう一つ、謎が残っている。
それが、竜太の当日に取った行動だ。
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更なる調査が必要なのだ。
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