骸行進

メカ

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筆者(メカ)の経験談。

名無しのクラスメート 2

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メンバーの一人が声を上げる。

「そもそも、アイツを打ち上げに誘った奴、誰だよ?」

この疑問が沸き上がった所で、察しの良い皆さんなら分かると思う。
実際、この時私も
「・・・まさかな。」と思っていた。

一人ずつ、やり取りの記録を見返していくも
それらしい人物とやり取りをしている形跡がないのだ。

ここで新たな疑問が生じる事だろう。
この打ち上げは、筆者を含めて7人なのだ。
即ち、自分以外の6人とやり取りを重ねる訳だが・・・。

この打ち上げ自体複雑で
集まりを企画した者が大久保を含めた3人とやり取りを行い
そのうちの一人から、私に連絡が来る。
当然、大久保の為の打ち上げなのだから、主賓である大久保が人を誘う事は無かった。
・・・
つまり残る一人が2人誘った計算になる。
だが、その残る一人も友人一名しか誘っていないのだ。

この時点で筆者を覗くと友人は5名。
にも拘らず、実際集まった時は6名になっていた。

結局、誰が誘ったのかすらも分からず終いだった。

しかし「彼」は実際に話の中に参加していた。
共に笑い、共に過去を共感し、共に過ごした。
あの時間に違和感など無かった。
どんな話題になったとしても、表情一つ変わらずその場の流れに乗って来る。
そんな奴が一人、その存在だけ違和感を漂わせつつ集まりに居たのだ。

我々の疑念はさらに増大する事となった。

そんな中、メンバーの一人「矢田部(仮名)」の携帯が鳴る。

「・・・非通知?」

「このご時世で非通知でかけてくる奴居るの?」

「止めとけ、そんなの。出る必要ないって。」

周囲の意見も相まって、矢田部はその電話を取る事はしない。
だが、その着信音はその後3分間なり続けていた。

「・・・長かった・・・な。」

「イタ電の相手も必死なんだろ?w」

嫌味な会話で笑いを取り、盛り上がろうとしていたその時だ。

今度は、大久保の電話に非通知で電話が掛かって来たのだ。

「こ、今度は俺かよ。」

「タイミング的に見ても、こりゃ俺達の知り合いだな!」

「しゃーない、出てみろよ。但し、スピーカーでな。」

我々は、大久保の携帯を囲むように集まり、電話に出る事になった。

「・・・もしもし?」

「・・・。」

「ん?あれ?もしもし?大久保君?」

アイツだ。
間違いない。打ち上げの時に散々会話をして聞き慣れている。

「もしもし?」

「あぁ、良かった繋がってたんだね。電波が悪かったのかな・・・。」

「ど、どうしたんだよ?」

「いやね、つい今さ。矢田部君にも電話したんだけど繋がらなくて。」

「へ、へぇ~。アイツも仕事とかで忙しいんじゃないか?」

「そうみたいだねぇ。残念だよ。それでさ、この間会ったのがあまりにも懐かし過ぎて
今度また皆で温泉旅行とかにでも行かないか?」

白々しくも会話を続ける「彼」に一同は疑惑の眼差しだったが
アイコンタクトでの総意もあり、その提案に乗る事になったのだ。
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