172 / 336
視える友人「絢女」の話
視える様になったきっかけ。 終
しおりを挟む
絢女の過去を調べる事数日。
一つの流れが出来上がった。
彼女は、当時
何か恐ろしい物を見たに違いない。
そして、それは母親まで巻き込んで。
直後、何かしらの事情でその話はタブーとなった。
なぜ、彼女がその事を鮮明に覚えていないのか・・・。
タブーとなった事で話をする機会そのものが奪われ
長い月日を経て、忘れ去られた・・・。
しかし、この数日で彼女はある事を幾つか思い出した。
「其処には、何度か行った事がある。」
「母の仕事なのか、決まって近くに数時間預けられていた。」
「思い出すのは、ビル群に囲まれていた事」
私は、彼女の話が妙に引っかかった。
そもそも、仕事で預けられているのであれば「幼稚園」や「保育園」が妥当であろう。
しかし、彼女にその記憶はない。
そもそも、当時は小学生だ。その線は薄い。
となれば、知り合い宅に居たのか?
それも線としては薄い。
なぜなら、預けられていた事を思い出した時点で知り合いの事も思い出すだろう。
更に、預け先はビル群に面している。
となれば、オフィス街という事も十分に考えられる。
そういった話を彼女に説明した後、暫く経ってから再び
彼女はある事を思い出した。
「そう、決まってお昼前位から預けられてたんだよ。で、夕方ごろには帰ってた。」
託児所系の場所であれば、随分と中途半端じゃないか?
僅か数時間の為だけに?
そんな短時間であれば仕事と言うのも怪しいものだ。
この時点で、私はある仮説を立てていた。
しかし、この話は彼女にとっては酷だろう。
そして、この時点で「彼女が見たもの」を私は予想が付いていた。
此処からは、私の推測が混じる。
恐らく、彼女が預けられていた場所は「新宿」だ。
しかも、もっと範囲を限定するならば「歌舞伎町」だ。
私の中で「ビル群」と「短時間の託児」、「彼女が東京の人間」という点が重なる場所は
其処しか浮かばない。
ましてや、正規の託児ではない飛び入りの感覚だろう。
・・・そして、なぜ預けられていたか・・・。
恐らくは「不倫」。
そう考えれば、彼女が見たものについて話し出す時、怒られる理由が浮かばない。
そもそも、小学3年生の時
視たという「おばあさん」の件も親からすれば「悍ましいから」という理由で怒らず
笑い飛ばすような母親だ。
それ以前の幼い彼女が「何かを視た」と行った所で相手にもしないだろう。
その母親が「話すと怒る。」「しつこいと引っ叩かれていた。」
おかしいだろう。
そもそもが邪推だ。
これが正解ではないのだろうが・・・
一つ、これだけは言える。
・・・彼女はあの有名なビルで「飛び降り」を見たのではないか?
そして、ソレが生きている者ではなく、繰り返している者なのではないか?
それを機に「視える様になった」のではないか・・・?
彼女の母親は「不倫発覚」を恐れ、彼女の口に蓋をしたのではないだろうか・・・?
この邪推は、彼女には話していない。
真相は、闇の中である・・・。
一つの流れが出来上がった。
彼女は、当時
何か恐ろしい物を見たに違いない。
そして、それは母親まで巻き込んで。
直後、何かしらの事情でその話はタブーとなった。
なぜ、彼女がその事を鮮明に覚えていないのか・・・。
タブーとなった事で話をする機会そのものが奪われ
長い月日を経て、忘れ去られた・・・。
しかし、この数日で彼女はある事を幾つか思い出した。
「其処には、何度か行った事がある。」
「母の仕事なのか、決まって近くに数時間預けられていた。」
「思い出すのは、ビル群に囲まれていた事」
私は、彼女の話が妙に引っかかった。
そもそも、仕事で預けられているのであれば「幼稚園」や「保育園」が妥当であろう。
しかし、彼女にその記憶はない。
そもそも、当時は小学生だ。その線は薄い。
となれば、知り合い宅に居たのか?
それも線としては薄い。
なぜなら、預けられていた事を思い出した時点で知り合いの事も思い出すだろう。
更に、預け先はビル群に面している。
となれば、オフィス街という事も十分に考えられる。
そういった話を彼女に説明した後、暫く経ってから再び
彼女はある事を思い出した。
「そう、決まってお昼前位から預けられてたんだよ。で、夕方ごろには帰ってた。」
託児所系の場所であれば、随分と中途半端じゃないか?
僅か数時間の為だけに?
そんな短時間であれば仕事と言うのも怪しいものだ。
この時点で、私はある仮説を立てていた。
しかし、この話は彼女にとっては酷だろう。
そして、この時点で「彼女が見たもの」を私は予想が付いていた。
此処からは、私の推測が混じる。
恐らく、彼女が預けられていた場所は「新宿」だ。
しかも、もっと範囲を限定するならば「歌舞伎町」だ。
私の中で「ビル群」と「短時間の託児」、「彼女が東京の人間」という点が重なる場所は
其処しか浮かばない。
ましてや、正規の託児ではない飛び入りの感覚だろう。
・・・そして、なぜ預けられていたか・・・。
恐らくは「不倫」。
そう考えれば、彼女が見たものについて話し出す時、怒られる理由が浮かばない。
そもそも、小学3年生の時
視たという「おばあさん」の件も親からすれば「悍ましいから」という理由で怒らず
笑い飛ばすような母親だ。
それ以前の幼い彼女が「何かを視た」と行った所で相手にもしないだろう。
その母親が「話すと怒る。」「しつこいと引っ叩かれていた。」
おかしいだろう。
そもそもが邪推だ。
これが正解ではないのだろうが・・・
一つ、これだけは言える。
・・・彼女はあの有名なビルで「飛び降り」を見たのではないか?
そして、ソレが生きている者ではなく、繰り返している者なのではないか?
それを機に「視える様になった」のではないか・・・?
彼女の母親は「不倫発覚」を恐れ、彼女の口に蓋をしたのではないだろうか・・・?
この邪推は、彼女には話していない。
真相は、闇の中である・・・。
0
あなたにおすすめの小説
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる