117 / 336
警官の友人「荻野(仮名)」の話
保護された老人 2
しおりを挟む
大林が保護されてから15分。
一向に、マンションから迎えが来ない。
都度、大林を宥めながらここまで待ったが流石に遅い。
「なぁ、本当に連絡したのか?」
「したよ。あちらさんも大慌てだったぞ。」
「なら何で来ないんだよ。」
「・・・さぁな。」
交番から介護用マンションまでは徒歩で5分ほどの距離だ。
直ぐに来ると連絡を受け待っていたが、これでは送ってしまった方が早かった。
「念の為、もう一度連絡取ってくれよ。」
「分かった。」
・・・すると、この連絡で奇妙な事が起きたのだ。
同僚は携帯をスピーカーに設定して話し始めた。
「もしもし。こちら先ほどお電話差し上げた○○警察の者です。
あれからお時間が少し経ってしまったので確認のお電話を差し上げたのですが・・・。」
「・・・はい?○○警察・・・?・・・先ほどって・・・。どういう案件でしょうか?」
「え?・・・えっと大林さんというご老人をこちらで保護しているのですが
そちらのお住まいでしたよね?」
「大林さん!?そ、そうでしたか!今、担当の者に変わりますので!」
そして、待機音が鳴る。
「・・・おい、どういう事だよ。連絡したんじゃないのか?」
「・・・したよ・・・。どうなってるかこっちが聞きたいよ。」
「・・・もしもし。お待たせしました。施設長の渡(仮名)です。」
「あぁ・・・渡さん?先ほどお電話差し上げたと思うのですが。あれから15分程待っても
お迎えが来ないようで、確認のお電話をしました。」
「・・・失礼ですが、こちらにお電話されたのは間違いないですか?」
「・・・はい?・・・20分ほど前に成りますが、確かに・・・。」
「・・・おかしいなぁ。・・・とにかく、大林さんの件につきましては了解しました。
急いで向かいますので。よろしくお願い致します。」
「はい、ではお待ちしておりますので。」
そうして電話が切れた。
「お前、何処に電話かけたんだよ?」
「いや、あそこのマンションで間違いないって。さっきも渡さんが電話に出たんだ。」
ともあれ、荻野は再び大林の気を逸らしながら迎えを待つ事となった。
・・・が。
待てども迎えは来なかった。
最初の電話から既に一時間は経過してしまった。
「どうなってんだよ、あのマンション。介護用とか謳っておいて
老人一人ほったらかしかよ。悪いが、もう一度電話頼むわ。俺、大林さんを送って来る。」
「分かった。」
「大林さん、ここら辺は交通量も多いし俺、心配だからさ。家まで一緒に送るからさ。
随分待たせちゃった・・・御免なさいね。さ、行きましょう。」
「いやぁ、若いのに迷惑かけて・・・すまないのはこっちの方だ。」
そうして、二人は交番から歩を進める・・・。
これが、次の異変ほ始まりだった。
一向に、マンションから迎えが来ない。
都度、大林を宥めながらここまで待ったが流石に遅い。
「なぁ、本当に連絡したのか?」
「したよ。あちらさんも大慌てだったぞ。」
「なら何で来ないんだよ。」
「・・・さぁな。」
交番から介護用マンションまでは徒歩で5分ほどの距離だ。
直ぐに来ると連絡を受け待っていたが、これでは送ってしまった方が早かった。
「念の為、もう一度連絡取ってくれよ。」
「分かった。」
・・・すると、この連絡で奇妙な事が起きたのだ。
同僚は携帯をスピーカーに設定して話し始めた。
「もしもし。こちら先ほどお電話差し上げた○○警察の者です。
あれからお時間が少し経ってしまったので確認のお電話を差し上げたのですが・・・。」
「・・・はい?○○警察・・・?・・・先ほどって・・・。どういう案件でしょうか?」
「え?・・・えっと大林さんというご老人をこちらで保護しているのですが
そちらのお住まいでしたよね?」
「大林さん!?そ、そうでしたか!今、担当の者に変わりますので!」
そして、待機音が鳴る。
「・・・おい、どういう事だよ。連絡したんじゃないのか?」
「・・・したよ・・・。どうなってるかこっちが聞きたいよ。」
「・・・もしもし。お待たせしました。施設長の渡(仮名)です。」
「あぁ・・・渡さん?先ほどお電話差し上げたと思うのですが。あれから15分程待っても
お迎えが来ないようで、確認のお電話をしました。」
「・・・失礼ですが、こちらにお電話されたのは間違いないですか?」
「・・・はい?・・・20分ほど前に成りますが、確かに・・・。」
「・・・おかしいなぁ。・・・とにかく、大林さんの件につきましては了解しました。
急いで向かいますので。よろしくお願い致します。」
「はい、ではお待ちしておりますので。」
そうして電話が切れた。
「お前、何処に電話かけたんだよ?」
「いや、あそこのマンションで間違いないって。さっきも渡さんが電話に出たんだ。」
ともあれ、荻野は再び大林の気を逸らしながら迎えを待つ事となった。
・・・が。
待てども迎えは来なかった。
最初の電話から既に一時間は経過してしまった。
「どうなってんだよ、あのマンション。介護用とか謳っておいて
老人一人ほったらかしかよ。悪いが、もう一度電話頼むわ。俺、大林さんを送って来る。」
「分かった。」
「大林さん、ここら辺は交通量も多いし俺、心配だからさ。家まで一緒に送るからさ。
随分待たせちゃった・・・御免なさいね。さ、行きましょう。」
「いやぁ、若いのに迷惑かけて・・・すまないのはこっちの方だ。」
そうして、二人は交番から歩を進める・・・。
これが、次の異変ほ始まりだった。
0
あなたにおすすめの小説
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる