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呪物
呻くパペット人形
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ある年、私の元に経緯を記した手紙付きで小包が届いた。
小包の中には「子供用」と思われる
動物を象った縫いぐるみのパペット人形が入っていた。
この時、私はその人形から
酷く悲しむ声を聴いている。
言葉にならず、ずっと涙を流しながら嘔吐くような・・・。
手紙には以下の通り記されていた。
「この縫いぐるみは、且つて私の兄が所持していたものです。
兄がまだ幼い頃、動物園に行った記念に。と買ってもらった物だそうです。
それからしばらくして、私が生まれ・・・時を同じくして兄は事故で亡くなったと聞いています。
両親は兄の死後、仏壇にもこの人形を飾り供養をしていました。
しかし、ある時を境に人形から呻くような声が聞こえる様になり
両親はソレを気味悪がり、押し入れに仕舞い込んだ。と聞いています。
・・・それ以降、家庭では度々不幸が続き
とうとう、家族はバラバラになってしまいました。
先日、知り合い伝に母が亡くなったと聞き、整理の為出向いたのですが
そこで、このパペット人形を見つけました。
更に、その知り合いより
母がパペット人形が元で、近隣住民とトラブルを起こしていた事。
そして、別れた父ともトラブルを起こしていた事を知りました。
渦中の人形という事もあって、あまり良い物とも思えず
しかし、兄の遺品ですから粗末に扱うのも気が進まず・・・。
お力を借りたく、送らせていただきました。」
その手紙には、トラブルについては詳しく記載はなかったものの
送り主本人の名前と連絡先が記してあった。
正直な所、私はこの人形を手にした時から「顛末」を「何となくイメージ」出来てしまった。
だが、あえて本人に連絡を取り、詳しく話を聞いたのだ。
電話に出たのは女性であったが、どうやらその女性がご本人だったようだ。
彼女との電話で分かった事がある。
最初、家族に降りかかった不幸については
彼女自身、幼かったという理由もあり詳しくは知らなかったそうだ。
しかし、彼女は母に引き取られ高校卒業までは一緒に住んでいたという。
が、社会人になって一人暮らしを始めると
その母とも疎遠となり、10年近くが経過していたという。
知り合い伝に聞いた「母のトラブル」についてだが・・・。
どうやら、母には息子への未練があったようだ。
しかし、肝心の遺品は「曰く付き」となってしまった。
一人になった母は、その「曰く」に耐えられなくなり
当時の息子と年齢の近い子供を持つ近隣住民に「遺品」をプレゼントしたそうだ。
が、しかし・・・。
それから暫くして、その近隣住民から激しい抗議の苦情が届いた。
その住民の子供が昼夜を問わず、誰もいない場所で誰かとしゃべりだす様になった。
というのだ。
異変を察知した保護者が「誰と話しているのか」を訪ねると
「○○君!(亡くなったお兄さんの名前)」と言い放ったそうだ。
この時、私は「あぁ、やっぱりか・・・。」となった。
だが悲劇は終わらない。
近隣住民から突き返されたそのパペット人形を
今度は、別れた元夫と「擦り付け合った」というのだ。
その結果
再婚をしていた元夫は浮気を疑われ「離婚」
パペット人形を邪険に扱った母は天罰とでも言わんばかりに
住宅火災で亡くなったそうだ。
この時・・・ふと言葉に突いて出た一言がある。
「妹が出来て、嬉しかったんだよな。お兄ちゃんだもんな。」
我に返ると
パペット人形を手に、独りで呟いていた。
彼は人形の姿になっても「妹を見守っていただけ」なのだ。
だが、それを「薄気味悪い」とずっと雑に扱われてきたのだ。
最初に感じた「悲しみ」が「その答え」だろう。
現在、そのパペット人形は
女性の元に返し、供養が続いている。
小包の中には「子供用」と思われる
動物を象った縫いぐるみのパペット人形が入っていた。
この時、私はその人形から
酷く悲しむ声を聴いている。
言葉にならず、ずっと涙を流しながら嘔吐くような・・・。
手紙には以下の通り記されていた。
「この縫いぐるみは、且つて私の兄が所持していたものです。
兄がまだ幼い頃、動物園に行った記念に。と買ってもらった物だそうです。
それからしばらくして、私が生まれ・・・時を同じくして兄は事故で亡くなったと聞いています。
両親は兄の死後、仏壇にもこの人形を飾り供養をしていました。
しかし、ある時を境に人形から呻くような声が聞こえる様になり
両親はソレを気味悪がり、押し入れに仕舞い込んだ。と聞いています。
・・・それ以降、家庭では度々不幸が続き
とうとう、家族はバラバラになってしまいました。
先日、知り合い伝に母が亡くなったと聞き、整理の為出向いたのですが
そこで、このパペット人形を見つけました。
更に、その知り合いより
母がパペット人形が元で、近隣住民とトラブルを起こしていた事。
そして、別れた父ともトラブルを起こしていた事を知りました。
渦中の人形という事もあって、あまり良い物とも思えず
しかし、兄の遺品ですから粗末に扱うのも気が進まず・・・。
お力を借りたく、送らせていただきました。」
その手紙には、トラブルについては詳しく記載はなかったものの
送り主本人の名前と連絡先が記してあった。
正直な所、私はこの人形を手にした時から「顛末」を「何となくイメージ」出来てしまった。
だが、あえて本人に連絡を取り、詳しく話を聞いたのだ。
電話に出たのは女性であったが、どうやらその女性がご本人だったようだ。
彼女との電話で分かった事がある。
最初、家族に降りかかった不幸については
彼女自身、幼かったという理由もあり詳しくは知らなかったそうだ。
しかし、彼女は母に引き取られ高校卒業までは一緒に住んでいたという。
が、社会人になって一人暮らしを始めると
その母とも疎遠となり、10年近くが経過していたという。
知り合い伝に聞いた「母のトラブル」についてだが・・・。
どうやら、母には息子への未練があったようだ。
しかし、肝心の遺品は「曰く付き」となってしまった。
一人になった母は、その「曰く」に耐えられなくなり
当時の息子と年齢の近い子供を持つ近隣住民に「遺品」をプレゼントしたそうだ。
が、しかし・・・。
それから暫くして、その近隣住民から激しい抗議の苦情が届いた。
その住民の子供が昼夜を問わず、誰もいない場所で誰かとしゃべりだす様になった。
というのだ。
異変を察知した保護者が「誰と話しているのか」を訪ねると
「○○君!(亡くなったお兄さんの名前)」と言い放ったそうだ。
この時、私は「あぁ、やっぱりか・・・。」となった。
だが悲劇は終わらない。
近隣住民から突き返されたそのパペット人形を
今度は、別れた元夫と「擦り付け合った」というのだ。
その結果
再婚をしていた元夫は浮気を疑われ「離婚」
パペット人形を邪険に扱った母は天罰とでも言わんばかりに
住宅火災で亡くなったそうだ。
この時・・・ふと言葉に突いて出た一言がある。
「妹が出来て、嬉しかったんだよな。お兄ちゃんだもんな。」
我に返ると
パペット人形を手に、独りで呟いていた。
彼は人形の姿になっても「妹を見守っていただけ」なのだ。
だが、それを「薄気味悪い」とずっと雑に扱われてきたのだ。
最初に感じた「悲しみ」が「その答え」だろう。
現在、そのパペット人形は
女性の元に返し、供養が続いている。
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