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呪物
マニアの遺品 終
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再び「田上」へ連絡を行ってから数日。
先日、待ち合わせたカフェへ向かった。
「田上さん、どう思いますか?」
「前も言ったけど、このくるみ割り人形は家族の芯の部分に入り込もうとしてる。
前回は、遺品を持ち帰ったばかりの状態で詳しい状態は不明だったね。
でも、和希君の『イタズラ』自体が人形の仕掛けた呪いめいたものだったら?
その影響で、お母さんの目に留まり、呪いの対象がお母さんに置き換わって居たら?
そう考えると、どうにも『良いもの』とは思えない気もする。」
ここで補足とこの話の顛末だが・・・
今回の話は「田上」から私の元に話が来た事をここで記しておこう。
彼(和希さん)から話を聞いた「田上」氏は
「知識だけの素人では手に負えない」と判断し、掲示板を宛てにしたそうだ。
そこで、有志を募り意見を集めよう。と・・・。
しかし、私の師でもある「X氏」の様な、いわゆる「プロ」が
掲示板に都合よく現れる訳もなく・・・。
能動的に情報を集めようと動き始めた時、私の投稿を見つけたという。
そして、これ以降の事は、私を含む「X氏」と「和希・田上」両名とのやり取りへ切り替わる。
先に、結論を述べると
この「くるみ割り人形」は、彼(和希さん)の兄が
何者かによって譲渡された物である可能性が高い。という事が分かった。
そして、その時点で「人形」は「何らかの呪術」を施されていた可能性が高い・・・。と。
「X氏」はこの「人形」について
「既に幾人かの手に渡った品であろう。」と推察した。
この推察から「田上」による「証言」として
彼(兄)は「曰く付き物品を扱うオフ会」に参加していた事が分かった。
大部分の人物は、大概「助けを求めやって来る」
その場で交わされる多くの意見交換によって「そういった品」の処分方法を模索する者がいるそうだ。
だが、中には「そういった品」を見世物の様に持参したり、交換し始める者も居るそうだ。
この事から
「呪物に強い関心を持っていた兄」と「オフ会で呪物のやり取りを希望する者」が
鉢合わせしても可笑しくはない。という結論に至った。
そして・・・
例外なく、和希さんの兄も「命を吸われた一人」となってしまったのだろう。
ノートに「人形」の詳細が記されていなかった理由として
これは私の個人的な見解であるが・・・
「記さなかった」のではなく「記せなかった」のだろう。
「くるみ割り人形」の危険性に気付いた時
彼の兄はきっと・・・既に弱っていた事だろう。
異変に気付いた時「膠原病」の病状は急速に進行し
恐らく、出歩く事すら苦痛を伴ったはずだ・・・。
そんな状態で、何処からやって来たかも分からない呪物の出自を
調べ上げる事は「不可能」と言わざるを得ない。
彼の兄は「負けた」のだ。
だが・・・死を予感した彼は「弟」に人形の処分を「託した」のだろう。
そして、そのヒントとして「田上」を頼る様にと
「自身のノート」も共に回収する様に頼んでいたのだろう。
「曰く付き」だとバレれば「両親」に止められかねない。
きっと・・・「賭け」だったに違いない。
・・・しかし、この個人的な見解も、真相は闇の中である・・・。
現在
この「くるみ割り人形」は「X氏」の元で「調査・保管」が為されている。
先日、待ち合わせたカフェへ向かった。
「田上さん、どう思いますか?」
「前も言ったけど、このくるみ割り人形は家族の芯の部分に入り込もうとしてる。
前回は、遺品を持ち帰ったばかりの状態で詳しい状態は不明だったね。
でも、和希君の『イタズラ』自体が人形の仕掛けた呪いめいたものだったら?
その影響で、お母さんの目に留まり、呪いの対象がお母さんに置き換わって居たら?
そう考えると、どうにも『良いもの』とは思えない気もする。」
ここで補足とこの話の顛末だが・・・
今回の話は「田上」から私の元に話が来た事をここで記しておこう。
彼(和希さん)から話を聞いた「田上」氏は
「知識だけの素人では手に負えない」と判断し、掲示板を宛てにしたそうだ。
そこで、有志を募り意見を集めよう。と・・・。
しかし、私の師でもある「X氏」の様な、いわゆる「プロ」が
掲示板に都合よく現れる訳もなく・・・。
能動的に情報を集めようと動き始めた時、私の投稿を見つけたという。
そして、これ以降の事は、私を含む「X氏」と「和希・田上」両名とのやり取りへ切り替わる。
先に、結論を述べると
この「くるみ割り人形」は、彼(和希さん)の兄が
何者かによって譲渡された物である可能性が高い。という事が分かった。
そして、その時点で「人形」は「何らかの呪術」を施されていた可能性が高い・・・。と。
「X氏」はこの「人形」について
「既に幾人かの手に渡った品であろう。」と推察した。
この推察から「田上」による「証言」として
彼(兄)は「曰く付き物品を扱うオフ会」に参加していた事が分かった。
大部分の人物は、大概「助けを求めやって来る」
その場で交わされる多くの意見交換によって「そういった品」の処分方法を模索する者がいるそうだ。
だが、中には「そういった品」を見世物の様に持参したり、交換し始める者も居るそうだ。
この事から
「呪物に強い関心を持っていた兄」と「オフ会で呪物のやり取りを希望する者」が
鉢合わせしても可笑しくはない。という結論に至った。
そして・・・
例外なく、和希さんの兄も「命を吸われた一人」となってしまったのだろう。
ノートに「人形」の詳細が記されていなかった理由として
これは私の個人的な見解であるが・・・
「記さなかった」のではなく「記せなかった」のだろう。
「くるみ割り人形」の危険性に気付いた時
彼の兄はきっと・・・既に弱っていた事だろう。
異変に気付いた時「膠原病」の病状は急速に進行し
恐らく、出歩く事すら苦痛を伴ったはずだ・・・。
そんな状態で、何処からやって来たかも分からない呪物の出自を
調べ上げる事は「不可能」と言わざるを得ない。
彼の兄は「負けた」のだ。
だが・・・死を予感した彼は「弟」に人形の処分を「託した」のだろう。
そして、そのヒントとして「田上」を頼る様にと
「自身のノート」も共に回収する様に頼んでいたのだろう。
「曰く付き」だとバレれば「両親」に止められかねない。
きっと・・・「賭け」だったに違いない。
・・・しかし、この個人的な見解も、真相は闇の中である・・・。
現在
この「くるみ割り人形」は「X氏」の元で「調査・保管」が為されている。
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