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呪物
手紙と敵意 2
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暫くの間、彼女との連絡が続いたが
彼女からの返信は、相変わらず「遅い。」
理由は簡単だ。
彼女が「目隠し」を外したがらない。
自身の携帯で私へのメッセージを送ろうと試みるが
いざ、目隠しに手を掛けると「とてつもなく恐ろしい」のだという。
だが、私は一つの疑問を彼女にぶつけた。
「逆に、目隠しをしている方が恐ろしくないのか?」
彼女は「死角から何かが寄って来そうで恐ろしい。」とも語っていた。
だというのに、自ら視界を遮るなど「自殺行為」とも取れる。
彼女から帰って来た回答は想像していたものではなかった。
「何も見えない方が落ち着くんです。
何かが見える状態だから、死角が恐ろしくなるんだって気付きました。
最初から見なければいいんです。」
・・・ダメだ。
この時点で、彼女はもう「正常」とはいえない。
何か「良からぬ者が近くに居る事は間違いがない。」
しかし、彼女とのやり取りを行うだけでも時間がかかる。
何処に住んでいて、何時会えるか。そんな約束を出来る流れではない。
その上、この状態だ。
約束を交わしたとして、本当に来る保証がない。
・・・相手にするだけ時間の無駄かも知れない・・・。
そう思った事すらある。
彼女は後日、再び医療機関を受診。
「睡眠障害」に加え「統合失調症」という診断が下り
休職へと追いやられた。
だが・・・。一つだけ明確に確かな事がある。
それは、彼女自身が
「手紙が届くようになってから異変が起きている。」と正しく認識している事。
しかし、望月さんの体調の変化は急転直下といっていい位
激しく不調へと傾いている。
「・・・望月さん、失礼ですが一つだけ良いでしょうか?」
「何ですか?」
「貴方は、誰かに恨まれていませんか?」
このたった短いやり取りを交わすのに、3週間はかかった。
しかも、その返答は再び「来ない」状況が続き、更に2週間後。
「思い当たりません。」
「・・・本当に?」
私が、食い下がった理由
最初に感じた「敵意のようなもの」コレの正体が知りたかった。
本人に心当たりがあれば、ソレを徹底的に洗いたかった。
私の感覚的には「非常に珍しい感覚」だった。
普段であれば、現物を見たり現地へ赴いた後
其処で聞こえる声や悪寒を頼りに「意見を述べる」
だが、この一件に置いては「直感」が先に「危険」を知らせた・・・。
「本当にないんです。」
「・・・貴方から話を貰った時、私は現物を見ていないにも拘らず
『敵意のようなもの』を感じました。何かしら、恨まれていたとしたら
放っておけば今より酷くなります。」
「・・・一つだけあります・・・。でも絶対にありえない事なんです。」
私からの追及に観念した望月さんは、ある一つの過去を語り出した・・・。
彼女からの返信は、相変わらず「遅い。」
理由は簡単だ。
彼女が「目隠し」を外したがらない。
自身の携帯で私へのメッセージを送ろうと試みるが
いざ、目隠しに手を掛けると「とてつもなく恐ろしい」のだという。
だが、私は一つの疑問を彼女にぶつけた。
「逆に、目隠しをしている方が恐ろしくないのか?」
彼女は「死角から何かが寄って来そうで恐ろしい。」とも語っていた。
だというのに、自ら視界を遮るなど「自殺行為」とも取れる。
彼女から帰って来た回答は想像していたものではなかった。
「何も見えない方が落ち着くんです。
何かが見える状態だから、死角が恐ろしくなるんだって気付きました。
最初から見なければいいんです。」
・・・ダメだ。
この時点で、彼女はもう「正常」とはいえない。
何か「良からぬ者が近くに居る事は間違いがない。」
しかし、彼女とのやり取りを行うだけでも時間がかかる。
何処に住んでいて、何時会えるか。そんな約束を出来る流れではない。
その上、この状態だ。
約束を交わしたとして、本当に来る保証がない。
・・・相手にするだけ時間の無駄かも知れない・・・。
そう思った事すらある。
彼女は後日、再び医療機関を受診。
「睡眠障害」に加え「統合失調症」という診断が下り
休職へと追いやられた。
だが・・・。一つだけ明確に確かな事がある。
それは、彼女自身が
「手紙が届くようになってから異変が起きている。」と正しく認識している事。
しかし、望月さんの体調の変化は急転直下といっていい位
激しく不調へと傾いている。
「・・・望月さん、失礼ですが一つだけ良いでしょうか?」
「何ですか?」
「貴方は、誰かに恨まれていませんか?」
このたった短いやり取りを交わすのに、3週間はかかった。
しかも、その返答は再び「来ない」状況が続き、更に2週間後。
「思い当たりません。」
「・・・本当に?」
私が、食い下がった理由
最初に感じた「敵意のようなもの」コレの正体が知りたかった。
本人に心当たりがあれば、ソレを徹底的に洗いたかった。
私の感覚的には「非常に珍しい感覚」だった。
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其処で聞こえる声や悪寒を頼りに「意見を述べる」
だが、この一件に置いては「直感」が先に「危険」を知らせた・・・。
「本当にないんです。」
「・・・貴方から話を貰った時、私は現物を見ていないにも拘らず
『敵意のようなもの』を感じました。何かしら、恨まれていたとしたら
放っておけば今より酷くなります。」
「・・・一つだけあります・・・。でも絶対にありえない事なんです。」
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