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しおりを挟む村人達との話も纏まり、信用しないが助けてくれるなら協力するとか身勝手な話である。焼印押すぞッ!!
ユーリ»「ガイツさん。彼等の縛めを解いてもらえますか?」
ガイツ»「それは免罪と言う事ですか?」
ユーリ»「いえ?彼等は私の為に働くのよ、彼等が動かなければ自分達の生活は今のまま、結果が出なければ処罰します。逃げずに頑張って下さいね。」
ガイツさんが縄を解く指示を兵に出してくれた。
ユーリ»「あ、それと私は貴族じゃなく平民ですので。」
村人達が私を見て驚いている様子、オモロ。
領民»「貴族じゃないのに領主なのか?」
ユーリ»「国の偉い人に頼まれましたので。」
領民»「あんた人間だよな、何者なんだ?」
ユーリ»「ん~。難しい質問ですね…私自身にも分かりません。」
召喚された邪悪な存在だよぉ~ん♪などとは言わず、適当に流した。
ユーリ»「では解散。私はラナを抱き枕に寝ます。ぐへへ♪」
ラナ»「ッ!? 私の初めてはユーリ様なのですか!?」
ユーリ»「なによ、従者なんだから黙って抱き枕なりなさいよッ」
ラナ»「それは従者の役割では御座いませんッ!!」
ユーリ»「ちッ。」
ラナ»「今ちッって言ったかしらぁ~ッ!?」
ユーリ»「(すーん)」
私達を見てシルフが怯えているが、
時くれば
キサマもいずれ
抱き枕
お粗末様で。
ユーリ»「冗談だから本気にしない。」
ラナ»「すごい不安しかないです…」
ユーリ»「じゃアルザとチェンジで。」
ラナ»「うぅ… 警備の都合上、私が傍におります…」
ユーリ»「イヤそうにすんなニラ。」
ラナ»「ラナですッ!! ちょいちょい出るその名前変えるの何なんですか?」
ワイワイ言いながら撤収。村人達は唖然とした顔で私とラナのやり取りを見ていた。
そして時は流れて今。
ユーリ»「う~。死ぬ…」
シルフ»「先程 出発したばかりなのですが…」
ユーリ»「遅くなってるのは申し訳ないけど、やっぱ慣れる気しないわ…」
シルフ»「予定では後2日程ですので頑張って下さいね。」
ユーリ»「………あぃ………。」
それから休憩や野営をしながら王都から出発して7日が経過していた。
シルフ»「ユーリ様、外壁が見えて参りました、後少しで到着です。」
ユーリ»「ぬ"~。」
アルザ»「ごしゅッ お姉様、凄い大きい壁ですッ!!」
ユーリ»「アルザ元気だなぁ…後は頼んだ…」
アルザ»「ぇ? おかッ ぇぇッとお姉様、私に頼まないで下さいよッ!!」
ユーリ»「お姉様って言い辛そうね。」
アルザ»「…すみません…。」
ユーリ»「だが譲らんッ!! お義母様とは呼ばせんッ!!」
ラナ»「元気じゃないですか。」
ラナにつっこまれた…
外壁の門から中へ入り、町の様子を見たが…
ユーリ»「誰も居ない…」
シルフ»「皆、他領へ移住したのでしょう。」
これ立て直すとか考えてたの?ムリくない?
応援ありがとうございます!
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