49 / 415
48
しおりを挟むまず建設人員を確保しないと何も出来ないからね。
シストレア»「その建設工事は我が領の技師を使うと問題がおありになりますか?」
ニヤリ、勝った。と思ってるのは私だけ?
ユーリ»「そうですね、建設工事は長期間になりますので、グラザド領からの通いだと問題が発生するかも?とは思っております。」
シストレア»「その問題とは?」
ユーリ»「そこはお嬢様育ちなのですかね、まず建設工事での疲労、そして領土間の移動で疲労する、他にも家での用なども挟みますので、疲労は溜まる一方だと思うのです、大切な領民を他領で使い潰したくはないでしょう?」
シストレア»「そこは管理者が居りますので問題ないと存じます。」
ユーリ»「そうなのですね、貴女は注文の品の出来上がりが待っても届かない場合、どうなさいます?」
シストレア»「それは注文した所に問い合わせして、いつ出来るのか確認します。」
ユーリ»「そうですよね?貴族が平民に、まだか?と聞いた場合、平民には、早くしろ。と聞こえる場合があるのです、そうすれば無理に品を作る、疲労が溜まる、見た目は美しいが作りが雑。それは建設だと非常に危険なのです、手抜き工事で建物が崩れたりしますので。そんな事が無い様に今、準備しているのですが、如何なさいますか?技師を派遣して頂けますか?」
これだけ言って引かないなら使ってやろうじゃない。
シストレア»「…も…この件は持ち帰って検討しても宜しいでしょうか…?」
ユーリ»「えぇ、ご協力、期待しておりますわシストレア様。」
シストレア»「では、そろそろお暇いたします、本日はありがとうございました。またお会いしましょう。」
ユーリ»「えぇ、ご足労ありがとうございます、またお会いしましょう。」
ぐひぃッ!! 切り抜けたぁ~。キツいわぁ。
ラナ»「ユーリ様、シストレアを引かせるなんて凄いですッ!! ってかあのねんわ?って何ですかッ!?頭の中が気持ち悪かったですッ!!」
ユーリ»「気持ち悪い言うな慣れろッ!! ガンガン使ってやるから崩れ落ちろッ!!」
シルフ»「ユーリ様、ねんわとは?」
ユーリ▶[念話ってこれだよ。]
シルフ»「うッ!? 」
ユーリ»「なんか言えッ!!」
シルフ»「頭の中に禍々しい声が響いてきました。」
ユーリ»「禍々しい言うなッ!! お約束かッ!!」
ちきしょーッ ラナもシルフも覚えてやがれッ!!念話でイタズラしまくってやるッ!!
そしてアルザにやってみた。
ユーリ▶[アぁ~ルぅ~ザぁ~♪]
テクテク歩いてたのがピタッと止まり、スカートをギュっと握ってシッポがデカくなった。可愛い♪ アルザが私を見つけてダッシュして、しがみついてきた。
アルザ»「ごごごご義母様ッ!! いま変な声が聞こえましたッ!! 何か居るのではないですかッ!?」
ご義母様ってなんだよ。ご主人様とお義母様が混じってるが、お姉様はどうしたよ? とりあえずダッコしてやる。
ユーリ»「ごめんごめん、それ私なんだ、びっくりしたよね、ごめんね。」
アルザ»「今の声はお義母様なのですかッ!?」
ユーリ▶[普通にお義母様って言ってるね。]
アルザ»「ッ!? ぁぅ…なんだか変な感じです、あ、お姉様。」
ユーリ»「ん~。アルザは私をどう呼びたい?」
アルザ»「ぁぅ…、お、お義母様ではダメでしょうか?私はご主人様が居ないと、あの場所に戻ってしまいます。」
アルザを床に降ろし、自分がアルザの目線までしゃがむ。
ユーリ»「私を母と呼びたいのなら、のちに貴女が私の後継者としてこの地の領主を担い、民を導く立場になります、覚悟はあるのですか?」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
33
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる