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しおりを挟むそんな話から数日、ガイツさんから前に立ち寄った村に宰相の息子が滞在しているとの報告があった。
ユーリ»「あの村に何か有るのかな?」
ラナ»「連絡を取り合う拠点ではないでしょうか?王都まで村や町が4つ御座いますので、中継地に使っているのではないかと。」
ユーリ»「あの宰相ジュニア、町や村に迷惑かけてないだろうね…。」
シルフ»「アレイ様達が滞在するには食料が足りないと言うより無いのでは?」
シルフがもっともな意見を言った、そうだ食べる物が無いはずだ。
ユーリ»「村を見てくる事って出来る?」
シルフ»「屋敷の警備の者を数人、村に向かわせれば可能かと。」
ラナ»「ユーリ様、ここで密偵を使って下さいよ。」
ラナが、ここぞとばかりに密偵推し。
ユーリ»「いいの?頼んでも。」
ラナ»「いいもなにもさっき既に密偵は村に向かいましたよ。」
ユーリ»「早くない?? そんな有能っぽい人達が私の所に居ていいの?もっと他に有力な人は居るでしょう?」
レイラ»「アイツらは、初めて自分の判断でアンタを主と決めた奴も居るんだ、使ってやらなきゃ可哀想だろ。」
レイラの言い分は分かる、分かるのだが…。
ユーリ»「慣れてないんだよ、そうゆうの。」
レイラ»「適当に頼み事すりゃいいんだよ。」
ユーリ»「そんなッ 子供のお使いみたいな言い方しないでよ。」
レイラ»「アンタ、優しいんだな、日の目を見ない奴なんてそんなもんだぞ?」
ユーリ»「ぅぅ…努力します。それはそうとレイラ、アルザの護衛はどう?出来そう?」
レイラ»「解雇されたら自害するから継続で頼む。」
なんか前に聞いた気がするセリフだぞ?
まぁ護衛は引き受けてくれてるから、いいか。
ユーリ»「アルザも懐いてるみたいだし、継続しましょう。」
レイラ»「まだ外に出てないから子守り状態だけどな。」
シルフ»「護衛は外だけって話しなんだし、レイラが好きでやってるんじゃないの?」
レイラ»「…………。」
なかなか可愛い狐さんじゃないか?だがアルザの抱き枕は奪えんな。
ユーリ»「じゃ~。密偵さんが戻るまでに、警備の人達に村へ行く準備しといてもらってくれる?」
シルフ»「畏まりました。捕縛用具も忘れず用意させます。」
シルフさん、捕まえる気マンマンですな、私もそうだがなッ!!
ユーリ»「もし村の人の食料を奪ってたり怪我をさせてたら引きずって連れて帰ってこい。と伝えてね。」
シルフ»「分かりました。」
ユーリ»「ちょっと思ったんだけどさ、シルフの姿絵が有るって事は、絵の具はあるんだよね?」
ラナ»「また突然ですね、絵を書く為の色粉の事でしょうか?」
ユーリ»「しょくふん?それよ、その色粉があるのに、なんでペンキとかないの?」
ラナ»「ぺんき?ですか?それは何でしょうか?」
ユーリ»「ん~。壁に色を付けたり、いろいろな物に色をつける物?かな?」
なかなかラナに説明するのが難しい。
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