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しおりを挟むガイツさん達も3日に1回は焼肉してるみたいだから、肉の調達に森に入って偶然に洞窟を発見しただけだろう、良く飽きないな。しかし…どうでもいいが、最初に焼肉と言ってしまったからバーベキューと訂正できなくなり、焼肉で定着してしまった。
ユーリ»「洞窟に冒険者を呼ぶんなら、何か施設みたいなの必要かな?」
シルフ»「冒険者ギルドですか?利益が見込めないとギルドも冒険者も集まらないでしょうね。」
ユーリ»「ぬう~ッ 利益かぁ、洞窟に期待してスカ喰らったら嫌だしなぁ…。なんか出ろッ! 」
シルフ»「ガイツ達が戻るまで解りませんね。」
ユーリ»「そうだね、ドワーフさん達でも見に行くか。」
シルフ»「なぜそこでドワーフなのですか?」
ユーリ»「気分?」
シルフ»「…はい、馬車を手配します。」
なんかシルフが冷たいよ?
そして馬車に乗り廃街を抜けて建設現場へ到着。
ユーリ»「ゼンさん、お疲れ様です。安全に作業は出来てますか?」
ゼン»「これは領主様、こんな現場へ来るって視察ですかな?」
ユーリ»「はい、屋敷に居ても息が詰まる時がありますので、息抜きですね。」
ゼン»「そうですかい、見ても楽しくはないでしょうが、まぁ見てって下さいよ。」
ユーリ»「ありがとうございます。」
ゼン»「今は資材を上に運んでる所ですんで、あまり近くに行くと危ないですぜ。」
ユーリ»「上から引っ張り上げてるんですか?」
ゼン»「えぇ、担いで運ぶには材木が長くて運べないんでさ。」
ユーリ»「あの上から引っ張る方法だと少ししか運べないので時間かかりますね?」
ゼン»「他に方法があるんで?」
ユーリ»「下から引き上げては?」
ゼン»「下から?」
地面に人力クレーンの絵を書いて説明してみた。
ユーリ»「これなら人だけでなく馬も使えますので、作業効率が少し良くなるのでは?簡易的なクレーンを作る手間は掛かりますけど。」
ゼン»「人だけでなく馬も使えるってのがいいな、やってみるか。」
ユーリ»「クレーンはしっかり作らないと倒れますので危険はありますよ?」
ゼン»「あぁ、そこは建築技師だ、倒れる作りにはならねぇと思うぞ。」
ユーリ»「それなら良いです、ご安全に作業を行って下さい。」
ゼン»「ありがとよ、おーい てめーらぁッ!!」
ゼンさんが行ってしまったので、屋敷に戻る事にした。馬車の中でシルフがクレーンの事を聞いてきた。
シルフ»「ユーリ様、あの技術はユーリ様の元の世界の技術なのですか?」
ユーリ»「あれはね、元の世界の技術を、こっちの世界用に人力に変更した物だよ。」
シルフ»「元は人力では無いと?ユーリ様の居た世界には魔法は無いとお聞きしましたが、そんな事が出来るのですか?」
ユーリ»「電気、雷や油を使って動かす方法があるんだよ、この世界の技術水準だとオーバーテクノロジーって言うのかな?」
シルフ»「おーばーてくのろじ…なんですかそれ?」
説明するの?出来る私?ヤバくね?やっちまった?
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