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しおりを挟むどう出る宰相。
アルバス»「各領地に呼びかけてみましょう。」
あら?命令じゃないんだ。
ユーリ»「呼びかけて来てくれるでしょうか?」
アルバス»「うッ それは各領主が判断するので、私には分かりかねます。」
ユーリ»「そうですか、仕方ありませんね、ではお願いします。あ、兵士の方も送って頂けるのでしたら、有り難いです。」
アルバス»「手配します。」
ユーリ»「お願いしますね。」
いろいろ話をして宰相が帰っていった、社交辞令で泊まるか?と聞いたが、女性の多い所なので遠慮すると言って帰った。
なかなか用心深いな宰相。
だが誰も夜伽の誘惑に使ったりはせん。と思ってるのは私だけ?宰相の帰り際にリーゼに念話を送り、密偵を付けてアレイを連れて帰るか等を見て貰っている。念話って意外と使えるじゃん。
他の密偵とも会っとかなきゃ、リーゼにしか念話を飛ばせないので、リーゼは動けない状態だろう。
ユーリ»「なんとか宰相を押さえられたかな?」
シルフ»「最初から押さえ込んでましたよ?」
ユーリ»「いやぁ~、ご謙遜を。」
ラナ»「いきなりアルザのウソッパチで主導権を握りましたね。」
ユーリ▶[抱き枕]
ラナ»「念話を変な事に使わないで下さいよッ!!抱き枕ってなんですかッ!!」
ユーリ»「(すーん)」
ラナ»「んまッ!!自分がやるのは良いですが、人にされると腹立ちますねそれッ!!」
ラナがプリプリ怒ってる、可愛い♪
ユーリ»「ちょっとゼルさんに会いたいんだけど、邪魔じゃないかな?」
シルフ»「また突然ですね…。ゼルですか?邪魔などとんでもないですよ。」
ユーリ»「ゼルさんも仕事してるでしょう?」
シルフ»「仕事はしておりますが、主人に邪魔などと思いませんよ?」
ユーリ»「そうなの?じゃ行ってみる。」
シルフ»「用があるのであれば呼べば良いではないですか?」
ユーリ»「用があるのは私で、ゼルさんじゃないから行くんだよ。」
そして庭師のゼルさんを探す旅が始まるのである。
ユーリ»「あ、ゼルさん、これから休憩ですか?」
ゼル»「おッ ご主人様。こんな所へ如何なされたので?」
庭の納屋がありそうな場所へ向かったら、あっさり出会った、旅終了。
ユーリ»「ゼルさんに作ってほしい物がありまして、休憩なら後にします。」
ゼル»「いやいや気にせんで下さい、なにを作るので?」
ユーリ»「そうですか?すみません、では これくらいの板で両側を交互にななめに削って欲しいんですが、できます?」
手で説明し、作って欲しい物は竹とんぼ風な物だ、竹が有るのか解らないので、普通の木の板で作ってみる。
ゼル»「やってみましょう。」
手際良く竹とんぼを作るゼルさん、さすが元木工技術の庭師である。少ししたら出来た。早ッ
ゼル»「こんな感じなんですが、希望に合ってますかね?」
渡してもらった竹とんぼの羽根を見てみた。
ユーリ»「大丈夫かもです、この中心に細い棒を付けて外れないようにできます?」
ゼル»「穴を空けて差し込むのでもいいです?」
ユーリ»「はい、やってみてもらえませんか?」
穴を空ける道具とかあるんだ、そりゃあるよね。
ゼル»「こんな感じですか?」
ユーリ»「いいですね、ちょっと使ってみます、何処に飛ぶか分からないので注意して下さいね?」
ゼル»「えッ 飛ぶ?」
ユーリ»「いきますよぉ~。」
竹とんぼを勢い良く回して空へ離した。
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