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シルフが戻って来て、洞窟に前回と同じ5人が向かったとの報告を受けた。

ユーリ»「前は7階まで降りたんだよね?」

シルフ»「そう聞いております。」

そこで、あッ  と思った。

ユーリ»「今度は準備万端だよね?」

シルフ»「はい、そう指示しておきました。」

ユーリ»「10階層まで行ったら進まず引き返してこいって伝えれなかったぁ~。」

シルフ»「10階に何か有るのですか?」

ユーリ»「予想だけど、10階層毎に階層ボス、階層のヌシが居るかも知れないのよ。」

ラナ»「そうなのですか?」

ユーリ»「予想だけどね、居ると決まったワケじゃない。」

シルフ»「それはユーリ様の居た世界の話ですか?」

ユーリ»「うん、実際の話じゃない、物語やゲーム…遊びの話だよ。」

シルフ»「それがあの洞窟にも居ると?」

ユーリ»「あの洞窟は人工的に造られた物だから、何か仕掛けが有ると思って。」

シルフ»「誰かが作った洞窟だと?」

ユーリ»「洞窟に入って見たワケじゃないけど、自然の穴じゃなく、人工的な物だと思うのよ、でなきゃ階段なんて無いし、兵士さんの7階って言い方だと、各階層は整備された平坦な道なんだと思う。」

シルフ»「なるほど。たしかに兵達の言葉は気になりますね、以前に階段を気にされてたのは、それなんですね?」

ユーリ»「うん、階層ボスが居たとしても、10階層のボスなら勝てると思うけど、心配だな。」

シルフ»「追加で向かわせますか?」

ユーリ»「ん~。念話でガイツさんに聞いてみるよ。」

シルフ»「私が行きますよ?」

ユーリ»「ガイツさんに会いたいん?」

シルフ»「……念話お願いします。」

もぅ、素直じゃないんだから♪

ユーリ▶[ガイツさん聞こえますか?]
ガイツ▶[お~。はい、聞こえます。]
ユーリ▶[洞窟に追加で人員をだせますか?]
ガイツ▶[同じ数の5人は出せます。]
ユーリ▶[では先行した人達に9階層より先には進むなとの伝言を頼みたいのです。]
ガイツ▶[承知しました、直ちに向かわせます。]
ユーリ▶[では。]

ユーリ»「向かってくれるそうで一先ず安心かな?」

シルフ»「今から急いで向かえば洞窟に入る前か浅い階層で捕まるでしょう。」

止められそうで良かったけど、10階層に行くまでにトラップが無いとは限らないのよね。
とか考えてたらドアをノックする音が聞こえた。

ロザリカ»「ロズグランデ様、指輪が出来たのですが、こんな感じで良いのでしょうか?」

ユーリ»「おぉ、さっぱりしたリングで良いんじゃないかな? ありがとうロザリカ、それで、みんな気を使ってるみたいだけど、ユーリでいいょ?  」

ロザリカ»「ありがとうございます。お名前は意識しないと、ちょっと難しいので、出来る限り努力します。」

ユーリ»「いや…努力してまで言わなくてもいいんだけどね?」

とか話をしてたらラナが紙をもっきた。

ユーリ»「ん?こっちに向かって数人が走ってきてる?」





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