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しおりを挟む勇者が来るかもって事は…。
召喚国から この場所までの途中にある領土を通ってくるんだよね?
まさか飛んで来ないよね?でも私が飛べるから勇者も飛べると思った方がいぃな。
ユーリ»「ラナ、召喚する国から この場所までの途中にある領土に情報を流したら警戒するかな?」
ラナ»「警戒はすると思います。ただし、ユーリ様を煙たがっている者は素通りさせる可能性も考えられますが。」
ユーリ»「ぐッ!! 私そんな嫌われてんの?」
リーゼ»「国から優遇された者や、功名をたてた者、目立つ者なら お姉様に限らず本人の知らぬ所で妬まれたりします。」
え~。それ防ぎよう無いじゃん。
仕方ない、勇者が来たら来たで その時に考えよう。
最近サボってた攻撃系魔法の練習しとこ。
そう思って、早速 庭に向かってテクテク歩いていたら、建物の影から人が現れた。
うわッ と思って見たら奴隷さん達が麻布や箒を持って出て来た。
ユーリ»「こんな所に出入口あった?」
奴隷さん達は、しまった。みたいな顔で目を背けた。ん~?
ラナ»「この出入口はユーリ様が使わない所です、忘れて下さい。」
ユーリ»「って言われてハィそぅですか。とか言わないんだな。」
シルフ»「この出入口は地下牢へ向かう出入口です、今は誰も居らず使っていませんが、彼らに掃除を頼んだのですよ。」
地下牢なんかあったんだ、まぁ、有るよね、シルフ達が私に見せないようにしてるだけで。
いろいろと気を使わせてるんだな…。
シルフ»「なぜ私の頭を撫でるのでしょうか?」
ユーリ»「いろいろ気を使わせてるんだなって、隠さずに話してくれたなって。」
シルフ»「私ではなくジークリーぜを撫でてあげて下さい、私は結構ですので。」
ユーリ»「まぁそう言わずに♪」
シルフ»「子供扱いされてるみたいでヤなのですッ」
ユーリ»「しょうがない子だなぁ~。」
シルフ»「💢💢(怒)」
奴隷さん達にお礼を言って庭へ向かう。
庭へ到着して、どんな魔法が効果的で出来るだけ怪我させずに済むのか考えた。
アレやってみたいな、雪の女王が手を振ったら氷が円状にビシャーって床が凍り付いたやつ。
ユーリ»「そぃやッ 」
円状にはなったけど、ちょっと弱すぎた。
次は強めに。
ヤバッ 強くやりすぎて兵士さんが串刺しになりそうになってビビってる。
ガイツ»「ロズグランデ様、我々の殲滅はご勘弁下さい。自分はまだシルフ様を娶ってませんし。」
シルフ»「まだとか言うなッ 私は誰とも結婚しないぞッ」
ガイツ»「私の為に操を貫いて下さっているのですね?素敵ですシルフ様、お待たせ致しました今すぐ結婚しましょうッ 」
私の魔法とか関係なく、シルフにボッコボコにされてボロ雑巾じゃない…。
ユーリ»「シルフ、やりすぎ…。」
シルフ»「気分爽快ですぅ~♪」
こっそり治癒魔法を少しだけ飛ばしといてあげた。
それから空に向かっていろいろ飛ばした。
で。ふと思った。MP的な物は、どうやったら残量とか分かるんだろうと。
以前シルフは魔力が少ないから身体強化に使うと言っていた。
ユーリ»「シルフ、魔力の減りって、どうやったら分かるの?」
シルフ»「……はぃ?」
おや?
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