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しおりを挟むたまにしかしない魔法の練習に庭へ来たら、アルザが剣の稽古?をしていた。
レイラに指導を受けながら真剣な顔で短い剣を振って、なんで鉄なの?木じゃダメなの?自分のしっぽ斬らないでね?ぐらいぶんぶん派手に振り回している。
これ最近から始めた感じじゃないな?
私を義母と呼ぶようになった頃からやってんな?ぐらいの動きだ。とユーリは思ってアルザに見つからないように場所を変えて魔法の練習をした。
シルフ»「なぜアルザに声を掛けなかったのです?」
ユーリ»「邪魔したくないし、食事の時とかにも話題に出なかったでしょ?隠してないとしても、本人が言わないのにムリに声を掛けなくても。」
ラナ»「レイラに教えさせたら戦闘狂になりますよ?」
ユーリ»「え”ッ!?」
ラナ»「戦闘狂にならなかったとしても、先程の動きを見るに、英雄級に育つのでは?」
ユーリ»「え そんなに?」
ラナ»「今でもレイラは国で最強だと思いますので、その弟子がヘボいワケないじゃないですか。」
ユーリ»「シルフ、ホントなの?レイラが最強って…。」
シルフ»「おそらくは。手合わせで決まったワケではなく、だろう。との話です。」
ラナ»「私はあっさり負けました。」
あっさり負けた?アルザの護衛に来た3人を瞬殺したらしいラナが?あの3人が弱すぎたの?
シルフ»「私は昔ラナに負けましたね。」
ユーリ»「のぉッ!? あんなにガイツさんシバきまくってんのに!?」
シルフ»「ガイツは私に手を出しませんよ。」
ユーリ»「いやもうホント結婚してあげな?」
シルフ»「…………。」
ユーリ»「ムシすんなッ!! 」
シルフ»「私がガイツに抱かれるのですか?ユーリ様は私がガイツに汚されるのを楽しみにしているのですか?」
ユーリ»「ちょッ そんな嫌なの?めっちゃ一途な人じゃない」
シルフ»「嫌ってより今更です。」
ユーリ»「嫌じゃないんだな?」
ユーリが真面目に聞くと、シルフのおデコから大量の汁。もとい汗が止めどなく流れた。俗に言う滝汗である。
シルフ»「あ…。私達の事は…そっとしといて下さい。」
ユーリ»「2年以内に決めなさい。」
シルフ»「なぜ2年なのです!?」
ユーリ»「3年しない内に、あんた40でしょうが、それまでに覚悟決めな。」
シルフ»「それ…2年以内にガイツと結婚しろって言ってますか?」
ユーリ»「いますぐするか?」
シルフ»「2年の猶予ありがとうございます。」
ユーリ»「2年パンパンに引っ張らないであげてね?」
シルフ»「…頑張りたいと思います。」
ユーリ»「ラナとリーぜは好きな人とか居ないの?」
ラナ»「居ませんが、居たとしてもユーリ様にはバラしません。売られるので。」
ユーリ»「言い方ッ!! 」
リーゼ»「私も…秘密で…。」
ラナ»「あんたは既にお手付きユーリ様でしょう?」
リーゼ»「なッ!? なにを言っているラナ。」
ラナ»「すごい声が震えてますよ?」
リーゼ»「ちょっと暑くて…。」
シルフ»「暑くて震えるの?寒いんじゃなくて?」
リーゼ»「ッ!!? そこは…気にしないで下さい。」
3人のやり取りを見学してて、可愛いなぁ~。と呑気なユーリ。
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