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128 収納魔法
しおりを挟む人間の国をぶっ飛ばしてから半年。
街も出来はじめ、住めそうな感じになってきた。だがロズグランデを恐れて誰も近付ずく人は居ない。
ユーリ»「どっかから誘拐してくるか?」
ラナ»「どんだけ大規模な誘拐事件ですか、ムリに決まってるじゃないですか。」
シルフ»「みんなユーリ様を怖がってロズグランデ領に近寄らないらしいです。」
ユーリ»「ごめん、やりすぎた…。」
シルフ»「やりすぎたとは感じてるのですね、少し安心しましたよ。」
ユーリ»「少しなんスね…。サーセン。」
レイラ»「やりすぎぐらいで丁度いいんじゃないのか?また面倒な事とかしないだろうし。」
ユーリ»「ありがとレイラ。狐さん達だけでも住みに来てくんないかなぁ~。」
レイラ»「アルザも居る事だし、守ってくれるんなら来るんじゃねえか?」
ユーリ»「今は隠れて住んでるんだよね?」
レイラ»「あぁ。」
ユーリ»「レイラが呼んだら来る?」
レイラ»「みんな守ってやるのか?」
ユーリ»「私の出来る限りは守る。」
レイラ»「アルザから暫く離れるが、いいなら話をしに行くぞ?」
ユーリ»「アルザはいい?レイラ暫く借りても。」
アルザ»「はい、その間は屋敷から出ませんよ。ってより、お義母様も行けば話は早いのでは?」
シルフ»「アルザ、変な事は言わなでよ、ホントに行くじゃないの。」
ラナ»「ユーリ様は空が飛べますし、レイラと一緒なら危険は少ないのでは?」
シルフ»「ちょッ 最近ラナも感覚がズレて来たんじゃない?」
アルザ»「では、護衛の交換なんてどうです?レイラが戻るまで。」
リーゼ»「私もでしょうか…。」
アルザ»「お義母様も2人は連れて飛べないのでは?」
ユーリ»「2人はキツいね、レイラでないと場所が解らないだろうし警戒されるだろうなぁ。」
リーゼ»「お姉様と手を繋いでれば確か飛べましたよね?」
ユーリ»「アンタそれ怖がったじゃない?」
リーゼ»「頑張らますッ」
ユーリ»「頑張らますって、既にビビってんじゃない、そんなに置いてかれるの嫌なの?」
リーゼ»「嫌です。」
レイラ»「縄で吊るして連れてくか?」
ユーリ»「行った事ある場所ならゲート使って移動できるんだけど、狐さんとこ知らないしなぁ。吊るしてくか?」
シルフ»「げえと?また妙な魔法ですか?」
ユーリ»「あれ?シルフ知らないっけ?」
リーゼ»「それは密偵達にしか見せてない魔法です、お姉様。」
ユーリ»「あれ?そうだっけ?移動魔法になるのかな?」
シルフ»「移動魔法…ですか?見せて頂けないでしょうか?」
ユーリ»「別にいいけど?」
シルフの前と後ろにゲートを開き、シルフの前から入って、シルフの後ろから出て見せた。
シルフ»「……これ、どこでも行けるんですか?」
ユーリ»「今の所は行けてるね、王都の屋敷にも行けたし。」
シルフ»「また凄い魔法を普通に使いましたね…。」
ユーリ»「あ、これね、収納魔法が欲しくてやってたら屋根裏に繋がったの出来たんだよ、いわゆる失敗作?」
ラナ»「収納魔法が凄いのに、失敗して更に凄い移動魔法が出来たとかアホですか?」
ユーリ»「しょうがないでしょ~?空間収納魔法が欲しかったんだからッ」
ラナ»「で、その魔法も出来たと?」
ユーリ»「それはぁ~。出来なくて屋根裏に間借りして物置部屋を…。」
ラナ»「ぷッ 」
ユーリ»「ガーΣ(`・ω・Ⅲ)ーン」
レイラ»「失敗はいいとしてよ、それ使えば里の皆は安全にここまで来れるって事だろ?」
冷静だな…。
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