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しおりを挟む従魔がブレイクして数日。
みんなの従魔が少しづつ大きくなってきた、コハクはまだ大丈夫だが、ルードの羽がデカい。
リーゼ»「ルードの巣が欲しいですね。」
ユーリ»「屋根裏に作れないの?」
シルフ»「屋根に穴を開ける計画ですか?」
リーゼ»「あ、ありました。多分そこに連絡鳥が居ると思います。」
シルフ»「え。屋根に穴あるの?」
リーゼ»「いえ、壁を取り外せばバルコニーになる所があるのです。」
ユーリ»「壁って…。どんだけ改装してんのよ?」
リーゼ»「たしか中三階にあったはずです。」
ラナ»「中三階には何も無いだろうから良いんじゃない?」
リーゼ»「いくつか部屋があっただけだった、隠れて生活が出来るようにはなってたけど、まず使わないだろう。」
ユーリ»「もう要塞だねそれ、普通の城じゃないな。」
ラナ»「中三階はどの城にも有りますよ?国王が逃げきれなかった時の避難場所に使ったりしますので。」
ユーリ»「そんなのみんな知ってたら避難場所になんないでしょう?」
ラナ»「出入り口が隠されていますので時間は稼げます。」
ユーリ»「時間稼いでも中三階じゃ逃げられないのでは?」
リーゼ»「外に繋がる道は有りますよ。」
ユーリ»「もう要塞だね…。じゃルードはそこに巣作りだね。次にコハクだけど…。」
アルザ»「琥珀は私の傍です。」
ユーリ»「いやデカいって、扉を通れなくなるんじゃないの?」
シルフ»「確かにタイルタイグは大きくなりますね、誰かが従魔にしているタイルタイグは他に見た事ないですが。」
ユーリ»「ご飯もかなり食べるんじゃない?」
と言って、あ。と思った。
兵士達に従魔のご飯を狩ってきてもらうのだが…けっこうな量になる。
みんなまだ小さいから魔獣1頭で済んでいるが、成長したらヤバいのでは?この辺に魔獣が居なくなったら安全にはなるけど困る、アカガネも食べてるはずなので少し不安になって来た。
ユーリ»「魔獣ってさ、居なくなったらどうしよう。」
シルフ»「魔獣が居なくなるとか考えた事ないですね。」
ラナ»「洞窟から出て来てるのでは?」
ユーリ»「そんなにワラワラ出てこないでしょ、日に数匹とかじゃない?」
シルフ»「魔獣が居なくなったら従魔のエサ代が怖いですね。」
ユーリ»「アカガネがパクパク食べてるかも知れないしね。」
アルザ»「居なくなったらアカガネに魔獣を追い立てて連れて来てもらうとか?」
ユーリ»「それが街に流れて来たら大災害だよ?」
アルザ»「アカガネがなんとかしてくれます、きっと。」
ユーリ»「アカガネ信頼しすぎじゃない?信用は出来るけどさ。」
アルザ»「呼びましょうか?」
ユーリ»「なんで呼ぶ話になるッッ あんた呼びたいだけでしょッッ」
アルザ»「たまにはアカガネと遊びたいです。」
ユーリ»「遊べるアルザが凄いわ、あんなデカいの普通は遊べないよ?」
アルザ»「アカガネは優しいのです(-ω-´ )プィ 」
ユーリ»「アカガネの巣の近くにゲートで行ければ普通に会えるよ?」
アルザ»「お義母様はアカガネの巣の場所をご存知なのですかッ!?」
すごい食いつきだな。
ユーリ»「いや知らないけど。」
アルザ»「…。」
あ、コイツ使えねぇ。みたいな顔された。
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