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219 暗部への褒美③
しおりを挟む武器屋に到着して中に入った。
いろんな武器が飾ってある、どう使うのか謎な武器なのかも不明な物もあった。
店主»「いらっしゃい、若い姉ちゃん達が使う武器って、どんなだ?」
ユーリ»「この子の武器が欲しいの。」
ミザリ»「こんな剣を作って欲しい。長さはこれぐらいで2本欲しい。」
ミザリが紙を出して指から肘の辺りまでの長さを指定した。
店主»「装飾に時間が掛かるが良いか?双剣用だな?」
紙を見ると綺麗な絵が書かれてあった。
ユーリ»「これミザリが書いたの?」
ミザリ»「はい、絵を書くのも好きなのですが、あまり上手くないので。」
ユーリ»「いやこれ凄い綺麗に書けてるよ?細かな細工とか凄いもん。」
ミザリ»「有難うございます。」
店主»「じゃあ注文でいいんだな?」
ユーリ»「はい、完成したらロズ邸に連絡もらえますか?」
店主»「ロズ邸ってあれか?ベルストックの。」
ユーリ»「それです。」
店主»「あんたらロズの人だったのか、あそこの王はヤバいって話だが、実際どうなんだ?」
ユーリ»「えー…。」
リーゼ»「すごく優しい方だぞ、その注文した武器も褒美だしな。」
店主»「そうなのか?人間の国を無慈悲に消滅させたとか聞くからよ。」
リゼル»「私はロズに来たばかりだが、優しい方だと思うよ?大した働きでもないのに臣下に褒美って凄いんじゃない?」
ユーリ»「え、いやいや、私的には十分に動いてくれたと思うよ?」
店主»「王様発言だなそれ。」
リーゼ»「王様だからな。」
リゼル»「信じられないかもだね。」
ミザリ»「普通に出歩いてますもんね。」
店主»「えッ!?本物なのかッ!?」
ユーリ»「一応、ロズの王様って事になってます。」
ラナ»「一応って…。」
とか言ってたら店主がペコペコ頭を下げだしたので、気にするなと言って店を出た。
ロズ城へ戻りミザリを返し、その足でビルセイドの様子を見に行った。
ユーリ»「シルフ、落ち着いたの?」
シルフ»「はい、襲撃者は取り逃しましたが、なんとか…。」
ユーリ»「疲れてるね、ラナ置いとこうか?」
シルフ»「いえ大丈夫です、それより襲撃してきたのが何者なのかが問題です。」
ユーリ»「…。」
シルフ»「ロズで何かあったのですか?」
ユーリ»「えとですね。襲撃犯はサウザンスの息子でした。」
シルフ»「 あ。また何かしたんでしょ?」
ユーリ»「え~。え~。サウザンスは昨晩の内に攻め落としたのでロズ領土になりました。」
シルフ»「まさか1人で乗り込んだんじゃないでしょうね?」
ユーリ»「それは暗部の皆様に手伝って頂きまして、私はバルコニーで待機していただけでした。」
シルフ»「ちょっと目を放すとスグ暴れるんですから。」
ユーリ»「サーセン。」
シルフ»「サウザンスを落としたのは良いですけど、管理者どうするんですか?」
ユーリ»「サウザンス領主をそのまま使う、服従してきたから。」
シルフ»「従わせられるのなら良い判断だと思います。」
ユーリ»「あざす。」
シルフ»「それと、サウザンスをロズ国にしますと、ロズ国はステリアラ国の領土より広い領土を所有する事になりますよ?」
ユーリ»「え?サウザンスってデカいの?」
シルフ»「人間領2国に魔族領2ヶ所、ご自身で人間の国を潰しといてサウザンスに事後処理を丸投げの領土を広げさせといてですか?ビルセイドも人間の王城破壊して領土を広げてロズ王都より遥かに広いですからね?」
ユーリ»「あ、そなん?」
まったく無関心な返答。
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