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しおりを挟むセリスティアとグランツは解放したが、他にも騎士っぽいのが居る。
ユーリ»「残りどうしよう?」
シルフ»「このまま返すと色々バレますよ?」
ユーリ»「出来れば王女と従者は死んだ事にして隠したいのよね。」
ガイツ»「返してしまうと生存は知られてしまいます。」
ユーリ»「何人いるの?」
ガイツ»「20人です。」
ユーリ»「帰らせた所で国は潰すから、結局あんた達は死ぬんだけどね。」
騎士達がギョッとした顔で見てきた。
ユーリ»「何その顔、グランツが国王じゃない事を知ってて連れて来たのは皆でしょ?王女も本物か知らんし。」
セリスティア»「私は本物です。」
ユーリ»「あんた何歳なの?」
セリスティア»「13歳です。」
ユーリ»「婚約者とか居なかったの?」
セリスティア»「婚約者は居りましたが、私が王女交換に使われる事が決まった際に破棄されました。」
ユーリ»「婚約者に未練は?」
セリスティア»「近寄りたくも御座いません。」
ユーリ»「うわッ 逆に良かった的な感じに見えるんだけど?」
セリスティア»「思い出しただけで肌がザラザラします。」
ユーリ»「それ鳥肌だね、よっぽど嫌だったんだね…。」
リーゼ»「かなり気持ち悪い婚約者だったのか、帰ったらそいつと結婚だな。」
セリスティア»「私、絶対に帰りません。」
ユーリ»「あんた達どうする?私の所有物になるか、国に帰って国と共に死ぬか。」
騎士»「所有物とは奴隷の事か?」
ユーリ»「いえ、安月給で街の警備です。」
ラナ»「理解しました。新街に姫を住ませて騎士に街の警備をさせるのですね?」
ユーリ»「使い道としては、それぐらいじゃない?姫も守れるし。」
ラナ»「貴方達には新しい街の警備をしてもらいたい、その街に王女を住まわせる予定です。国に帰りたいなら止めませんが、王女の事は内密にお願いします。」
騎士»「国には妻と子が居る、国に未練は無いが家族は放っておけない。」
ラナ»「連れてくるとか?」
騎士»「魔領で人間が暮らせるのか?」
ユーリ»「私は人間ですよ?それに、腹黒い人間に混じって暮らしたいとは思いませんね。」
騎士»「魔領に危険は無いのか?」
ユーリ»「危険なのは人間の方でしょ?魔族は普通に暮らしてるだけですよ?貴方達がチマチマ攻めてくるんじゃないの。私は攻められたから応戦しただけだし、国を潰したのは裏からコソコソ私を意のままに操ろうとした国があったから。今の魔族の王は争いを好みませんよ?」
騎士»「そうなのか?我等の聞いた話と違うが…。」
ユーリ»「人間は自分の都合で話を作りますからね、まったく信用できません。その点、魔族は信頼できますよ?みんな可愛いし。住んでみれば解ると思いますよ?」
騎士»「そうなのか…?」
セリスティア»「行ってみれば良いのではないですか?自分の目で確かめてみては?私は行きます。」
国に不満MAXだったのかな?王女様?
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