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しおりを挟む筆頭奴隷達の壁画?でセリスティアの喜んでいる姿を思い出して、ロズ商会の大型商品にならないかと考えた。
ユーリ»「この壁画?壁絵?使わせてもらえないかな?」
エイ»「ご主人様に気に入って頂けたのであれば、俺達はそれだけで嬉しいですよ。ご自由になさって下さい。」
ユーリ»「売れたら配当は少ないけど行くようにするよ。」
エイ»「え、売るんですか?」
ユーリ»「ロズ商会の大型商品として出す。」
エイ»「あんなの売れます?」
ユーリ»「これね、ガイツが知ったら壁にシルフのバカデカい絵を書かせるよ多分。」
ラナ»「ウッ(꒪꒳꒪;)!! 今シルフ様の本気でキレた世にも恐ろしい顔面が頭に浮かびました…。」
ユーリ»「顔面て(笑)ヤバいよね?だが商品であって、ガイツが自分で書かせる壁絵だから私は知らない。」
さっそくステリアラ王都のロズ商会へ行き、シーブスに壁絵の話をした。
実際に見てみないと解らないと言うのでセリスティアの家の壁を見せてもらった。
ユーリ»「ごめんね、何度も来て。」
セリスティア»「いえ、壁の絵を自慢できるので私は嬉しいですよ♪」
シーブス»「ほぅ、これが壁絵…この壁が取り外せるのですか?」
ユーリ»「エイ、少しだけ外せない?」
セリスティア»「壁を…外す?」
エイ»「この留め具を動かせば外せます。」
簡単に外せる仕組みになってるのにビックリした。
シーブス»「ほぅ、何枚もの縦長の板に絵が書かれているのですね?」
セリスティア»「こんな仕掛けがあったのですね?気がつきませんでした。」
ユーリ»「彼等が私に叱られたら外す予定だったみたいなのよ。」
シーブス»「商品にするには絵師を雇う事になりますので、かなりの高額になると思いますが。」
ユーリ»「絵師は購入者が勝手に頼めばいいのよ、商会は壁の仕組みだけを販売するのよ、注文が来たら一定の額を抜いて木工工房に丸投げだわよ?」
シーブス»「なるほど、商品の在庫が必要なく、ロズ商会は注文を受けて工房へ仕事を流すだけ、商会は注文を受ければ受けるだけ儲かって商品が無いのに金だけ入る?素晴らしいですな。」
ユーリ»「(・∀・)ニヤニヤ」
シーブス»「(。-∀-)ニヤリ」
セリスティア»「なにやら秘密の凄いお話を聴いてしまった気持ちですが、絵の無い壁が売れるのでしょうか?」
ユーリ»「自分の気に入った絵を壁全体に飾れるし、小さい子のイタズラ描き対策にもなるのでは?」
シーブス»「確かに子供のイタズラ描きは泣きますな、自由に書ける壁は子供にとって魅力的かも知れません。店の壁を使って宣伝してみましょう。」
そして数日が流れ、新街騎士の家族らしき人間の姿が旧街でチラホラ見掛けるようになった。
ビルセイドまで辿り着けば後はロズ王都までなので、ビルセイド邸へ申請すれば護衛兵を付けてもらえるようにしてある、出来る限り安全に騎士の家族を迎えて心象を良くする作戦だ。
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