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しおりを挟む授与式も終わり、お肉も少なくなって来た頃。
女店主»「遅くなりました、衣装が出来上がりましたのでお持ちしました。」
ティアとゼリアの衣装が出来上がって焼肉会場に配達とか、たまたま居たからいいけどさ。
ユーリ»「いくらになります?」
女店主»「1着3000セルでどうでしょうか?」
ユーリ»「私達を気にして安くしてるんじゃなければ良いです。」
女店主»「あ、これ1着だけ少し値段が違うのですが、開店して初めてのお客様ですので均等価格に致しました。」
ユーリ»「そう言う事なら有難く買わせて頂きます。」
代金を払って女店主にも焼肉を進めてみた。
女店主»「良いのですか?サウザンスでも確か夜に肉をタダで食べられるとお聞きましたが。」
ユーリ»「これの事だよ?焼肉が無くならない限り毎日1食は必ず食べられるから。」
服屋の人が1口お肉を食べて、めっちゃ食べるスピード上がったわよ?
ユーリ»「そう言えばアンタ達、服は買いなさいね?前のまんまじゃないの。」
エイ»「はい…。」
あれ?なんでしょう?
ユーリ»「服が嫌とか?」
シイ»「いえ…、服屋に行った事が無いので、どうして良いのか分からなくて…。」
ユーリ»「最初は店の人にお任せで良いんじゃない?」
女店主»「古着と仕立て、どちらも承りますよ?」
ユーリ»「じゃ彼等が店に顔を出したら似合いそうな服お願いします、一応騎士なので。」
女店主»「畏まりました。ご用意しておきますね。」
ユーリ»「服屋さん助かるわぁ、この子達、私の直属なのに ずっとこの服なのよ。」
女店主»「国王陛下の直属の騎士様って、かなりのご身分ですよね?」
ユーリ»「いや、この国に貴族は2軒しか無いのよ、公爵家と男爵家だけなの。彼等は騎士爵で、この街を管理する人達。」
女店主»「街長様方なのですね、服屋をやっておりますミゼと申します、よろしくお願いします。」
ほう、ミゼと言う名前だったのか、明日には忘れるけどな。
街の管理なんて聞いてねぇ~ッ
みたいな顔だが、ここは笑顔で圧力を掛ける。
エイ»「うッ エイです、よろしくお願いします。」
ユーリ»「ちょっと、イリエは?エイ・イリエでしょ?あんた達もだよ?」
ビイ»「はい…。ビイ・イリエです、よろしくお願いします。」
ユーリ»「私の旧姓を渡したんだから使ってね?」
イリエ達»「えッ!? ご主人様の旧姓なんですかッ!?」
ミゼ»「ご主人様?」
ユーリ»「あ~。隠すのも変だし言うけど、彼等さっき騎士爵位を渡すまで奴隷だったんだよ。」
ミゼ»「奴隷に騎士の職を…?」
ユーリ»「彼等は私に尽してくれてるから、ご褒美にね。」
ラナ»「このロズ王都だけは他の土地とは考え方や常識が違います、城で双子が働いていますし。」
ミゼ»「双子!?」
ユーリ»「可愛いじゃない双子♪」
ラナ»「ね?」
ミゼが何かヤバい場所に来てしまったみたいな顔してるが、多分もう帰れないわよ?(* ´ ˘ ` *)フフフ
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