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299 マイズトーレ抜き打ち調査⑥
しおりを挟む奴隷が自分達で考えて仕事を探しして働いていると伝えた所、それは奴隷ではなく国民だとの答えが返ってきた。たしかに~ッッ!!
シルフ»「陛下の所有する奴隷の数は31人、最も過酷な仕事で兵宿舎の洗濯や掃除の仕事ではないでしょうか?男性の相手をする奴隷も居ますが、彼女達は娼館の事以外は何もさせていませんし。」
ユーリ»「31人も居るんだ、けっこう多いねぇ、皆で反乱されたら困るなぁ。」
リゼル»「あの夢の様な待遇で反乱なんてしたら逆に地獄が待ってるので誰も反乱なんてしませんよ。」
カルズ»「陛下はナゼそこまで奴隷を大切にするのですか?」
ユーリ»「大切にって、皆だってご飯を食べなきゃ働けないでしょ?」
ラナ»「陛下は何も考えてませんよ。ですが、奴隷を大切に扱うと、奴隷は主人に喜んでもらう為に健気に頑張るのだと見せられましたね。」
エイ達の事かな?
確かに心配するぐらい頑張ってたな。
ユーリ»「そもそも奴隷は物じゃなく人なんだよ、購入者の意のままに使うのは当然なんだろうけど、中には読み書き計算が出来る子や特技を持った子も居るのよ、そんな子達を上手く使えれば奴隷達だけで商売が出来る、奴隷の所有者は寝てるだけで資産が増えてくわよ。」
カルズ»「奴隷で商売を…。」
シルフ»「陛下の奴隷達は、その商売の売り上げで生活しています、奴隷の購入資金は国庫からですが、それも税ではなく陛下の資産での購入ですし、既に購入資金を超えた売り上げで、自分達で生活する収入は有ります。1ヶ月ほどで奴隷達の減価償却は済んでいますよ。」
などと話をしていると、リーゼの密偵が来て何か伝えている。
あんた達…密偵なんだったら覆面するとかしたら?モロ顔バレしてるからね?
リーゼ»「街で兵士と冒険者らしき者が戦闘を始めたらしいです、お姉様。」
元シルフ隊はシルフの傍に居る。
ならロズ兵だと厳しいかも知れない。
ユーリ»「ぶっ飛ばしに行こうか。」
ラナ»「とても聖女様の発言とは思えないですね。」
ユーリ»「ラナはシルフの手伝いしてて、ミザリは2人の護衛を。ちょっと行ってくるよ。」
騒ぎの場所は迎賓館らしき建物の前だとか。
ロズ王を狙っての襲撃かも知れない。
ゲートを使う事も出来るのだが、まさかの斬り合いの真ん中に出てしまったら危ないので使わない。
急いで問題の場所へ向かっていると建物の陰から襲いかかる人が出だした。
ユーリ»「待ち伏せかな?私達がここを通ると先読みしたのか。」
リゼル»「囲まれました。」
ヤバいな、これ魔族の殲滅目的っぽい動きじゃない?
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