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しおりを挟む執務室へ戻って紙でゴソゴソ絵を書いているのを皆が遠巻きに見ているのは分かったが、超ガン無視である。
ユーリ»「これでいってみよう。」
再びミゼの店を襲撃である。
ユーリ»「ミゼさ~ん。」
ミゼ»「はい只今。」
店の奥からミゼがでてきた。
ユーリ»「リーゼのドレスでコレとコレ作ってッ!!」
紙を渡して見てもらった。
ミゼ»「これなら作れますね、ジークリーゼ様、採寸いたしますので奥へお願いします。」
リーゼ»「うッ!?」
ユーリ»「行ってこい。」
リーゼ»「はぃ…。」
ミゼに見せたデザインはオフショルダーの紐絞めと、ホルターネックの背中から腰までガラ空きドレスだ。
ラナ»「あの服をリーゼに着せて何を企んでるんです?(¬_¬)」
ユーリ»「ロズグランデから流行発信?したらいぃなぁ~。みたいな?」
ラナ»「リーゼに着させて皆に見せるのですか?」
ユーリ»「ウケなかったら違うの考える。」
ラナ»「皆に見せるのですね、マシにはなりましたが、人前に出るのが苦手なリーゼを使って。しかも今まさに人に触られるのが嫌いなリーゼを犠牲にして(¬_¬)」
ユーリ»「(; ̄з ̄)♪~♪~~♪♪」
リゼル»「まさか忘れてたって事…無いですよね…?」
ユーリ»「あんた達、他人事じゃないよぉ~♪リゼルもラナも胸がデカいから楽しみだなぁ♡」
2人とも青い顔してど~したのかなぁ?
とかやってたらリーゼが涙目で戻ってきた。
ミゼ»「この絵のドレスは刺繍等が無く作りは難しくないと思いますので、余裕を見て10日で完成させる予定でおります。」
ユーリ»「それでお願いします。」
ルリの服も注文してリーゼなでなでしながらミゼの店を出て、マーミルが生きてるか見に行ってみた。
マーミル»「いらっしゃいませ~。」
ユーリ»「生きてるね。」
マーミル»「あ。国王様。」
ユーリ»「う~む…これは工房の給金を上げないと皆は食べて行くだけでいっぱいなんだな…。分かってたけどね?」
ロズ商会2号店の品が売れてなさすぎてマーミルが干からびそうになっているのが瞬時に解るぐらいの状況である。
ユーリ»「ご飯を食べてはいるみたいだね?」
マーミル»「はい、なんとか…。」
ユーリ»「ちょっと打開するのに時間かかるかもだけど、どうしたら良いのか考えてみるよ。」
マーミル»「はい…。」
ユーリ»「だいぶ元気ないね…。」
マーミル»「売上なくてスミマセン…。」
ユーリ»「いや、店に客が来ないのは皆がお金に余裕がないのよ、それは国が悪いんであってマーミルが悪いんじゃないから。」
これは早急に何とかしなければマーミルがステリアラに帰ってしまいそうだ。
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