331 / 415
322
しおりを挟む黒焦げ剣を返したら苦笑いで受け取ってくれた優しい兵士さん、ありがとう。
宿舎を出て戻ろうとした時、部屋のドアが空いてるので何の気なしに覗いてみたら、大量の魔獣の皮等が山積みされていた。
兵士»「必要なら持っていきます?」
ユーリ»「これ焼肉で食べた魔獣の皮じゃない?」
兵士»「はい、売れなくもないので、とりあえず置いてあります。」
ユーリ»「これ売れるの?」
兵士»「この街に買い取ってくれる店がないので溜まってるだけで、魔獣の素材として売れますよ?」
ユーリ»「1枚貰っていぃ?」
兵士»「全部貰ってって下さいよ、自分達は肉を食いたいだけですんで。」
ユーリ»「とりあえず1枚だけ貰ってくよ、売れたらまた貰いにくるね。」
兵士»「了解しました。」
魔獣の皮を貰ってステリアラ王都で買ってくれるのかシーブスさんに聞いてみた。
シーブス»「これはブラックオーケスの皮ですかな?防具素材になるので5万セルぐらいですな、なかなかの値段で買ってくれると思いますよ。」
オーケス?オックスの事かな?
牛系だとは思ってたけどね。
買い取ってくれる店が3件、1件は良い噂を聞かないらしいので、さっそく向かっているのだが…また凄い見られてる…。
まぁリーゼの人気とフェンリルを連れてる人は街を見た感じ少ないので仕方ないが、なんか落ち着かない。
買い取りしてくれる店に到着して中へ入った、なんかあまり良い雰囲気じゃないな、ならず者が屯する場所みたいに見える。
さすが良くない噂の店。
店員の女もダルそうにしている。
店員»「これはブラックオーケスの皮ですね、貴女達が討伐したのですか?」
ユーリ»「いえ、兵士の人が。」
ラナ»「兵士って、明らかに怪しまれてますよ?」
ユーリ»「え?なんで?」
リゼル»「ブラックオーケスは魔牛で並の者ですと討伐できないからです。」
ユーリ»「そうなんだ、それいくらで買ってくれます?」
店員»「2万セルで買い取らせて頂きます。宜しいでしょうか?」
ユーリ»「宜しくないですね、2万って半値以下なのでは?」
リーゼ»「この店は信用できません、他の店にしましょう。」
店員»「他に店なんて無いよ。」
ラナ»「他に2件、それに別に王都でなくても良いので大丈夫ですよ。」
店員»「素材を置いてくなら帰してやるよ。」
店に居た客っぽいのは仲間のようで、4人がヘラヘラしながら近寄ってきた。
リーゼがさっそくウォーターカッターで1人を倒した、使いたかったんだね。
男»「魔法使いかよッ!!」
ラナ»「全員な。」
と言ってラナもウインドカッターを使いたかったんだね。
ユーリ»「リゼルは使わないでね?バチバチ言ってるけど、ここに居るみんな死ぬからね?」
ロウもロアも前に出て威嚇してくれてる、後でなでなでしてあげるね♪
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
33
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる