350 / 415
341 メイの相談②
しおりを挟むメイは騎士団を呼びたいとの事。
正直に言って騎士団は欲しい。
だが現状250人、多分300の兵士で手一杯な状況…。
ユーリ»「自分達で生活費を稼ぐなら不可能ではないかもだけど…。」
メイ»「それは…何か商売をさせるのですか?」
ユーリ»「ここの兵士ね、焼肉で狩ったブラックオーケス?の皮とか取ってあるのよ、その素材を売れば資金になるんだけど、騎士団が狩りってのもなぁ…。」
メイ»「彼等にブラックオーケスを狩らせて素材を売却しても足りないのではないでしょうか?」
ユーリ»「ロズでじゃなく、マイズトーレやフリナーク?あたりでと思って。」
メイ»「あの辺りで狩りとなると、弱い魔物が多いので稼ぎにはならないと思われますが。」
ユーリ»「マイズトーレの税金で雇えないかな?と思ったんだけど…1500人も居るなら考えが甘いかも…。」
メイ»「確認は取れておりませんが、おそらく今は1000人も居ないと思います。」
ユーリ»「仮に騎士団を呼んだとして、メイが居なくなるのはイヤだな…。」
メイ»「ではマイズトーレを中心に警備隊として派遣し、必要な時に招集する形にすれば私が城から離れなくても問題は御座いませんよ?」
ユーリ»「騎士団はメイの傍に居たいから連絡してきてるんでしょ?いきなりメイ不在のマイズトーレに飛ばすのは可哀想なのでは?」
メイ»「私が居る方が良いのでしょうが、彼等の中には現在の所属する騎士団に虐げられている者が居るらしく、あまり良い扱いはされていないと手紙にありました。可能であれば…手を差し伸べてあげたいと思うのです。」
ユーリ»「なんでイジメられてんのよ?」
メイ»「彼等は私の私兵として騎士をしており、騎士団を解散して国の騎士へと移籍させたのです、以前の彼等は国の騎士とは違い、私の命にのみ従う者達で門番等の通常業務は無かったのです。」
ユーリ»「なんとなく分かったわ、メイの私兵だった時の待遇の良さが気に入らなかった的な感じか。」
メイ»「そのようです。」
ユーリ»「ステリアラの騎士もショボいな。給金が安くなっても文句を言わないのならメイの騎士団としてマイズトーレに派遣して、あそこの税金で雇うけど?」
メイ»「個々に生活が可能な額であれば良いのですが…。」
ユーリ»「シルフとラナに聞いてみないとマイズトーレからロズに収める税額は解らないなぁ。あっちに住む場所も無いかもだし…。」
メイ»「騎士団の皆を引き取って頂けると解釈しても宜しいのでしょうか?」
ユーリ»「騎士団は欲しいと思ってる、でも生活が出来ないんじゃ呼んでも可哀想だから、少し待ってもらえないかな?」
メイ»「承知致しました、騎士団の皆には給金が下がっても文句が無いなら待っていろと伝えて宜しいでしょうか?」
ユーリ»「そうだね、確実に雇えるとは言えないけど、出来るだけ頑張ってみるよ。」
メイ»「有難うございます陛下、宜しくお願い致します。」
まずシルフとラナに話をしてみないと騎士達に給料を払えるか分からない。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
33
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる