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しおりを挟むいっそ国王でしたと言って出向くのもアリだけど、こんな簡単にバラしたら影武者してたメイが可哀想な気がするな…。
ユーリ»「前回みたいな多人数じゃなくて少数で行きたいのよ、孤児院も見てみたいし。」
ラナ»「孤児院へ我々が行くのはちょっと…。」
ユーリ»「孤児を量産した国の者だからね、歓迎はされないよね。」
シルフ»「軍を差し向けたのはマイズトーレ側ですので仕方ないのでは?」
ユーリ»「それ遺族には関係ないんだよ、国の事なんて関係なく親を殺された事実だけ頭に残るの。」
シルフ»「攻めて来ておきながら戦死したら恨むのですか、身勝手な。」
ユーリ»「大半の人はそんなだと思うよ?とりあえずメイ連れて見に行こうか。」
ラナ»「え!?ここでの話は何だったのです!?」
ユーリ»「マイズトーレの税で騎士団を雇えるかの話だよ?」
ラナ»「…そうでしたね…。」
今回シルフは連れて行かず、メイに普通の服を着させてマイズトーレに下見に行く事にした。
メイ»「私はこの姿で同行するのですか?以前は国王として出向きましたが…不自然では?」
ユーリ»「別にバレてもいぃんじゃない?あの時は私が自由に動けるようにメイに頼んだけど、今回は自由に動けるんじゃないかな?」
メイ»「はぁ…。」
ユーリ»「せっかく演技したのに台無しじゃんとか思ってる?」
メイ»「いえ、私ごときが陛下のお考えになられる事は難しいと思っておりました。」
ラナ»「ハッキリなに考えてるのか分かりませんって言っていぃのよ?」
ユーリ»「ちょッ 」
メイ»「そんな事は思ってないわよ、陛下の姿になれたのは楽しかったしね。」
ユーリ»「誰も何も言わないだろうし、好きな服を着ていぃんだよ?」
メイ»「有難うございます陛下、普段は侍女ですので、たまに着ます。」
メイを着せ替え人形にするのもアリだな。
魔法少女とかビキニアーマーとか着せてやろうかしらん?(・∀・)ニヤニヤ
ラナ»「ロザリカよりヤバい顔になってますよ?」
ユーリ»「ヤバい言うな。」
メイを見ながらニヤニヤしてたら危険を感じたのか少し距離を取った。
話は一時休憩してゼルさんを見に行ってみた。
ユーリ»「ゼルさん、お疲れ様です。」
ゼル»「ご主人様、こんな感じなんですが、どうでしょうか?」
木製のゴーカートみたいなのが出来上がっている。
ブレーキはマイズトーレの王が乗ってた馬車から移植させ、アクセルは左手で前後に動かす仕組みにした、なんせ通気扇は1本の紐が右と左に垂れ下がっているのを引っ張って強弱を調節する仕組みになっており、それを足で操作するとアクセルにスプリングが無いので足を離しても戻ってこないのだ。
ちょっと豪華そうな椅子が取り付けられており、座席に座ってみたが壊れそうな感じは無い。
イケるのでは?
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