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しおりを挟む旧街で建設していた家が完成したと連絡が来たので見に行ってみた。
この家に色を塗るとは言っていなかったので、外観は素材の色で綺麗に仕上がっている。
ユーリ»「お疲れ様です、さっそく見に来ました。」
ドワーフ»「王様、塀はあと少しですが、これが家の鍵です。」
ユーリ»「有難うございます、中を見させてもらいますね。」
ドワーフ»「どうぞ。」
玄関に入ると吹抜けになっており、天窓から光が入ってきている。ステンドグラスにしたかったのだが、玄関にイキナリ妙な光があってもと思って断念したのだ。
各部屋を見て回り、注文通りの出来に満足してドワーフさんにお礼を言って城へ戻った。
ユーリ»「新街にもう1個家つくろうかな…。」
ラナ»「作ってどうするのです?」
ユーリ»「見学用の家だよ、なんか旧街に人が増えてるしさ、セリスティアの家の中を見せるワケには行かないでしょ。」
ラナ»「まぁ、そうですね。」
ユーリ»「あれ?ダメなの?」
ラナ»「いえ、そう言うワケでは。」
ユーリ»「なに?」
ラナ»「またセリスティア達みたいに誰かに住まわせるのではないかと…。」
ユーリ»「あんま住まわせても利益は出なからねぇ。」
ラナ»「はい。」
ユーリ»「宿屋を作っても誰も利用しないだろうしね。」
ゲイル»「それは街に住む申請が必要なく、空き家に寝泊り出来るからなのでは?」
ユーリ»「申請…いや、それしたら管理者が必要になるじゃないの。」
ゲイル»「宿屋を使わせたいのであれば住民登録は必要だと思いますよ?」
ユーリ»「住民登録…役場…一気に面倒な事に…。」
ゲイル»「陛下が考える事では無いと思いますが。」
ユーリ»「誰かやるの?」
ゲイル»「最初だけイリエ衆に頼んで、機能しだしたら管理だけで良いのでは?」
ユーリ»「あの子達すごい負担になるんじゃないの?」
ゲイル»「街の管理者にしたのは陛下なのですが?」
ユーリ»「あ…。」
ラナ»「(¬_¬)…。」
街の管理システムを考えマニュアルを作成。
イリエ衆に届けてもらって始めてもらう事に。
自分で渡しに行くと確実に嫌な顔をされるので逃げたのだ。
役所の職員は募集で集め、足りない人員は奴隷でも買えと指示書きを添えておいた。
住民は徴税が始まると思ったらしく、イリエ衆が詰め寄られてチョットした騒ぎになったとか、ゴメン。
しばらく城で隠れていたが、イリエ衆の鳥やらコロモリが頻繁に飛んできて流石に気になってきたので街の様子を見に行った。
役所っぽい建物を使ってもらっているので場所はスグ分かった。
シイ»「国王陛下、報告書に変な所ありましたでしょうか?」
ユーリ»「いえ、報告書に問題はありませんでしたよ、4人とも字が書けるようになってたんだね。」
シイ»「陛下へご連絡させて頂く時にコロモリに伝言では失礼と思いまして、2人には字を教えました。」
ユーリ»「そう、住民管理は大丈夫かな?」
シイ»「はい、なんとか形にはなってきたのではないかと。」
近くにビイが居るが挨拶だけで忙しそうだ。
女»「ご主人様、住民証の数が少なくなってきました、補充しますか?」
女の人がビイに話しかけたが、ご主人様?(・∀・)ニヤニヤ
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