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しおりを挟むベビーカーを渡し、そろそろラナの様子を見に行ってみようと思ってステリアラのロズ邸へ来てみた。
ユーリ»「ラナ」
ラナ»「ユーリ様、ヒネルトジャー男爵はリゼルを諦めたようですね。」
ユーリ»「そうなの?名前が違うけど諦めたんならいぃか。」
ビーゼス男爵が引き下がるなら構わない。
ユーリ»「リゼルはそれでいぃかな?」
リゼル»「はい、ご迷惑おかけしました。」
ユーリ»「ルーネスとハクラも有難うね。」
ルーネス»「いつでも呼んで下さい。」
ユーリ»「うん、みんな頼りにしてるよ。」
屋敷の人に引き上げる事を伝えてロズ城へ戻った。
そして思い出したギレイスとドーズ、孤児院に起きっぱなしだが大丈夫なんだろうか?
ユーリ»「あのさ、ギレイスとドーズ大丈夫かな?」
ラナ»「彼らは冒険者なので大丈夫なのではないでしょうか?」
ユーリ»「ずっと放置してるの気になってさぁ。」
ラナ»「ずっと忘れてたんですから、そのまま忘れてても良いのでは?」
う…バレてる…。
しかし思い出したら気になってしまうものなのだよ。
ユーリ»「見に行っていぃ?」
ラナ»「珍しく聞くのですね?良いのではないでしょうか?」
そうか?珍しいか?
まあいぃや、見に行ってみよう。
マイズトーレの冒険者ギルドの前にゲートで移動。
ユーリ»「サインス、変わりない?」
サインス»「王様か、匂いを嗅ぎつけたって感じでも無さそうだな。」
ユーリ»「なんかあった?」
サインス»「あぁ、今ギーバレフの姫さん来てんだよ、ウチの姫さんと友達らしくてな。」
ユーリ»「ギーバレフの王女?王女ってそんなウロウロするもんなん?」
サインス»「わからん、だがウチの姫さんが呼び出しに応じなかったんで来たらしい。」
ユーリ»「で、あんた隠れてんの?」
サインス»「帝国騎士も居るんだ、ヘタな事したらモメる元だろ。」
ユーリ»「いつから居るの?」
サインス»「3日前からだな。」
ギーバレフの王女が来てたら相手しなきゃいけないからヒルラウロは自分の事が出来ないのでは?
ユーリ»「それヒルラウロの仕事が止まってるんじゃないの?」
サインス»「完全に止まってる事はないだろうが、遅れてるだろうな。」
ユーリ»「帝国騎士が面倒だから見に行けないのか。」
サインス»「まぁ、そんな所だ。王女の護衛だろうからな、近付いたら尋問だので結局は屋敷に入れなくて面倒なんだ。」
ユーリ»「孤児院の様子を見に来ただけだけど、なんか占領されてるみたいで嫌だな。」
サインス»「国王が行くぶんには問題ないんじゃないか?」
ユーリ»「呑気だな、あんた街の管理者で追い返される事ないんだからね?」
サインス»「すまん。」
孤児院も気になるけど、役所のが気になる、ちょっと見に行ってみるかな。
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