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385 冒険者ギルド
しおりを挟む冒険者ギルドは入ってきた門の近くにあり、少し戻る感じになった。
ギルドの建物の前に立って、入るか悩んでいると、冒険者らしき人達の出入りが多いなと感じた。
そろそろ夕方だから仕事は終わりなのかな?
出入口に立っていると邪魔なので、とりあえず中に入ってみる事に。
建物の中に入ると、思ったより人は居ない。10人ぐらい?
受付カウンターみたいな所へ行き、話をしてみた。
ユーリ»「すいません、冒険者って私もなれます?」
受付嬢»「はい、登録は可能ですが、それ普通の服ですよね?」
ユーリ»「冒険者は常に武器とか持ってなきゃダメなの?」
受付嬢»「いえ、たまに居るんですよ、フラっと登録に来て消息不明な人。」
ユーリ»「あ~。稼ぎで装備を買おうとした人ね、初心者にはムリありますよね。私達は持ってるので大丈夫ですよ。」
受付嬢»「一応、簡単な試験があるので、装備を着けて来て欲しいのですが。」
ユーリ»「戦闘試験?このままじゃダメなの?」
とか話してたら、周りの人が爆笑しだした。何?
男①»「ねーちゃん簡単な試験っつってもよ、ナイフぐらい持ってろや(笑)」
男②»「俺の貸そうか?真ん中の豪剣♪」
ユーリ»「そんな短い枝なんぞイランわぃ。」
男②»「テメぇッ」
ユーリ»「お姉さん、これ試験なの?」
受付嬢»「いえ違います、ベジさん、初心者さんを軽く見てるとそのうち痛い目にあいますよ?」
ベジ»「俺がこんな女に負けると思ってんのかコラッ」
ユーリ»「この変なの倒したら試験は合格でどうでしょう?」
受付嬢»「え!?いえ彼そこそこ強いですよ?」
ユーリ»「負けたら普通の試験にするよ。」
受付嬢»「え~。」
男③»「いぃだろう、俺は登録試験官のモルトナだ、面白そうだから、そいつに勝ったら試験合格だ。」
ギルドの訓練所みたいな場所に来て、変な男とタイマンバトルやるんだぜ♪
ベジ»「お前そのままやんのか?装備つける間ぐらい待ってやんぞ?」
ユーリ»「あぁ、これでいぃよ。」
ラ〇トセーバーみたいなのを作って出した。
ベジ»「なんだそれ?」
ユーリ»「武器?」
ベジ»「ナメやがって(怒)」
モルトナ»「では始めッ」
ベジと呼ばれた冒険者が動く前に軽い雷撃を落として終わらせた。
試験官をガン見して、どぅよ?みたいなアピール。
モルトナ»「…え?」
ユーリ»「アイツ動かないから終わったよ?」
モルトナ»「何をしたんだ?」
ユーリ»「痺れさせただけで生きてるよ?殺したらマズいのでは?」
モルトナ»「魔法使い…。」
ユーリ»「この子も魔法は使えるよ?あんま制御が出来ないんで手加減できないけどね。で?合格?」
モルトナ»「もちろん合格だ、魔法使いは引く手数多だ、どこのパーティーも欲しがるだろうな。」
ユーリ»「私達は身分証が欲しいだけで冒険者はしないよ。」
モルトナ»「…え…。いやそんな能力があるのに勿体ないだろッ」
ユーリ»「他にやる事あるしね、冒険者がやりたいワケじゃないよ?」
モルトナ»「冒険者にならないのならギルドカードは発行できない。」
ユーリ»「最初と言ってる事が違うね、コイツ倒したら合格なのでは?」
モルトナ»「冒険者にならないのに冒険者の証は必要ないだろ。」
ユーリ»「やっぱ人間は信用出来ないね。帰ろか。」
リーゼ»「はい。」
モルトナ»「待て、いま帝国と魔族の戦争があると噂されてる、そのチカラを貸してくれないか?」
アホかコイツ
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