上 下
408 / 415

399 攻城戦③

しおりを挟む

リゼルの雷にビビりながら下の敵兵を攻撃して注意を引き付けていると、城壁の上にも兵士が現れて挟み撃ち状態になった。


ユーリ»「リゼルは下を、私とリーゼは上やるよ。」

[[はい。]]


3人でワラワラ出てくる敵を倒しまくっていたら、思ったより敵の数が少ないと感じた、帝国と言うからには兵力が多いはず、なのに城壁に上がってくる兵が少ないのは城の外に兵を隠してるのか?

城壁の上から外を見ても敵兵の姿は無い、反対側の城門の方を見たら割とリゼルが成敗していた、それでも少ないのではないだろうか…。


ユーリ»「敵の数が少ない感じするんだよ、城の中に居るのかな?」

リゼル»「城の中には少ないと思いますよ?侵入されると想定していないハズです。」

リーゼ»「別の門に居るか、城の外に居るかですかね。」

ユーリ»「城の中に少ないならいぃや。」


と言っても3人だけで相当な数を倒しているので残りはビビって隠れているだけだったり?

暇でダラダラしてたら城門の下から金属音がして慌てて見てみた。


ユーリ»「びっくりした、メイが呼んだだけか。」


メイが上に居る者を呼ぶ為に剣を剣で叩いて音を出していたのだ。

先を見るとリーディアとか言う女が来ていた。


ユーリ▶[あれの件かな?話しはした?]

メイ▶[はい。帝国公爵のギーバレフ卿が話しをしたいと出向いているらしいです。]

ユーリ▶[わかった、ありがと。]


メイには伝令を使ったのか。
あの身なりの良さそうなのが公爵か?


ユーリ▶[貴様が公爵か?]

男▶[いかにも、私はアザード・フォン・ギーバレフだ、話しを聞いてもらえないだろうか?]

ユーリ▶[聞くだけ聞いてやる。]

アザード▶[我々は帝国皇帝と敵対する者であり、貴殿達と争う意思はない、よって我々と共闘しないか?と言う話しをしに来たのだが。]

ユーリ▶[何が目的なんだ?]

アザード▶[目的は皇帝の排除だ。]

ユーリ▶[そうか、自分が皇帝になる為に魔族との戦争を利用したいって事だな?]

アザード▶[そうではない、私は皇帝になどならぬ、我が弟の悪政を正したいだけだ。]


皇帝が弟?


ユーリ▶[権力に酔い、変わってしまった弟を止めたいって事か?]

アザード▶[そうだ、昔はあんな奴では無かった、愚かな皇帝に変わってしまったのだ。]

ユーリ▶[そうか、だが共闘は必要ない、そもそも動くのが遅すぎて終わりに近い時に出て来て甘い汁を吸おうってのが気に入らんし、そんな判断の遅い者など使い物にならん、さっさと国から出ていけ、ここはロズグランデ国の領土になる。]


魔法陣が出てから数日はあったはず、今まで何をしてたんだ約立たずども。










しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:124

傲慢悪役令嬢は、優等生になりましたので

恋愛 / 完結 24h.ポイント:1,050pt お気に入り:4,401

ショート朗読シリーズ

ライト文芸 / 連載中 24h.ポイント:198pt お気に入り:0

幸介による短編恋愛小説集

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:284pt お気に入り:2

転生ババァは見過ごせない!~元悪徳女帝の二周目ライフ~

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:8,940pt お気に入り:13,493

才能だって、恋だって、自分が一番わからない

BL / 連載中 24h.ポイント:298pt お気に入り:13

六丁の娘

歴史・時代 / 完結 24h.ポイント:21pt お気に入り:3

処理中です...