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29話
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もう出発の日を迎えた、ギルドの前に行くとみんな揃っていた、迷走の猪の面々は見たことがある
「護衛対象はあんたかい、何回かお店では炭やポーション買わせてもらったよ、俺がリーダーのメイズだ」
180センチ、100キロぐらいのアメフト選手のようだ
「斥候役のマークだ、お店の子達はみんなかわいいよな、用がなくても見に行ってるぜ」
160センチ、45キロぐらいのガリガリの不細工だ
「モラーだ、宜しく」
2メートルを越えている、細いけど身体は締まっている
「ミューラーです、魔法を使えます、この度は依頼をして頂きありがとうございます」
170センチぐらい中肉だ、顔もモブ顔で存在感がない
「皆さん宜しくお願いします、ナオトです」
「顔合わせも済んだようね、乗るのはあの馬車よ」
ヒルダが指差す方向に立派な馬車があった、二頭立で高さが2メートルを越し車輪が4本ついており、中には4人ぐらい寝られるぐらいの広さがあり、椅子の代わりに絨毯とクッションが敷き詰めてあった
椅子がある馬車は短距離用で長距離用は横になれるようだ、御者はモラーが務め他のメンバーはそれぞれが馬に乗っていた
これなら機動力ありそうだな、でも馬車の中ってヒルダと2人?それも怖いな、多分何もしてこないと思うが
「それではナオト君馬車の中にいくわよ」
「お手柔らかに」
思わず本音が出た、何もされないことを本気で願う
目的地に向けて順調に走り出す一行、馬車の中では
「紅茶でいいですか?紅茶しかないけど」
(じゃあ聞くなよ)
「はい、結構です」
「道中帝国の情報教えていくわね」
「お願いします」
まともなことも話すんだな
話を纏めると、帝国は皇帝が治めるが、6公家から話し合いまたは推薦によって次代の皇帝が選ばれる、世襲制でなくても皇帝になることができるのは6公家のみなので帝国と呼ぶ
封建制ではあるが帝国全体の領地の半分は6公家である、今の皇帝はライシュハルト公家で他の公家は
・リヒテン
・ルガイデン
・レイマルク
・ローザン
・ワリュース
皇帝と言えど他の公家の意見は軽視できないが、最終決定権は皇帝にある、現在のハンバルト帝は好戦的な性格で他国に度々侵略している
今は小競り合いで済んでいるが近々大攻勢をかけてくるのではないかと予想されている、その為フォーセリア国との入国・出国には審査が厳しくなっている。
「なんでそんなタイミングで帝国のへの出店を勧めたんですか?」
「それはもちろん帝国の財力を奪う為じゃない、そしたら私の、国での評価が上がるってもんでしょう」
それヒルダの利益の為に俺利用されてるだけじゃん
「危険な目には合わないんでしょうね」
「危険な目に合ってそれを乗り越えると生きてるって実感できるでしょ」
世界一平和な日本人になんてことさせるんだ、まだ出発して2時間ぐらい、今なら戻れるぞ
「戻りません?」
「だめよ、もう国王にも報告済みなんだから、手ぶらで戻ったらナオト君勾留されるわよ」
手回し済みか、念の入ったことで
「で、私は具体的に何をやればいいんですか?」
「あなた商人でしょう、商人のやることは商売よ、予定通り支店を作りましょう、そして帝国の金貨を奪うのよ」
どうやら帝国に貿易赤字をさせることが狙いのようだ、帝国の金貨をフォーセリアに持って帰ると帝国の金貨が足りなくなり、価値が上がる、するとインフレが起きる
この現象を作るのが狙いだ、でも俺1人でやった所で影響あるのかな
「この作戦は既に前回の戦争終結からずっと行ってるわよ、もちろん帝国側でも同じことを、これが商人の戦争ね」
経済戦争って地球でも起こっているけど、異世界でもあるんだな
「朝早いからわたし眠たいわ、少し眠ることにするわ、私寝てると何されてもわからないから、わからないからね」
2度も言うな、明らかに誘ってるじゃん、大人しく寝ててくれるならこっちも助かるよ、1人で詰めリバーシでもして過ごすよ、
結局昼飯までヒルダは寝ていた、起きるなり
「あれっ服が乱れて、、、、いない、脱がした後着せてくれたの?」
「脱がしてもいないし、着せてもいないし、触れてもいませんよ」
「ナオト君は奥手なのね、いいわ、まだ10日もあるし、焦ってもね」
こんな早く仕掛けてくるとは、こちらも緊張を緩めないようにしよう、どこに罠が転がっているかも知れない
ヒルダが馬車の中からノックをした、御者台に居るモラーに向かって
「適当なところに止めて、お昼休憩よ」
馬も生き物である、ずっと走らせていると持たない為、適度に休憩を取らせる、街道より少しずれた草原でお昼にする、飯はヒルダが用意すると言っていたがどんなものが出てくるのだろう
黒パンとベーコンだ
(保存は効くけどこれまずいんだよな、いいや缶詰出しちゃえ、こっちのほうが保存食としてはうまい)
「店主何を食べているのだ?」
リーダーのメイズに見つかった
「うちも店で扱っている缶詰ですよ、皆さんも食べます?」
見つかった以上1人で食べるわけにはいかない、みんなどうせ食べるならまずいものより美味しいものの方がいいよね
(帝国まで食糧持つかな)
心配しながら分け与えた。
「護衛対象はあんたかい、何回かお店では炭やポーション買わせてもらったよ、俺がリーダーのメイズだ」
180センチ、100キロぐらいのアメフト選手のようだ
「斥候役のマークだ、お店の子達はみんなかわいいよな、用がなくても見に行ってるぜ」
160センチ、45キロぐらいのガリガリの不細工だ
「モラーだ、宜しく」
2メートルを越えている、細いけど身体は締まっている
「ミューラーです、魔法を使えます、この度は依頼をして頂きありがとうございます」
170センチぐらい中肉だ、顔もモブ顔で存在感がない
「皆さん宜しくお願いします、ナオトです」
「顔合わせも済んだようね、乗るのはあの馬車よ」
ヒルダが指差す方向に立派な馬車があった、二頭立で高さが2メートルを越し車輪が4本ついており、中には4人ぐらい寝られるぐらいの広さがあり、椅子の代わりに絨毯とクッションが敷き詰めてあった
椅子がある馬車は短距離用で長距離用は横になれるようだ、御者はモラーが務め他のメンバーはそれぞれが馬に乗っていた
これなら機動力ありそうだな、でも馬車の中ってヒルダと2人?それも怖いな、多分何もしてこないと思うが
「それではナオト君馬車の中にいくわよ」
「お手柔らかに」
思わず本音が出た、何もされないことを本気で願う
目的地に向けて順調に走り出す一行、馬車の中では
「紅茶でいいですか?紅茶しかないけど」
(じゃあ聞くなよ)
「はい、結構です」
「道中帝国の情報教えていくわね」
「お願いします」
まともなことも話すんだな
話を纏めると、帝国は皇帝が治めるが、6公家から話し合いまたは推薦によって次代の皇帝が選ばれる、世襲制でなくても皇帝になることができるのは6公家のみなので帝国と呼ぶ
封建制ではあるが帝国全体の領地の半分は6公家である、今の皇帝はライシュハルト公家で他の公家は
・リヒテン
・ルガイデン
・レイマルク
・ローザン
・ワリュース
皇帝と言えど他の公家の意見は軽視できないが、最終決定権は皇帝にある、現在のハンバルト帝は好戦的な性格で他国に度々侵略している
今は小競り合いで済んでいるが近々大攻勢をかけてくるのではないかと予想されている、その為フォーセリア国との入国・出国には審査が厳しくなっている。
「なんでそんなタイミングで帝国のへの出店を勧めたんですか?」
「それはもちろん帝国の財力を奪う為じゃない、そしたら私の、国での評価が上がるってもんでしょう」
それヒルダの利益の為に俺利用されてるだけじゃん
「危険な目には合わないんでしょうね」
「危険な目に合ってそれを乗り越えると生きてるって実感できるでしょ」
世界一平和な日本人になんてことさせるんだ、まだ出発して2時間ぐらい、今なら戻れるぞ
「戻りません?」
「だめよ、もう国王にも報告済みなんだから、手ぶらで戻ったらナオト君勾留されるわよ」
手回し済みか、念の入ったことで
「で、私は具体的に何をやればいいんですか?」
「あなた商人でしょう、商人のやることは商売よ、予定通り支店を作りましょう、そして帝国の金貨を奪うのよ」
どうやら帝国に貿易赤字をさせることが狙いのようだ、帝国の金貨をフォーセリアに持って帰ると帝国の金貨が足りなくなり、価値が上がる、するとインフレが起きる
この現象を作るのが狙いだ、でも俺1人でやった所で影響あるのかな
「この作戦は既に前回の戦争終結からずっと行ってるわよ、もちろん帝国側でも同じことを、これが商人の戦争ね」
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「朝早いからわたし眠たいわ、少し眠ることにするわ、私寝てると何されてもわからないから、わからないからね」
2度も言うな、明らかに誘ってるじゃん、大人しく寝ててくれるならこっちも助かるよ、1人で詰めリバーシでもして過ごすよ、
結局昼飯までヒルダは寝ていた、起きるなり
「あれっ服が乱れて、、、、いない、脱がした後着せてくれたの?」
「脱がしてもいないし、着せてもいないし、触れてもいませんよ」
「ナオト君は奥手なのね、いいわ、まだ10日もあるし、焦ってもね」
こんな早く仕掛けてくるとは、こちらも緊張を緩めないようにしよう、どこに罠が転がっているかも知れない
ヒルダが馬車の中からノックをした、御者台に居るモラーに向かって
「適当なところに止めて、お昼休憩よ」
馬も生き物である、ずっと走らせていると持たない為、適度に休憩を取らせる、街道より少しずれた草原でお昼にする、飯はヒルダが用意すると言っていたがどんなものが出てくるのだろう
黒パンとベーコンだ
(保存は効くけどこれまずいんだよな、いいや缶詰出しちゃえ、こっちのほうが保存食としてはうまい)
「店主何を食べているのだ?」
リーダーのメイズに見つかった
「うちも店で扱っている缶詰ですよ、皆さんも食べます?」
見つかった以上1人で食べるわけにはいかない、みんなどうせ食べるならまずいものより美味しいものの方がいいよね
(帝国まで食糧持つかな)
心配しながら分け与えた。
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