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86話
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スイス銀行に来ている
何故そんなところに居るのかと言うと発端は会社に副業がばれたことにある、東南アジアの政変の関係でほぼ休業状態ではあるがサダムさんの取引で何十億単位のお金が動いている
会社に詰問されたが振込元はサダムさんの会社だが何を売った代価なのかと聞かれても答えることができない、まさか入手先が異世界のダイヤですなんて答えるわけにもいかず
会社とは関係ない取引で会社の口座を使ったことにより解雇、最近はほぼ異世界のことで動くことが多く、仕事はまともに出来ない状態であったので収入面での困ることはなかったが口座を使えなくなったのは痛かった、早めに口座から現金の移転手続きをする羽目になった
当然普通なら日本の銀行口座を使えばいいが、税務署が怖いため海外口座を利用することにした、それで選んだのがスイス銀行、主な取引先はサダムさんなので海外の銀行でも困ることはない、
「初めまして担当のヨハン・アンドレアスです、今回は当銀行で口座を開設していただけるとお伺いしましたが、いかほどご入金を」
今バッグの中に入っているのは現金286億円ぐらいだ、とりあえず200億円ぐらい入れてとこう
「1億5千万フランほどですね」
「それはすごい大金ですね、法人名義での口座をご希望ですか?」
「いえ、個人名です、個人資産なので」
「失礼ですが、犯罪に使われているお金ではないですよね?最近当銀行も犯罪に使われてる資金の場合秘匿性が失われてます」
「実は日本以外でダイヤ鉱山を遺産で受け継ぎ、そちらの売上利益です、金額が金額なので日本に持ち帰ることができず、主に海外で取引もしてますので」
「それなら大丈夫です、パスポートとビザをお持ちですか?」
多分これで指名手配されてるかどうかを調べるのであろう、口頭だけで信用するほど甘くはないだろうから、パスポートとビザを差し出し1時間ほど待たされた
「はい、問題ないですね、これで口座開設です、カードは後日送りますね」
無事できたようで安心した、この銀行でダメなら他の銀行でもダメだろう、信用第一の業界ならではの横のつながりは強固だ
「ありがとうございます、これからも入金はあると思いますので宜しくお願いします」
「最後までお取引できることをお願いしますね」
ん?最後?どうゆうことだ、途中で捕まって当局から没収されるとでも思っているのだろうか、俺は真っ当な商人だ、そんなことにはならない、スイスからの帰り道は86億円の現金がバッグに入っている
絶品空間と異世界フライ店の運転資金として必要だからね、多分100分の1ぐらいあれば充分ではあるが、保険代と自分に言い聞かせることにした
中東から帰るとすぐに会社から呼び出しをくらい、スイスビザ取得に向けて余り異世界に行くことができていない、これで帰ったら絶対に異世界でヘリ使うぞとゆう決意の元日本に戻った、帰るなり
「米本ってさ俺が会社クビになったらどうする?」
「それ仮定の話のようにしてるけど、確定じゃん」
「そんなツッコミいらんからな、付き合いは今まで通りでいいの?」
俺としては米本は信頼できる友達で会社以外のことも色々と相談してきた、ただ向こうがどう思ってるかは知らない
「お前もう同僚じゃないからな、これからは顧問料貰わないとな」
「月にどれぐらい要求するつもりだ?」
「月2回の絶品空間の無料券と異世界の肉を月に1キロでいいよ」
そんなもんかよ、なんかタダでは俺が遠慮すると思ったのだろう、その配慮が嬉しい
「そんなんでいいなら喜んで顧問料払うよ、本当にお金はいいのか?」
「何言ってるんだよ、ポーションとかオークの肉なんてお金いくら払ったって買えないんだぞ、そんぐらい貴重なんだよ」
まあ味方変えたらそうだよな、なんか慣れ過ぎちゃってる自分がいる、もう珍しくもないって感じちゃっている、下手したら毎日のように食べているからな
「じゃあその顧問料でこれからも宜しくな、そう言えばこの前サダムさんの所に持っていったダイヤ200億円で売れたよ、ついでにヘリ買ってきたよ」
「そこまでお前が言うなら顧問料月に1億でいいや」
多分冗談だろう、こっちもそのように誘導している
「1億ね、わかった、1億イランリアルな」
「それいくらだよ」
「日本円にしたら25万円ぐらいだな」
「両替するの大変だからいらないよ」
「じゃあまたな」
電話を切って田所さんと打ち合わせだ、正直お店自体は居抜きなので掃除さえすればいつでも営業できるが、俺は勘違いをしていた、衛生管理者は田所さんが取らないといけない、常にいる人が資格を取らないと意味はないのだ
その為開店するのにまた時間がかかってしまったが先日講習が終わったと連絡があり、そろそろ開店できるようだが、経費の問題で話があるらしい
「オーナー、食材の領収書ってどこにあるのですか?税務署が来た時に見せないといけないのですが」
向こうの通貨での領収書は認められないだろうな、かと言って偽装して仕入れて日本で買った肉を混ぜて調理したら強みもなくなるし、お店で使う単位の店は俺の家でも消費できないし、、、あっいい消費先があった、孤児院だ、あそこで出そう
後はどう偽装するかだが、肉は全部祖母の家の方で買ってクール便で送ることにした、毎日どれぐらい送ればいいか、オーク肉もコカトリス肉も一人前150グラム出すとして200人分として1日30キロか、これクール便で運べる範囲超えてるだろ
冷凍車買っちゃおうかな、でも従業員増やしたくないな、経費の節約って意味でなく、秘密が多い仕事だからだ
「肉はこちらで用意して、領収書は郵送するから」
「それでお願いします」
運送業者はこれから相談することにしよう
何故そんなところに居るのかと言うと発端は会社に副業がばれたことにある、東南アジアの政変の関係でほぼ休業状態ではあるがサダムさんの取引で何十億単位のお金が動いている
会社に詰問されたが振込元はサダムさんの会社だが何を売った代価なのかと聞かれても答えることができない、まさか入手先が異世界のダイヤですなんて答えるわけにもいかず
会社とは関係ない取引で会社の口座を使ったことにより解雇、最近はほぼ異世界のことで動くことが多く、仕事はまともに出来ない状態であったので収入面での困ることはなかったが口座を使えなくなったのは痛かった、早めに口座から現金の移転手続きをする羽目になった
当然普通なら日本の銀行口座を使えばいいが、税務署が怖いため海外口座を利用することにした、それで選んだのがスイス銀行、主な取引先はサダムさんなので海外の銀行でも困ることはない、
「初めまして担当のヨハン・アンドレアスです、今回は当銀行で口座を開設していただけるとお伺いしましたが、いかほどご入金を」
今バッグの中に入っているのは現金286億円ぐらいだ、とりあえず200億円ぐらい入れてとこう
「1億5千万フランほどですね」
「それはすごい大金ですね、法人名義での口座をご希望ですか?」
「いえ、個人名です、個人資産なので」
「失礼ですが、犯罪に使われているお金ではないですよね?最近当銀行も犯罪に使われてる資金の場合秘匿性が失われてます」
「実は日本以外でダイヤ鉱山を遺産で受け継ぎ、そちらの売上利益です、金額が金額なので日本に持ち帰ることができず、主に海外で取引もしてますので」
「それなら大丈夫です、パスポートとビザをお持ちですか?」
多分これで指名手配されてるかどうかを調べるのであろう、口頭だけで信用するほど甘くはないだろうから、パスポートとビザを差し出し1時間ほど待たされた
「はい、問題ないですね、これで口座開設です、カードは後日送りますね」
無事できたようで安心した、この銀行でダメなら他の銀行でもダメだろう、信用第一の業界ならではの横のつながりは強固だ
「ありがとうございます、これからも入金はあると思いますので宜しくお願いします」
「最後までお取引できることをお願いしますね」
ん?最後?どうゆうことだ、途中で捕まって当局から没収されるとでも思っているのだろうか、俺は真っ当な商人だ、そんなことにはならない、スイスからの帰り道は86億円の現金がバッグに入っている
絶品空間と異世界フライ店の運転資金として必要だからね、多分100分の1ぐらいあれば充分ではあるが、保険代と自分に言い聞かせることにした
中東から帰るとすぐに会社から呼び出しをくらい、スイスビザ取得に向けて余り異世界に行くことができていない、これで帰ったら絶対に異世界でヘリ使うぞとゆう決意の元日本に戻った、帰るなり
「米本ってさ俺が会社クビになったらどうする?」
「それ仮定の話のようにしてるけど、確定じゃん」
「そんなツッコミいらんからな、付き合いは今まで通りでいいの?」
俺としては米本は信頼できる友達で会社以外のことも色々と相談してきた、ただ向こうがどう思ってるかは知らない
「お前もう同僚じゃないからな、これからは顧問料貰わないとな」
「月にどれぐらい要求するつもりだ?」
「月2回の絶品空間の無料券と異世界の肉を月に1キロでいいよ」
そんなもんかよ、なんかタダでは俺が遠慮すると思ったのだろう、その配慮が嬉しい
「そんなんでいいなら喜んで顧問料払うよ、本当にお金はいいのか?」
「何言ってるんだよ、ポーションとかオークの肉なんてお金いくら払ったって買えないんだぞ、そんぐらい貴重なんだよ」
まあ味方変えたらそうだよな、なんか慣れ過ぎちゃってる自分がいる、もう珍しくもないって感じちゃっている、下手したら毎日のように食べているからな
「じゃあその顧問料でこれからも宜しくな、そう言えばこの前サダムさんの所に持っていったダイヤ200億円で売れたよ、ついでにヘリ買ってきたよ」
「そこまでお前が言うなら顧問料月に1億でいいや」
多分冗談だろう、こっちもそのように誘導している
「1億ね、わかった、1億イランリアルな」
「それいくらだよ」
「日本円にしたら25万円ぐらいだな」
「両替するの大変だからいらないよ」
「じゃあまたな」
電話を切って田所さんと打ち合わせだ、正直お店自体は居抜きなので掃除さえすればいつでも営業できるが、俺は勘違いをしていた、衛生管理者は田所さんが取らないといけない、常にいる人が資格を取らないと意味はないのだ
その為開店するのにまた時間がかかってしまったが先日講習が終わったと連絡があり、そろそろ開店できるようだが、経費の問題で話があるらしい
「オーナー、食材の領収書ってどこにあるのですか?税務署が来た時に見せないといけないのですが」
向こうの通貨での領収書は認められないだろうな、かと言って偽装して仕入れて日本で買った肉を混ぜて調理したら強みもなくなるし、お店で使う単位の店は俺の家でも消費できないし、、、あっいい消費先があった、孤児院だ、あそこで出そう
後はどう偽装するかだが、肉は全部祖母の家の方で買ってクール便で送ることにした、毎日どれぐらい送ればいいか、オーク肉もコカトリス肉も一人前150グラム出すとして200人分として1日30キロか、これクール便で運べる範囲超えてるだろ
冷凍車買っちゃおうかな、でも従業員増やしたくないな、経費の節約って意味でなく、秘密が多い仕事だからだ
「肉はこちらで用意して、領収書は郵送するから」
「それでお願いします」
運送業者はこれから相談することにしよう
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