祖母の家の倉庫が異世界に通じているので異世界間貿易を行うことにしました。

rijisei

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85話

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今日は冒険者ギルドに来ている、先週依頼した鉱石採りの期限がそろそろだった為だ

「この前依頼した件どうなりました?」

「ナオトさんいらっしゃいませ、先日の鉱山の件ですね、無事戻ってきてますよ」

「収穫はどうでした?」

「鉱石が20キロ取れたそうですよ、冒険者への報酬は素材ってことでお受けしましたが、冒険者への手数料は依頼の1割です、鉱石2キロかその買取額でいいですがどちらにします?」

「鉱石2キロっていくらですか?」

「銀貨20枚ですね、素材の金額に比べたら微々たる物ですが」

「ジュエルリザードの素材ってそんな高いのですか?」

「1匹につき金貨1枚です、今回は20匹討伐できたって喜んでましたよ、それで鉱石7キロじゃ申し訳ないって多目に採掘してくれたみたいです」

今回のBランク冒険者は善人だったようだ、ダイヤ1キロで1億円は堅い、20キロなら20億円にもなる、かなりの儲けになるな、金貨20枚って言っても2千万円だ、微々たる金額だ、ただ同じ金額に換算してもこちらでは商品自体が少ない

買えるものが少ないのならばお金の価値は高いのだろう、金貨2枚あれば家とか買えるのかな、土地はいくらぐらいするのだろう、いつも住んでる家は祖母の家なので考えたことなかったし、孤児院も土地は勝手に使っている

土地の所有権って考え方がないのなら占有したらかなり儲かるな、スラム街の土地に全部俺の施設建てちゃえば誰にも奪われないしってかなり悪辣だから止めておこう

それはおいといて、入手したダイヤを持ってサダムさんの所へ行こう、麻の服を使えば密輸し放題だ、俺としては密輸したいわけではないが入念に検査しない税関が悪い

あまり頻繁に中東に行くと疑われる怖れがある、密輸業者は荷物が少ないから疑われると聞くのでダミーでトランクはいつも用意してある、持って歩くのがめんどいんだよね、だってポケットに全部入るし

いつも同じ麻の服で行くのも芸がないので大事な荷物はポケットに入れ麻の服を自体はトランクに入れてある、トランクを盗まれでもしたら何億もの大損になってしまうので今までは直接着て行った

不安が残るが無事に現地の空港で受け取ることができたし、盗まれもしなかった、本当は俺が移動せずにバッグだけをサダムさんの所に送ってのやり取りをしたいのだがバックには持ち主認証があるのでそれが出来ない、バッグを買って最初に自分の血を一滴垂らしてDNA認証をすると本人と家族しか使えなくなる

どんな原理かは俺にはわからないがそう説明されたのでそのようにしている

もう場所は覚えたのでサダムさんの会社へはタクシーで向かう、アポは事前に取ってある

「杉山さん、ようこそいらっしゃいました、ここで取引は今回で終了になると思います」

「どうゆうことですか?もうダイヤの買取はできなくなるのですか?」

「いえ、父の具合が良くなったので私も日本に戻ります」

また日本で会えるようになるようだがイレギュラーな商品はこれで買えなくなってしまう、戦車とか銃とか

「そうですか、嬉しさと残念さが混じり合いますね」

「なんでですか、わざわざ中東まで来なくても良いのですよ」

「戦車とか買えなくなるじゃないですか」

「それなら日本でも用意できますよ、このバッグさえあればなんでも運べますから」

提供したのはこちらだが犯罪に使ったりはしないだろうか少し不安になる

「サダムさんなら危ない物は運ばないですよね?」

「戦車を要求した杉山さんがそれを言いますか」

「それもそうですね、話を戻しますが今回はたくさん持ってきましたよ、20キロです」

「それは凄い量ですね、拝見させてください」

20キロのダイヤを台の上に全部乗せる

「今までのものに比べたらかなり粗いですね、削らないといけないです、大きさは10分の1ぐらいになりますね、それでも1キロ10億で買い取りますよ、全部で200億ですね」

今までで1番の金額だ 1週間で200億稼いだ

「はい、それでお願いします、これからはもっとたくさん持って来れますよ」

もう自分の鉱山があるのだ、いくらでも量産ができる、ただジュエルリザードが湧いてくれたらだが、魔物が居ないと冒険者が依頼を受けてくれない

「私をたくさん儲けさせてくれて感謝してますよ」

感謝したいのはこちらだが、ついでに今日も頼み事が

「サダムさん、今日はまた融通して欲しいものがあるのですが」

「今回はなんです?前回は戦車でしたから今回は潜水艦ですか?」

「いえヘリコプターです」

「軍用のですか?」

「いえいえ普通の移動用のでいいです、日本でも買えるのですが免許の有無を問われるので、私免許ないですし、操縦したことないんですよ」

「随分と怪しい行動ですね、わかりました用意しましよう、講習代と込みで1億円でいいですよ」

「3日ぐらいで覚えられますかね?」

「曲芸飛行とかでない限りそれぐらいで大丈夫でしょう」

「ありがとうございます、明日から3日間お願いします」

「また忙しいスケジュールですね、なんとかします」

これで異世界で使うヘリは用意できそうだ、日本で使うのは諦めた、ヘリポートを用意するのが困難だからだ、ヘリポート用の建物を建てない限り無理だろう
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