31 / 86
第3章
止まらぬ暴走
しおりを挟む
パーティーで勧められるままアレこれ食べててても 戻ってこない怜登にモヤモヤしてしまい、 辺りをキョロキョロと見渡してしまう。
その度にお義母さんが「戻って来るから待ってなさい」と繰り返すばかりだ。
別に待ってる理由では無い、ただモヤモヤが大きくなるからだ。
「あの、お手洗い行ってきて来ます」
一言 断りを入れて会場を抜け出してトイレに入った。
「・・・嫌いじゃないけど ・・・普通の友達なら・・」
モヤモヤの正体を考えて怜登は嫌いな奴だけど嫌な奴ではない。ただ婚約者はおかしい 友達ならと考えて見た。イヤイヤその前に・・色々やられてる俺が怜登と友達とか・・・,
うーん、自分で処理できない気持ちってなんだ?
トイレから出て ちょっとだけとフラフラしてる所にガラス窓から外の庭が目に飛び込んできた。
庭綺麗だな。ちょっとだけ庭に出てもいいかな?怜登 戻ってこないしいいよな!?
どこかに出入口があるよはず?!
ちょっと探して見つからなかったっら諦めよ。
あっアレがマリーゴールドで 向こうに見えるのがサルビア?かな。
遊歩道の道沿いに 花が見れる様に作られてる。歩いて見たらきっと楽しめる。
ちょっとだけ。出入口があると思うんだけどどこだろう。
"待って!!"
廊下に響く声は間違いなく姉の声、こっちから聞こえたと瞬時に走り出してた。
「世界の多鹿島家の次男が生産性もない男と婚約は過去のあつ美の怨念の清算とお聞きしましたが本当なんでしょうか?」
男の人の声が聞こえて 足が止まった。
あつ美の怨念?
そっと 壁から覗くと男が怜登の前にメモ用紙を片手に 早口で聞いてる。
「本当の話よ。私には話してくれなかったけど、父が兄に話してる所を聞いたもの。
多鹿島家は化け猫の祖先なんでしよ?我が家に不思議な力が生まれたら多鹿島家に預け、その能力で多鹿島家は栄えて来た。だけど、祖先のあつ美って女が、多鹿島に行くのを嫌がった為に多鹿島家が無理矢理連れ去り強姦したのよね。そのショックであつ美は首を吊り、今の多鹿島家は呪われてるの」
「記事としては面白いですが、信憑性足りないんですよね?怜登さんも無理矢理 男と婚約させられて嫌なわけですよね。多鹿島家ならば長い歴史上何かしらの書き物が残ってるとか有りますよね、それを少し見せてもらえないでしょうか?」
はい?
化け猫一家の話からして違うけど・・・姉ちゃん!?記者迄連れてきたのかよ!
「申し訳ありませんが、私にはなんの話かよく分かりません。貴方は敦の姉で有るから我慢してますが、余り我が家を侮辱しないで頂けないでしょうか?何度も言ってますよ、私は茜さんと婚約したいとは1度も言ってませんし、したいと思っておりません。私は心から敦との結婚を望んでます」
「嘘よ!家の結納品も披露宴も全部私の為にしたかったんでしょう?でも、あつ美の呪いで私では無く敦にしろって 家の人に言われたのよね」
「家族にそんな事は言われてませんが?」
「だって 敦に何らかの力が目覚めて仕方なくでしょう?大丈夫、敦は私の弟よ。私と一緒になれば 敦も私の所に遊びに来てくれる、ねぇ、正直になりましょう。男より女の人の方が世間体もいいでしょう」
身勝手な姉の言い分を聞いてると涙が溢れて止まらなくなってきた。
スっと俺の隣を横切り角を曲がった。
「馬鹿な戯言と聞いたこともない三流記者を相手にしてないでさっさと敦君の元に戻ったらどうだ」
「それはそうですが、一応 敦の姉ですからね無下にも出来なくて。コチラの記者も茜さんと何かしらのお付き合いがありそうですし」
「多鹿島 大登さんですね。初めまして、私 footのジャーナリストの阿部と申します。化け猫説のお話をお聞きしたいのですが、化け猫ってどう思われますか?」
「三流どころか幼稚だな。逆に聞く 科学が発展している今の時代に化け猫を信じてるのか?そんなものを信じて 何になる?居たとして 何になる?どの質問も 意味の無いものだ。下らな過ぎる。それよりも心から好きだと言ってる2人を素直に祝福した方がマシだな。怜登とここは任せなさい。お前も今日の主役の1人だ」
「では、お言葉に甘えて宜しくお願いします」
怜登が角を曲がって来て自然に腰に腕を回されて近くの部屋に入った。
その度にお義母さんが「戻って来るから待ってなさい」と繰り返すばかりだ。
別に待ってる理由では無い、ただモヤモヤが大きくなるからだ。
「あの、お手洗い行ってきて来ます」
一言 断りを入れて会場を抜け出してトイレに入った。
「・・・嫌いじゃないけど ・・・普通の友達なら・・」
モヤモヤの正体を考えて怜登は嫌いな奴だけど嫌な奴ではない。ただ婚約者はおかしい 友達ならと考えて見た。イヤイヤその前に・・色々やられてる俺が怜登と友達とか・・・,
うーん、自分で処理できない気持ちってなんだ?
トイレから出て ちょっとだけとフラフラしてる所にガラス窓から外の庭が目に飛び込んできた。
庭綺麗だな。ちょっとだけ庭に出てもいいかな?怜登 戻ってこないしいいよな!?
どこかに出入口があるよはず?!
ちょっと探して見つからなかったっら諦めよ。
あっアレがマリーゴールドで 向こうに見えるのがサルビア?かな。
遊歩道の道沿いに 花が見れる様に作られてる。歩いて見たらきっと楽しめる。
ちょっとだけ。出入口があると思うんだけどどこだろう。
"待って!!"
廊下に響く声は間違いなく姉の声、こっちから聞こえたと瞬時に走り出してた。
「世界の多鹿島家の次男が生産性もない男と婚約は過去のあつ美の怨念の清算とお聞きしましたが本当なんでしょうか?」
男の人の声が聞こえて 足が止まった。
あつ美の怨念?
そっと 壁から覗くと男が怜登の前にメモ用紙を片手に 早口で聞いてる。
「本当の話よ。私には話してくれなかったけど、父が兄に話してる所を聞いたもの。
多鹿島家は化け猫の祖先なんでしよ?我が家に不思議な力が生まれたら多鹿島家に預け、その能力で多鹿島家は栄えて来た。だけど、祖先のあつ美って女が、多鹿島に行くのを嫌がった為に多鹿島家が無理矢理連れ去り強姦したのよね。そのショックであつ美は首を吊り、今の多鹿島家は呪われてるの」
「記事としては面白いですが、信憑性足りないんですよね?怜登さんも無理矢理 男と婚約させられて嫌なわけですよね。多鹿島家ならば長い歴史上何かしらの書き物が残ってるとか有りますよね、それを少し見せてもらえないでしょうか?」
はい?
化け猫一家の話からして違うけど・・・姉ちゃん!?記者迄連れてきたのかよ!
「申し訳ありませんが、私にはなんの話かよく分かりません。貴方は敦の姉で有るから我慢してますが、余り我が家を侮辱しないで頂けないでしょうか?何度も言ってますよ、私は茜さんと婚約したいとは1度も言ってませんし、したいと思っておりません。私は心から敦との結婚を望んでます」
「嘘よ!家の結納品も披露宴も全部私の為にしたかったんでしょう?でも、あつ美の呪いで私では無く敦にしろって 家の人に言われたのよね」
「家族にそんな事は言われてませんが?」
「だって 敦に何らかの力が目覚めて仕方なくでしょう?大丈夫、敦は私の弟よ。私と一緒になれば 敦も私の所に遊びに来てくれる、ねぇ、正直になりましょう。男より女の人の方が世間体もいいでしょう」
身勝手な姉の言い分を聞いてると涙が溢れて止まらなくなってきた。
スっと俺の隣を横切り角を曲がった。
「馬鹿な戯言と聞いたこともない三流記者を相手にしてないでさっさと敦君の元に戻ったらどうだ」
「それはそうですが、一応 敦の姉ですからね無下にも出来なくて。コチラの記者も茜さんと何かしらのお付き合いがありそうですし」
「多鹿島 大登さんですね。初めまして、私 footのジャーナリストの阿部と申します。化け猫説のお話をお聞きしたいのですが、化け猫ってどう思われますか?」
「三流どころか幼稚だな。逆に聞く 科学が発展している今の時代に化け猫を信じてるのか?そんなものを信じて 何になる?居たとして 何になる?どの質問も 意味の無いものだ。下らな過ぎる。それよりも心から好きだと言ってる2人を素直に祝福した方がマシだな。怜登とここは任せなさい。お前も今日の主役の1人だ」
「では、お言葉に甘えて宜しくお願いします」
怜登が角を曲がって来て自然に腰に腕を回されて近くの部屋に入った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
195
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる