異世界無知な私が転生～目指すはスローライフ～

閑話

テレビに目覚めた

我が家はアオトの興味を引くものばかりで
質問攻めにあって大変だ。

その中に、リビングにあるテレビの説明が面倒だった。






「この真っ黒の中に色ん物が映る？」

「映像が電波に乗って流れてこのテレビに映し出すの」

「映像？電波？流れる」

と、このように堂々巡りを繰り返してる。

意味がわからない言葉の羅列でしかないが、てしてし君は首を傾げては必死に理解しようと努力をしてる。

映ればそれなりに楽しめただろうが、残念なことに、テレビは映らずに置物となってる。
DVDを見せてやればわかりやすいのだけど、残念な事に、DVDはほぼホラー系ばかり、あとはミステリーや昔なつかし洋画ばかりだ。

録画もされてるが 特集番組の怪奇現象やミステリー現象、刑事物の2時間ドラマ、各週の刑事物ばかり。
アオトが楽しめそうなバライティやお笑い等は無いのだ。


リモコンを手に持ち操作して、録画をしてある各週の刑事物を呼び出し 見せてやる。

「おぉっ、人が中で動いてるぞ！！どうなっているのだ」

目を見開き食い入る様に見入ってるアオト。

「映像が流れて来ないから録画したものを流してるのよ」

聞いてるのか怪しい。

「おい、人が刺されて死んだぞ！助けなくて良いのか！？」

うん！聞いてない。
何か面倒くさくなったな。

「テレビの中の人が助けてくれるから大丈夫よ、よく見ときなさい」






ハッキリ言って、うるさい。

テレビに向かって あーでもないこーでもないと 持論を繰り広げだしたアオト。
俺は犯人は見てないがアイツが殺されるところを見た！

テレビに向かって 刑事役の俳優に話しかけてる。

観とけばいいと言ったのに・・・うん！放置しとこう。

テレビの原理は理解出来なかったアオトだけど、テレビの面白さを覚えた。

1日2時間のテレビ鑑賞が始まった。