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スローライフに不穏な足音
試食会
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シチュー、サラダ、スイートポテト・・・・・、目の前に欠食者達が鍋や皿までも食いそうな勢いで食べ進めてる。
一言で言えば 怖いだ。
ユキナとコウキが私の前に立ち アオトに肩を抱かれてこっそり部屋を出た。
「凄いよねぇ~ 流石はミホ。あのアホ共の勢い ゴブリンキングの突進と一緒だよ」
「飢えた者達の巣窟かと思いましたよ。見るに堪えない」
「コレで 約束も果たしたよね、私 帰ってもいいわよね」
「言い訳ないわよ!!」
マリナドが出てきたかと思うと腕を掴まれて部屋に戻されてしまう。
「そうですね 鍋とお皿を回収しないと帰れませんよね。ちょうど カラになってますし回収して帰らせて貰います」
じっ~と 感じる視線。粘っこい視線は気持ち悪い。
「お皿と鍋はカラですね。試食会は無事に終わりましたし 私達は帰らせてもらいます」
ガタイのいいおじさんが 前に出てきて身振り手振りで話し出す。
「おいおい、全種類食べてない。あるなら出せ」
多めに持ってきたけど こんなに大勢になるなんて予測してない。
出せと言われても無いものは無いのだ。
「申し訳無いが、試食会の約束の人数が4人だ。勝手に人数を増やされて その分を出せと言われても対応できない。
請求するなら 、そこにいるマリナドに請求してくれ。
コチラは約束通り出しただけだ」
ユキナがしっかりと 受け答えしてくれる。
「そうだよねぇ~。騙し討ちみたいに 何も相談も無く 人数 増やしてその人達の分も出せとか 図々しいよねぇ~。権威ある方達の行動だと思えないよねぇ~」
お偉いさん達を挑発しちゃダメだよコウキ。
「兎に角 コチラは約束は守ったんだ。料理の量が足りないのは私達せいでは無い。では、帰らせてもらう」
鍋や皿をマジックバックにしまい、コウキは私の腰を抱き寄せて部屋から出るようにエスコートしてくれた。
ただ背中に粘っこい視線と突き刺さるよう視線を感じながらその場を去った。
約束の念書があるから呼び止める人が居ないが、隙あらば何としてでも 商品化をと狙ってるようで 気分が悪くなる。
「コウキ このまま帰りたい」
「それは やめてください。貴方には採取の依頼をお願いしたいのですが」
いつ来たのクロム?
「強制ですか?」
「いいえ。ただ、最近 薬草の持ち込みが少なくて困ってたので」
「は?私でなくてもいいですよね?私は疲れてるので帰ります」
「冒険者の活動をしないと 一年後には取り消しですよ」
「確かにその通りですね。でも、取り消しになったとしても 自己責任ですから気にしないでください」
登録取り消しを狙ってるからいいのよ。
宿に戻るとベッドにダイブする癖って付いてしまったのかな?
「まさか商会のお偉いさんから 財務省のお偉いさん迄いるとは、あのマリナド?かなり執着してるよねぇ~。
確かに ミホの料理は売れるかもしれないけど、乳製品だから気をつけないと危ないのにね」
「何か打開策でもあって やってるなら話を聞く価値もありますが、妖精達の話では売れ行きの計算ばかりで 商品を冷やす事などは考えて無かったとか。多分ですが、冷やしたりする事は商会の方が考えるからと放置してたみたいですね」
「酷い話だ。商業側が個人登録の商品を斡旋しては個人登録の意味が無い」
「ひっどぉーい。なになに?って事は、儲けだけを考えて暴走してるのあの 緑クルクルパー」
緑クルクルパー・・・マリナドの事よね、コウキ その呼び方あってるけど・・・酷くない?でも 実際に酷い奴だからいいのか?
「今日は後を追って来なかったが、明日は朝になれば直ぐに出た方がいいな」
「そうですね。足止めを狙ってるようですから早めに 出る方がいいですよね」
「朝ごはん食べずに出た方がいいよねぇ」
「賛成 朝早くに帰ろう」
帰れることだけを考えるって楽しいって思う。
早朝 女将さんにお礼をいい宿を出て門に向かう途中で馬車が近づき止まると窓が開き顔を覗かせる。
「良かったわ、間に合って。私 フリガン商会のチェリナと申します。少しだけ 私にお時間を頂けないでしょうか?」
「昨日の」
「なんの御用でしょうか?こんなに朝早くに行動を起こしてるってことはそれだけ急いでるってこだよねえぇ~、それなのに 少しお時間よろしいでしょうか?なんて聞いてくるなんて、常識ハズレだよねぇー、いいご迷惑以外の何ものでも無いってわかんない?」
コウキ 少し オブラートに包んで言葉を話してね。
「ご迷惑なのは分かってますが、今を逃すと次に会えるのはいつか分からないもので、私も少し焦っておりました。ご迷惑なのは承知の上でお願い致します。私に少しだけでもお時間を下さい」
そんな風に言われると 迷うのよね。
「断る。要件は検討ついてる。ミホの料理が予想以上に美味かった事で 念書を書いたことに 後悔してるのも分かっる。
だが、約束は約束だ。それに マリナドに商品化出来ない理由を聞いてるだろ?素直に引き下がれ」
「出来ないわ!あんなに素晴らしい 料理は未だかつて無いのよ!!革命が起きてもおかしくない。マリナドが騒ぐだけはあるわ。
ただ、出来ないの一点張りじゃなくて どうすれば 商品化出来るかを探るのが 商人よ!
そう 思わない!?」
「思いません。私は商人では無いので。お時間なら差し上げました。もう、十分ですよね。失礼します」
なんだろう、身勝手な言い分。
統一した 冷蔵機能が無いから無理だって言ってるのに 分かって貰えなかったんだ。
乳製品は 痛みやすいし 傷んだまま使っては危険なのだ。
なんで分かってもらえないのか。
私のわがままに聞こえるのかな?話は平行線にしか乗らないだろうと無視する事にした。
そのまま進むが 馬車が付いてくる。
門を抜けても付いてくる馬車にうんざりする。
森に差し掛かっても 付いてくる馬車に 何か言ってやろうと思うが さてなんて声をかけるか・・・かける言葉も無い。
ソワソワしだしたのは 馬車の人達。
そりゃそうだよね。
馬車を操ってる人とその隣に乗ってる人。そして馬車の中に昨日のお嬢様ともう1人位しかも 人が居ないのに森の中に入るのは危険だ。
「お待ちください、お願いでございます。私共の馬車の護衛をお願いいたします」
「無理だよねぇ~僕達 みーんなFだよぉー。護衛なんて出来ないから出来る人達にお願いした方が賢明だよ。じゃぁ ねぇー」
護衛を申し出たおじさんが 絶望に満ちた顔になり、お嬢様と声をかけてる。
「仕方ありません、ミホさん パズルフィに来た際は是非 フリガン商会を訪ねて来てください。私は何時でも大歓迎いたします」
では、と 来た道を帰っていく馬車を見送り 私たちは転移して 我が家に帰って来た。
やっぱり、いいよね我が家って落ち着くよ。
「妖精達を使ってフリガン商会とその周辺を探ってた方が良さそうですね」
「マリナドの周辺もしといた方がいいよね」
「勝手に 許せん」
3人が なにやら話し合ってるが 私はソファーにグデェ~ンと座る。
「お風呂 入らないとね・・・そうだ 温泉欲しいよね コウキさぁ 温泉って作れる」
「どうかな?具体的なこんな感じってイメージがあれば・・・作れると思うけど」
なんですと!
思いつきで なんとなく温泉って言ったのに
家に居ながら温泉が入れるって最高に素敵じゃない!
作ってもらう!絶対につくて!!コウキ
「ミホ、作って欲しいのは分かるが、まずは今、問題の話をしようか」
アオトに促されて 話したくもない話を聞かされて項垂れるはめになる。
一言で言えば 怖いだ。
ユキナとコウキが私の前に立ち アオトに肩を抱かれてこっそり部屋を出た。
「凄いよねぇ~ 流石はミホ。あのアホ共の勢い ゴブリンキングの突進と一緒だよ」
「飢えた者達の巣窟かと思いましたよ。見るに堪えない」
「コレで 約束も果たしたよね、私 帰ってもいいわよね」
「言い訳ないわよ!!」
マリナドが出てきたかと思うと腕を掴まれて部屋に戻されてしまう。
「そうですね 鍋とお皿を回収しないと帰れませんよね。ちょうど カラになってますし回収して帰らせて貰います」
じっ~と 感じる視線。粘っこい視線は気持ち悪い。
「お皿と鍋はカラですね。試食会は無事に終わりましたし 私達は帰らせてもらいます」
ガタイのいいおじさんが 前に出てきて身振り手振りで話し出す。
「おいおい、全種類食べてない。あるなら出せ」
多めに持ってきたけど こんなに大勢になるなんて予測してない。
出せと言われても無いものは無いのだ。
「申し訳無いが、試食会の約束の人数が4人だ。勝手に人数を増やされて その分を出せと言われても対応できない。
請求するなら 、そこにいるマリナドに請求してくれ。
コチラは約束通り出しただけだ」
ユキナがしっかりと 受け答えしてくれる。
「そうだよねぇ~。騙し討ちみたいに 何も相談も無く 人数 増やしてその人達の分も出せとか 図々しいよねぇ~。権威ある方達の行動だと思えないよねぇ~」
お偉いさん達を挑発しちゃダメだよコウキ。
「兎に角 コチラは約束は守ったんだ。料理の量が足りないのは私達せいでは無い。では、帰らせてもらう」
鍋や皿をマジックバックにしまい、コウキは私の腰を抱き寄せて部屋から出るようにエスコートしてくれた。
ただ背中に粘っこい視線と突き刺さるよう視線を感じながらその場を去った。
約束の念書があるから呼び止める人が居ないが、隙あらば何としてでも 商品化をと狙ってるようで 気分が悪くなる。
「コウキ このまま帰りたい」
「それは やめてください。貴方には採取の依頼をお願いしたいのですが」
いつ来たのクロム?
「強制ですか?」
「いいえ。ただ、最近 薬草の持ち込みが少なくて困ってたので」
「は?私でなくてもいいですよね?私は疲れてるので帰ります」
「冒険者の活動をしないと 一年後には取り消しですよ」
「確かにその通りですね。でも、取り消しになったとしても 自己責任ですから気にしないでください」
登録取り消しを狙ってるからいいのよ。
宿に戻るとベッドにダイブする癖って付いてしまったのかな?
「まさか商会のお偉いさんから 財務省のお偉いさん迄いるとは、あのマリナド?かなり執着してるよねぇ~。
確かに ミホの料理は売れるかもしれないけど、乳製品だから気をつけないと危ないのにね」
「何か打開策でもあって やってるなら話を聞く価値もありますが、妖精達の話では売れ行きの計算ばかりで 商品を冷やす事などは考えて無かったとか。多分ですが、冷やしたりする事は商会の方が考えるからと放置してたみたいですね」
「酷い話だ。商業側が個人登録の商品を斡旋しては個人登録の意味が無い」
「ひっどぉーい。なになに?って事は、儲けだけを考えて暴走してるのあの 緑クルクルパー」
緑クルクルパー・・・マリナドの事よね、コウキ その呼び方あってるけど・・・酷くない?でも 実際に酷い奴だからいいのか?
「今日は後を追って来なかったが、明日は朝になれば直ぐに出た方がいいな」
「そうですね。足止めを狙ってるようですから早めに 出る方がいいですよね」
「朝ごはん食べずに出た方がいいよねぇ」
「賛成 朝早くに帰ろう」
帰れることだけを考えるって楽しいって思う。
早朝 女将さんにお礼をいい宿を出て門に向かう途中で馬車が近づき止まると窓が開き顔を覗かせる。
「良かったわ、間に合って。私 フリガン商会のチェリナと申します。少しだけ 私にお時間を頂けないでしょうか?」
「昨日の」
「なんの御用でしょうか?こんなに朝早くに行動を起こしてるってことはそれだけ急いでるってこだよねえぇ~、それなのに 少しお時間よろしいでしょうか?なんて聞いてくるなんて、常識ハズレだよねぇー、いいご迷惑以外の何ものでも無いってわかんない?」
コウキ 少し オブラートに包んで言葉を話してね。
「ご迷惑なのは分かってますが、今を逃すと次に会えるのはいつか分からないもので、私も少し焦っておりました。ご迷惑なのは承知の上でお願い致します。私に少しだけでもお時間を下さい」
そんな風に言われると 迷うのよね。
「断る。要件は検討ついてる。ミホの料理が予想以上に美味かった事で 念書を書いたことに 後悔してるのも分かっる。
だが、約束は約束だ。それに マリナドに商品化出来ない理由を聞いてるだろ?素直に引き下がれ」
「出来ないわ!あんなに素晴らしい 料理は未だかつて無いのよ!!革命が起きてもおかしくない。マリナドが騒ぐだけはあるわ。
ただ、出来ないの一点張りじゃなくて どうすれば 商品化出来るかを探るのが 商人よ!
そう 思わない!?」
「思いません。私は商人では無いので。お時間なら差し上げました。もう、十分ですよね。失礼します」
なんだろう、身勝手な言い分。
統一した 冷蔵機能が無いから無理だって言ってるのに 分かって貰えなかったんだ。
乳製品は 痛みやすいし 傷んだまま使っては危険なのだ。
なんで分かってもらえないのか。
私のわがままに聞こえるのかな?話は平行線にしか乗らないだろうと無視する事にした。
そのまま進むが 馬車が付いてくる。
門を抜けても付いてくる馬車にうんざりする。
森に差し掛かっても 付いてくる馬車に 何か言ってやろうと思うが さてなんて声をかけるか・・・かける言葉も無い。
ソワソワしだしたのは 馬車の人達。
そりゃそうだよね。
馬車を操ってる人とその隣に乗ってる人。そして馬車の中に昨日のお嬢様ともう1人位しかも 人が居ないのに森の中に入るのは危険だ。
「お待ちください、お願いでございます。私共の馬車の護衛をお願いいたします」
「無理だよねぇ~僕達 みーんなFだよぉー。護衛なんて出来ないから出来る人達にお願いした方が賢明だよ。じゃぁ ねぇー」
護衛を申し出たおじさんが 絶望に満ちた顔になり、お嬢様と声をかけてる。
「仕方ありません、ミホさん パズルフィに来た際は是非 フリガン商会を訪ねて来てください。私は何時でも大歓迎いたします」
では、と 来た道を帰っていく馬車を見送り 私たちは転移して 我が家に帰って来た。
やっぱり、いいよね我が家って落ち着くよ。
「妖精達を使ってフリガン商会とその周辺を探ってた方が良さそうですね」
「マリナドの周辺もしといた方がいいよね」
「勝手に 許せん」
3人が なにやら話し合ってるが 私はソファーにグデェ~ンと座る。
「お風呂 入らないとね・・・そうだ 温泉欲しいよね コウキさぁ 温泉って作れる」
「どうかな?具体的なこんな感じってイメージがあれば・・・作れると思うけど」
なんですと!
思いつきで なんとなく温泉って言ったのに
家に居ながら温泉が入れるって最高に素敵じゃない!
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