異世界無知な私が転生～目指すはスローライフ～

丹葉菟ニ

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遠のくスローライフ

招かざる来客

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上機嫌な3人に対して私は朝から疲れてた。
それでも修行を頑張ろうとするレビンは真面目に来るので相手をしないと行けない。

でも砂糖が均一にするのがどうも苦手に見える。
この世界の砂糖はサトウキビの様な植物から取れる。何時間も煮込んでは越して残った物が砂糖として出来上がる。それが、なぜか岩塩の様な塊でできる。それをハンマーで叩き割り粉々にしていく。
糖塊と言われる物は各家庭で小さくハンマーで砕いて使う。糖粒はハンマーで叩かなくてもあるていど小石程に砕かれてる物だ。

私は糖粒を布に挟み更に小さくしてからすり鉢に入れて使ってるのだが、レビンには馴染みのない作業だったらしく更に細かくするのが難しく砂糖が上手く溶けきれないのだ。

「ユキナ蜂蜜とかメープルシロップとか無いかな？」

「有りますよ、かなり山奥になりますが岩蜂が甘い蜜を集めますね。メープルシロップは森の浅瀬に有りますオナの花から抽出できますよ。比較的に精霊達が好んで作ってますよ」

「メープルシロップ少し分けて貰える？」

「頼んで見ますね」

「よろしくね」

お昼の豚骨ラーメンを啜りながらそんなのは話をしてると、来客が来たことを告げる。

「私が出ますから食べてて下さい」

ユキナが箸を置き食堂を出て行った。が・・・・・なかなか戻って来ない。スープも美味しく飲み干した所で食堂を出て玄関に向かうと、だんだんと不快になる声が聞こえて来た。なんだか不穏な空気を感じて、アオトとコウキにある事を頼んで勝手口から出ていた。

一人で出向くと甲高い声と、どこの安い劇団の役者だよと言ってしまいたくなるのをグッと堪えた自分を褒めてやりたい。

「余りにも失礼よ、私をだれだと思ってらっしゃるの？」

似合っても居ないテカテカのピンク生地にふんだんにレースが使われ、見事な派手派手ドレスを身に付け、手には真っ白な羽が使われてる扇子をユキナな突き付けてる腹ただしい１０後半の女が玄関ホールに立っていた。その後に従女が控えてる。

「ユキナ、そちらの方はどなた？」

「あら、貴方がココを借りてる方ね。申し訳無いけど今日中にココを出て行って頂戴」

ド派手な女は居丈高に言い放った言葉の意味が全く理解できない。

「申し訳ありませんが、意味が全く理解できないのですが、ますばは貴方のお名前は？」

「あら、私の名前はミホよ」

馬鹿なのこの女は？

「家名はないの」

「あら、ご存知ないの？ミホの名前には家名はつかなくってよ」

家名は無いと思われてんの？私って可哀想ね。

「従女さん、貴方の名前は？・・言っときますが確りと挨拶して下さい」

頭を下げるだけの挨拶をしようとして確りと挨拶してと頼んだ。

「わっえ、私、ルイーナ・シジャンヌと申します」

ふーんぎこち無いながらも確りとカーテシー
で挨拶をしてくれた。
この無礼な女は貴族の人間なのかも知れないと推測する。

「ちょっと、私を無視して従女に声をかけるとか私の事をバカにしてらっしゃるの？」

「シジャンヌ様とおっしゃるの？勉強不足でも申し訳ありませんが貴族階級は？」

「ヴォワンド・シジャンヌ伯爵が娘になります」

「そう、シジャンヌ伯爵は素晴らしい娘を持ってらっしゃるのね」

「伯爵の娘を従女に持ってるって事は私はこの従女よりも上よ、余りに無礼を働くならお父様に訴えてますわよ」

「ルイーナ様が出来ることも出来ない幼児に、私に御用があるとは思えないのでお引き取り下さい」

挨拶も出来ない人の要件も聞けないと追い出しにかかる。

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