異世界無知な私が転生~目指すはスローライフ~

丹葉 菟ニ

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閑話 3

ここだけの話

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聞きまして?!
ここだけのお話ですわよ。
クスクス 幼児様のお話。



ご自分のお名前がお嫌いらしくてよ?!
そのせいで ミホさんのお名前を名乗ってるとか。

みっともなくその場で、大立ち回りをしてテッシー様、ロリーナ様、ジェイシー様の前で罪もない従女をクビにしたらしいですわ。
その時の従女は今ロリーナ様が 保護してらっしゃいますわ。
お忙しい中に態々 お兄様がお迎えに。

酷い話ですわ、旅行気分ですって。
その母親も珍しいお力をご自分だけに使えとか。お国の為に動いてるご立派なお方なのに、私達には考えも及ばない事ですわね。

お兄様方はご立派にお育ちになったのに、おなじ親父に育てて頂いて、こおも違うとなるとやはり血筋が問題ですわね。

お兄様はお父様に負けず劣らずの秀才なお方ですものね。
次男様は剣と魔法の才能に恵まれて優秀なお方ですもの。何処のどなたか分からない方ははやり全く違いますわね。

幼児様のお父様が、もしかしたらハーボド様かも知れないと。
確かに、良く似てる点がありますわ。
確かに、アレなら 納得の血筋ですわね。
元が情婦とあの旦那様なら、あのようにお育ちにもなられますわね。


狙い通り 噂が噂を呼び お茶会にも頻繁に呼ばれては足繁く通い、間違った方向に話が進む前に 新たな情報を付け加えダチュリカ侯爵家の方々は関係ないと、切り離して話をして行く。

でも、どのお茶会に行っても、新作を見ても、新しい茶葉も 心躍る物は一切無い。
ミホさんのお茶会を知れば全てが色褪せる。そして、それを知ってるのは私達 幼馴染3名とその旦那様 それとメイーナ様、この世界でたった7名だけと知ると 誇らしくなる。

宿が新しくオープンすると 話題を一斉に攫うこと間違いなし。そこでの新たなマナーも生まれる事だろう。真似する者も出るだろうが先ず無理だろ。お菓子から弟子であるレビンにしかレシピを教えてない。
それより、あの お茶のセット!ポットからティースプーン1つ取っても、何処にも売ってない物。
そして、そのお茶を入れるのが紅茶店元主人と伯爵令嬢。
その辺の宿にはない 1級のおもてなしを味わえるだろうとの睨んでいるのだ。

ここまで詳しく知っていて説明出来ないのは、単にミホさんとの固い約束の為。
ちょっと話しただけで、嫌われるなんてとんでもない話です。
決して話はしませんが、あの幼児様だけは追い込みます。

その為に幼馴染とメイーナ様は今日も各自 足繁く お茶会に足を運びます。
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