異世界無知な私が転生~目指すはスローライフ~

丹葉 菟ニ

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遠のくスローライフ

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次の日

トパーズさんとユーリンさん共に何時でも是非おいで下さい。との返事を頂き時間もないので明日伺いますと返事をコウキにしてきてと頼んだ。

今の所 鉛筆の問題なし。誰もが使いやすくて普段も使いたいと言ってくれる。

「もう少し 鉛筆の様子を見て問題無ければ商品化するので 楽しみに待ってて下さい」

「軽くて嵩張らない紙に、手も汚れなず書きやすい鉛筆。この2つは瞬く間に世界中に知れ渡るでしょう!それが、この地で出来たとなれば注目の的となるわ。きっと、人が賑わう都市になるでしょう。歴史がゆっくりと動く瞬間をこの目で見れるなんて素敵な体験ですわ」

メイーナ ちょっと言い過ぎな気もするけど、アオトとユキナ初め皆さん一斉に頷くとか、やめてくれる?

奥からレビンに教えた塩釜 2種類を持って現れた。この宿での目玉料理だ。

「どうですか?ミホさん!」

「いいわね!」

「じゃ、そうね、こちらをユーリンさんとトパーズさん。こちらをフォーダムさんとハルスさん この木槌で割って頂けますか」

「ちょっとしたイベントね。掛け声を掛けてもらってはどうかしら」

「いいアイディアね。例えば 宿の大成功を祈ってなんてどうかしら!」

「賛成。私の掛け声を掛けるわね。宿の大成功を祈って、せーのっ」

掛け声と共に木槌を振り下ろし 塩釜が割れると香草の木の葉が現れた。

レビンは塩の塊を取り除くと、木の葉を開けるとそれぞれ 肉と魚の塊が出てくる。

大きな二股になったフォークとナイフを使いお皿に取り分けていく姿は 堂々として最初とは比べ物にならない。
野菜には よく磨り潰した野菜を裏ごししてオイルで伸ばしてるドレッシングをタップリと掛けて 配っていく。
それと丸ごとオニオンスープ グラタン

「では いつも通り 感想をお願いしますね。では、頂きます」

子供目線からはドレッシングがちょっと苦手なのでは?年配は 肉よりは魚の方が食べやすいが、野菜が多い方がいい。
オニオンスープグラタン もう少し量が多ければ 食欲ない時にこの1品で充分満足する。けど、その時は少し薄味でも良いかも?と、遠慮ない意見が出る。それを、一生懸命に書き留めるレビン、まだまだ成長が見込めるな。これからが本当に楽しみ。



突然訪れても通してくれた。良かったわ。

「いらっしゃい、ミホさん」

「突然のお伺い申し訳ございません」

「いえ、大丈夫ですよ。それと招待状 ありがとうございました」

「いえ、ご迷惑では無かったですか?」

何を思い出したのか謎だがとても幸せそうな顔をしたクロウ。

「いえ、迷惑どころか大喜びで大変ですよ」

「そうですか良かった。今日は招待状の話をしたくて来た訳では無いので。それよりも、あの邸の譲渡の件ですが、買い取りさせて下さい」

あらら。驚いちゃった、そんなに驚かなくても良いじゃない。

「あの邸は少なくても白金貨1枚はしなくてもそれに近い値段がするのだが」

「そうなんですね。全く問題ないので買い取りでお願いします」

「譲渡ではダメなんですか」

「貰う理由が見つからないので」

「理由なら明確にある。この地にミホさんの本拠地だと示す事でサバナァンの地の価値が上がる事が狙いだと言えば?」

「そんなことで貰う必要は無いですね。私がこの地を本拠地とするならあの邸でなくてもいいですよね。尚更貰う理由にはならない」

「私が邸をやったからと、言う事を聞かせようとでも思ってるのか?」

「そんなこと 微塵でも感じ取れば 1歩足りとも近づきはしないわよ。利用されるのは嫌いなの。それに、私は我儘だから私は私のしたいことしかしない」

「あはは、なるほど 少しは信用して貰ってると思って良いのかな?」

「今の所は?」

「手厳しいな」

「それに、常に対等で居たいわね。言いたいことを本音で言い合えるのは大事よ」

「参った。わかった、買い取りして頂くとして 査定額をもう一度出さないと行けないな。近い内に査定しに行きたいのだが?」

「日を決めて下されば誰かが邸に居るようにしときます」

細かな事を詰めて話し合い クロウの執務室を出て次は商業ギルドに向かうけど 何故か傍らにクロウが着いて来る。
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