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遠のくスローライフ
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早く話が纏まって良かった。
前の世界だったら考えれない速さ。石屋のご主人が買い手が居るなら直ぐに交渉したいと次の日、ご主人と話し その場で話がサクッとまとまり売買がきまった。請け負ってる仕事も無かったから話も早かった。夫妻は1週間で工場を片付け 15日でお店を閉めて、次の日は引っ越しの約束をしてくれた。
良かったねぇ~。なんてのんきにコウキが語ってるけど 昨日の今日でお店を手に入れちゃった私は若干驚いてるけど、この世界ではたまにある事らしい。
当初の目的地のユーリンさんの旦那と息子が営む肉屋に向かうが 驚く事に私が買ったお店と近い。
「おーい、噂のミホさん いつ来るんだ?」
サザ〇さんのお父さんの頭をした恰幅のいい男性が奥に向かって声をかけてるが、私はココです。少し遅くなりすみません。今到着しました。ご主人お願いだからこっち向いて。
「さぁ~午前中って母さんが言ってけど!父さん お客様」
「おっと悪ぃな嬢ちゃん 。お使いなのかい。お利口さんだ。なにを頼まれたか覚えてっか?」
「初めまして、ミホと申します。本日はお伺いすると言っておきながら遅くなり申し訳ありません」
「ぅお、おっ、本当にミホさん?」
「ええ、ミホです」
「父さん、隣にいるのはコウキさん。昨日知らせに来てくれた人だよ」
「こんにちは~」
ヘラっと笑いながら挨拶するコウキ。
「早速で申し訳無いのですが見学させて頂けますか」
「はい!どうぞ」
横の細い路地からのドアから入ると細い廊下にでる。1番奥のドアを開けると 思っていたよりもガランとした広い場所だった。
「ここは?」
「ココは仕入れた物を捌く場所ですよ」
上をみれば滑車が目に入ってくる。なるほど。肉屋だもんね。捌く場所は必要よね。
次のドアを開ければ充分なスペースの休憩所そして売り場も余計な物を置かずにスッキリとさせて清潔さが伺える。肉を並べて置いてるショーケースの横にはスペースがあるがデッドスペースになって残念と思うが私にしてみればラッキースペースと言える。
「こんちには」とお客様が来たようだ。
「いらっしゃい」
「これを1口にカットして貰える。
見ないお嬢ちゃんだね。今 流行りのアルバイトかい?頑張りなよ」
アルバイトが流行りなの?
「こんにちは」
「これをスライスしてちょうだい」
注文通りにカットしてスライスしてると、どうしても細かなクズ肉はでる。それを下のゴミ箱にまとめてる。
ゴミ箱を覗き込むとスジ肉が。ちゃんと煮込めば柔らかく美味しくなるのに勿体ないなと感じてしまう。・・・この方法ならもう1品増えても大丈夫そうね。
屑肉も創造で作った手廻しの挽肉機で合い挽き肉を使う事で無駄を無くす。とか、出来そうね。スジ肉もシンプルに生姜と大根のみで。
行けるわ!
「あの、このゴミ箱の中のスジ肉とクズ肉貰えますか?」
「ええ?かまわねぇが、こんな食べても飲み込めねぇ肉と ちっちぇ肉で良いのかな?」
「ええ、これでないとダメです。休憩室をお借りしても?」
「ああーかまわねぇよ」
「ありがとうございます!」
さー、食べ歩きプラン第1弾 やるわよ。
スジ肉は串に刺し 態とスペースを空けておき
一度水のみで茹でる。大根も同じく別鍋でゆでる。一度茹でた大根を態と空けたスペースに刺して調味料と大量の生姜を圧力鍋で一気に煮込む。今回は時間ないからね。
その間に、子供から大人までみんなだいすきコロッケを作る。でき上がった物を ご主人と息子に食べてもらう。先ずはスジ肉の煮込みからだ。
「なんだー、このトロトロの肉は?」
「ダイコンも味が染みて美味い」
「捨てようとしてたスジ肉ですよ」
「「スジ肉?!」」
「ええ、この串1つ・・・材料費だけで・鉄貨3~5程度でしょ。・手間暇代を考えて銅貨3枚で売りませんか?」
2人で顔を見合わせる親子。
息子は新たな1歩だと期待に満ちた顔をするが、父親は冷静だ。
「家は肉屋だ。クズ肉がこんな風に売る事が出来たらこんな嬉しいことはねぇ。でもな、食べるスペースも作るスペースもねぇーんだ」
「ありますよ。スジ肉を串に刺してるのは食べ歩きにするため。大きな木の葉をお皿にして串ごとて渡すの」
「なるほど」
「これも食べてみてください」
コロッケを手渡し 食べてもらう。
「食べ歩きには紙に包んで手渡します。数を多く頼む人は箱にと考えてます」
「こんなのが肉屋で出来るのか?」
もう一押しね。ダメだしの串カツを手渡す。
「できます。その空いてるスペースを区切り揚げる場所を確保できると私は考えてます」
「うめぇなぁー、こんなうめぇーもんがウチで作れるのか?」
「どうですか?食べ歩き文化を広めませんか?私と師弟登録して頂けましたら直ぐにでもお教え出来ます。ぜひ、街の活性化の一端になって下さい」
「直ぐには返事は出来ない。女房が帰ってきて相談して決めるがいいか?」
「もちろんです」
さてと、次はトパーズさんのお店だ。
前の世界だったら考えれない速さ。石屋のご主人が買い手が居るなら直ぐに交渉したいと次の日、ご主人と話し その場で話がサクッとまとまり売買がきまった。請け負ってる仕事も無かったから話も早かった。夫妻は1週間で工場を片付け 15日でお店を閉めて、次の日は引っ越しの約束をしてくれた。
良かったねぇ~。なんてのんきにコウキが語ってるけど 昨日の今日でお店を手に入れちゃった私は若干驚いてるけど、この世界ではたまにある事らしい。
当初の目的地のユーリンさんの旦那と息子が営む肉屋に向かうが 驚く事に私が買ったお店と近い。
「おーい、噂のミホさん いつ来るんだ?」
サザ〇さんのお父さんの頭をした恰幅のいい男性が奥に向かって声をかけてるが、私はココです。少し遅くなりすみません。今到着しました。ご主人お願いだからこっち向いて。
「さぁ~午前中って母さんが言ってけど!父さん お客様」
「おっと悪ぃな嬢ちゃん 。お使いなのかい。お利口さんだ。なにを頼まれたか覚えてっか?」
「初めまして、ミホと申します。本日はお伺いすると言っておきながら遅くなり申し訳ありません」
「ぅお、おっ、本当にミホさん?」
「ええ、ミホです」
「父さん、隣にいるのはコウキさん。昨日知らせに来てくれた人だよ」
「こんにちは~」
ヘラっと笑いながら挨拶するコウキ。
「早速で申し訳無いのですが見学させて頂けますか」
「はい!どうぞ」
横の細い路地からのドアから入ると細い廊下にでる。1番奥のドアを開けると 思っていたよりもガランとした広い場所だった。
「ここは?」
「ココは仕入れた物を捌く場所ですよ」
上をみれば滑車が目に入ってくる。なるほど。肉屋だもんね。捌く場所は必要よね。
次のドアを開ければ充分なスペースの休憩所そして売り場も余計な物を置かずにスッキリとさせて清潔さが伺える。肉を並べて置いてるショーケースの横にはスペースがあるがデッドスペースになって残念と思うが私にしてみればラッキースペースと言える。
「こんちには」とお客様が来たようだ。
「いらっしゃい」
「これを1口にカットして貰える。
見ないお嬢ちゃんだね。今 流行りのアルバイトかい?頑張りなよ」
アルバイトが流行りなの?
「こんにちは」
「これをスライスしてちょうだい」
注文通りにカットしてスライスしてると、どうしても細かなクズ肉はでる。それを下のゴミ箱にまとめてる。
ゴミ箱を覗き込むとスジ肉が。ちゃんと煮込めば柔らかく美味しくなるのに勿体ないなと感じてしまう。・・・この方法ならもう1品増えても大丈夫そうね。
屑肉も創造で作った手廻しの挽肉機で合い挽き肉を使う事で無駄を無くす。とか、出来そうね。スジ肉もシンプルに生姜と大根のみで。
行けるわ!
「あの、このゴミ箱の中のスジ肉とクズ肉貰えますか?」
「ええ?かまわねぇが、こんな食べても飲み込めねぇ肉と ちっちぇ肉で良いのかな?」
「ええ、これでないとダメです。休憩室をお借りしても?」
「ああーかまわねぇよ」
「ありがとうございます!」
さー、食べ歩きプラン第1弾 やるわよ。
スジ肉は串に刺し 態とスペースを空けておき
一度水のみで茹でる。大根も同じく別鍋でゆでる。一度茹でた大根を態と空けたスペースに刺して調味料と大量の生姜を圧力鍋で一気に煮込む。今回は時間ないからね。
その間に、子供から大人までみんなだいすきコロッケを作る。でき上がった物を ご主人と息子に食べてもらう。先ずはスジ肉の煮込みからだ。
「なんだー、このトロトロの肉は?」
「ダイコンも味が染みて美味い」
「捨てようとしてたスジ肉ですよ」
「「スジ肉?!」」
「ええ、この串1つ・・・材料費だけで・鉄貨3~5程度でしょ。・手間暇代を考えて銅貨3枚で売りませんか?」
2人で顔を見合わせる親子。
息子は新たな1歩だと期待に満ちた顔をするが、父親は冷静だ。
「家は肉屋だ。クズ肉がこんな風に売る事が出来たらこんな嬉しいことはねぇ。でもな、食べるスペースも作るスペースもねぇーんだ」
「ありますよ。スジ肉を串に刺してるのは食べ歩きにするため。大きな木の葉をお皿にして串ごとて渡すの」
「なるほど」
「これも食べてみてください」
コロッケを手渡し 食べてもらう。
「食べ歩きには紙に包んで手渡します。数を多く頼む人は箱にと考えてます」
「こんなのが肉屋で出来るのか?」
もう一押しね。ダメだしの串カツを手渡す。
「できます。その空いてるスペースを区切り揚げる場所を確保できると私は考えてます」
「うめぇなぁー、こんなうめぇーもんがウチで作れるのか?」
「どうですか?食べ歩き文化を広めませんか?私と師弟登録して頂けましたら直ぐにでもお教え出来ます。ぜひ、街の活性化の一端になって下さい」
「直ぐには返事は出来ない。女房が帰ってきて相談して決めるがいいか?」
「もちろんです」
さてと、次はトパーズさんのお店だ。
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