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第5話:「お楽しみ後のTS防衛ガールズトーク」

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「――ふぁッ……」
「――ふっえー……」

 欲望、獣欲に塗れた輪姦の会は、男性達が数巡した果てにようやく終了の目途を見て。
 参加者は休息の時を迎えていた。

 倉庫には、まだ使えるが仮設庁舎の場所の都合で、使用されずに放置同然となっているソファが丁度あり。
 髄菩と芹滝は引き続き美少女の姿のまま、そして一糸纏わぬ姿のまま。しかし構わぬ様子でリラックスした、というか体力を使い果たしたといった様子で並び座り、吐息を零している。

「お疲れ様、ずいちゃん、せりっち」
「サイッコーだったよー」

 そんな二人の両脇より、様相の違う二つの透る声色が掛かった。
 二人をソファの中心に、その両隣に見え座っているのは――二人の美女であった。
 一人は、長身で金髪のシュートカットが映える、王子様系といった感じの美女。
 もう一人は、また長身で黒髪ロングが映える、切れ者な雰囲気の美女。
 どちらも麗しい顔立ちながらも、ボンキュボンなたまらない身体をしている。そして、そのたまらない魅惑の身体を見せつけるかのように、その二人の美女はまた全裸であった。

 どちらも、先まではこの倉庫に居なかったはずの美女。
 ――いや、事実を言えば二人の美女は。この場での淫靡な輪姦の会が始まった時から、ずっとこの場に居たのだ。

 明かそう――二人の美女の正体は、輪姦の会の参加者。今先まで髄菩と芹滝を犯し堪能していた男性達。
 その、〝性転換して女となった〟姿。
 そう、この会に参加して髄菩と芹滝を輪姦して楽しんだ男性達も皆また。女性へと「性転換する事を可能とする」性転換体質の持ち主なのであった。

 詳細を言えば。
 金髪ショートの王子様美女の正体は、最初と最後に髄菩を犯し楽しんだ男性。
 黒髪ロングの美女の正体は、同じく最初と最後に芹滝を犯し楽しんだ男性だ。

 輪姦の会が終わった後に、参加者の男性達は皆、女性へとその身を変貌させ。
 その身体をもって、今回のメインディッシュとなった髄菩と芹滝へ。アフターケアを提供していたのだ。

「お盛んにも程がある」

 髄菩は、先までの甘々トロトロの様子から驚きなまでの切り替えで、いつもの皮肉気な様子に戻っており。
 今は見目麗しい裸体を主張する、今先まで自分の身体を犯し堪能していた張本人である、金髪ショートの王子様美女を。
 一変して、まるでホストのように侍らせてながら。片手に持つ、その金髪王子様から渡された缶コーラを口につける。
 実際、金髪王子様と黒髪ロング美女は。今は髄菩と芹滝へのアフターケアとして、ホストの真似事に興じていた。

「ふふんっ。それにメロメロになっちゃった、ずいちゃんの姿。とっても可愛かったよ?」

 それに、金髪王子様は悪戯っぽく耳元で囁く。

「――ひゃぅっ!♡」

 しかし、その金髪王子様から直後には可愛らしい悲鳴が上がった。
 見れば、髄菩の片手が伸びて金髪王子様の巨乳の肩乳を鷲掴みにしている。今はホストに興じご奉仕をする側になった身で、調子に乗った金髪王子様への折檻であった。

「髄菩は意地っ張りだねー」

 そんな様子を横目に見ながら、揶揄う声を飛ばすは横に座る芹滝。
 その芹滝は、横にまたホストとして侍らせる黒髪ロング美女に、ぐでーと寄り掛かり。その豊満な乳房の横乳を、枕代わりにするかのように頭を埋めて、その感触を堪能していた。

「ふにゃー、きゅーちゃんのおっぱいはたまらないねー♡おチンポハメハメされた後はコレに限るよ♡」

 そして黒髪ロング美女に頭を撫でられながら。ホワーとしたセックス中とは別種の幸せそうな顔で、黒髪ロング美女を「きゅーちゃん」と呼んで甘える姿を見せていた。

「よくやる――んっ♡」

 その隣の芹滝の姿様子に、呆れの声を零した髄菩だが。次にその口からは、甘い一声が零れた。

「久遠君……っ、そんなに念入りにやらなくてもいいっ」

 そして、髄菩は自身の足元。股下にそんな訴えの声を零した。
 少し開かれた髄菩の股の間。なんとそこにはひざまづき、髄菩の股間に頭を突きこむ一人の少女の頭が、身体姿があった。
 凛々しくもあどけなさを残す、黒髪ショートが映える褐色肌の美少女。
 そしてその少女はなんと髄菩の股間に、おマンコに顔を突きこみ。その可愛らしい口で、舌先で髄菩のおマンコを念入りに舐めているではないか。

「んちゅっ♡ぷぁ……大丈夫です、ご遠慮しないで」

 そんな美少女は一度、髄菩の股間から顔を離すと。人懐こい表情で髄菩を見上げ、そんな促す言葉を寄越した。

 明かせば。その褐色黒髪ショートの美少女の正体は、髄菩がフェラチオでイかせてあげた後輩の若い男性。その性転換した姿だ。

「ほらほら、先輩っ。しっかりご奉仕してくださいねー♡」
「んんっ♡ふぁっ……芹滝くんっ、あんまり意地悪しないでくれっ……♡」

 その横。芹滝の股の間では、まったく同様の光景が繰り広げられていた。
 芹滝の股の間にひざますいて顔を突きこむは。銀髪にポニーテールが映え、まだ幼女の面影が残る十代前半程の外見の、気の強そうな美少女。
 芹滝のおマンコを舐めさせられているその少女に、芹滝は何か加虐的で意地悪そうな声を降ろし。一方の少女はおマンコ舐めさせられながらも、加虐心をそそる上目使いで芹滝に容赦の言葉を紡ぐ。

 明かせば、その幼さ残る少女の正体は。芹滝がフェラチオでイかせてあげた先輩の男性だ。

 合わせて状況を説明すれば。参加者のおチンポによってザーメンを散々注がれた、二人の身を、おマンコを労い。
 フェラチオをしてもらった二人が美少女に転じ、今はお礼兼お掃除のためのご奉仕クンニをしている真っ最中なのであった。

「あはは♡先輩やっぱり可愛いっ♡」

 芹滝はノリノリな様子で、お願いを求めて来た美少女姿の先輩に揶揄う声を降ろし。そしてその頭を撫でて可愛がる。

「んぅ♡はぅぅ♡」

 それにご奉仕お口クンニをしながらも、被虐心を刺激され甘美な声を上げてしまう先輩。

「んっ♡いっぱいしていただきましたから、ご奉仕でお返ししないと♡」

 一方。後輩の褐色美少女は、いじらしい献身的な様子を見せつつ、お掃除クンニに集中している。

「適当でいい……んっ♡」

 その姿から強く拒絶はできず。髄菩は遠慮の言葉を紡ぎつつも、懸命なお口ご奉仕の突当てる甘美に、また甘い声を零してしまう。

 さらにソファに座る髄菩と芹滝の背後にも、女性へと性転換した参加男性が位置取り。肩を揉んだり、背後からおっぱいを押し付け抱き着いたりして、労いのご奉仕をしている。
 さらには二人の足元にも、女性へと変じた男性参加者が面白がっている様子で侍っている。


 そんな感じで。
 今先までは雄達が二人の雌を囲って、犯し喰らう獣欲のステージであった倉庫内は。
 一転して、一様に正体は男性の性転換美少女・美女達がイチャつき合う。姦しい空間へと変貌していたのだった。



「――良いリフレッシュになったな――大攻勢前に、肩が解れた」

 引き続き黒髪ロング美女の乳房に頭を埋めて甘えつつ。同時にご奉仕クンニが終わった銀髪ポニテ美少女の先輩を、膝の上に座らせて愛で可愛がりながら。
 芹滝がそんな一言を零したのは、その時であった。

「っ、芹滝君ッ」

 その言葉に。芹滝の膝の上で可愛がられ、落ち着かなそうにしていた先輩が。様相を変えて、咎めるそれの声を上げたのはその時であった。

「すでに、神経質になる情報でもありませんよ二曹。末端まで広がり切ってる噂だ――いや、もう噂の域じゃないな」

 それに擁護するような声を向けるは、黒髪ロングの美女。
 芹滝が口にしたそれは。陸上防衛隊の作戦、戦略に関する噂、情報についてのもの。
 陸上防衛隊が、いや防衛隊全体が。
 近いうちに高確度で開始するであろう、大反抗攻勢作戦についての言及だ。

 現在、陸上防衛隊が敵対する鋼獣帝国軍は、同じくこの異世界のとある国に軍事侵攻している。
 そして日本国と陸上防衛隊は、その国へ防衛援助支援のために介入しており。
 噂の大反抗攻勢作戦は、間違いなくその鋼獣帝国軍を。この介入中の国の領地より押し返すためのものであった。

「お上や情報関係の部署も、もう情報秘匿に比重を置いていない。力に物を言わせた、どデカイぶち返しをかますつもりだろう」

 その大反抗攻勢作戦に関わる推察を、黒髪ロングの美女は静かな口調で紡いで見せる。そしてそれは明かせば、実際の所に近いものであった。

「……あまり、スマートじゃないね。好みじゃないな」

 それに少し気に入らなそうな声を上げたのは、金髪王子様の美女。今は髄菩の肩に腕を回してキザなホストのような奉仕を見せ、しかし髄菩からはウザそうにされている。

「作戦が、好みだった事があったか?」

 そしてそれにその髄菩が、淡々としかし皮肉気な様子で声を割り入れる。
 その言葉に、髄菩の足元にお供するように侍り、言葉を聞いていた褐色美少女の後輩が。さらには周りに侍る、今は美少女の身体の男衆が。
 皆一様に、様相を気を張り詰めたようなそれへと変える。

「何であれ、やって完遂するしかない――それが、俺等の役割だ」

 そして再び芹滝が。黒髪ロングの美女の横乳に顔を埋めつつ。その顔を気の抜けたそれから、少し神妙なものへと変えて、そんな自らに言い聞かせるような一言を発した。

「せりっちの言う通りかな。それぞれの役割を、完璧を目指してこなすしかないのが現実か」

 そしてまた金髪王子様が。場の空気を解そうとしたのだろう、少しニヒルな色を作って、そんな言葉を紡いで見せた。

「頼もしい限りだな。整備の腕には妥協を認めないお前が言うと、説得力がある」

 その金髪王子様の言葉に、髄菩がまた淡々としかし揶揄うそれの言葉を向ける。

「当然。ずいちゃんや、せりっちの機体を預かってるんだからね」

 それに、当然と誇るように返す金髪王子様。何を隠そう金髪王子様の彼女(彼だが)は、髄菩機の89AWVや芹滝機の93AWVの機体整備を受け持つ整備員なのであった。

「――だから、そのお礼じゃないけど。もうちょっと素直になってくれてもいいんだよ?」

 そしてしかし。金髪王子様は次にはその美麗な美女フェイスを、しかし下心丸出しの綻んだものに変貌させ。
 そして髄菩の肩に回していた腕の手先を、髄菩の乳房へ伸ばそうとする。

「あと、今度は薩っちんや綿ちゃんに。上っちや静りんも誘ってくれると嬉しいなー、とか――あ痛っ!」

 同時に。髄菩機の搭乗員である二人や。芹滝機の砲手と操縦手である隊員の名を上げ。
 次のこの秘密の会には、その彼等(彼女にもなるが)の参加を要望する言葉を紡ぐ金髪王子様。
 しかしそれは途中で、締まらない悲鳴へと変わった。

「ウザいのが、玉に瑕だが」

 その金髪王子様の伸ばそうとした手の甲を、先回りした髄菩の指先がツネっており。
 そして髄菩は、皮肉と呆れの混じった声色で。そんなオチを付ける一言を零して見せた――
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