世界最強のふざけた国

トド

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戦闘開始しちゃったよ

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「偵察機から入電!敵の本陣が動き出したそうです!」

「了解した!偵察機を直ちに戻らせろ!」

「了解!」

ああ、、、、ああ、、、!わからない単語がどんどん増えて行く、、、!俺の頭がヒートしそうだ、、、!

「あのさあのさ、、、敵の数ってわかる?」

「はい。敵の数は10万です。」

「なにぃ!?じゅ、10万!?」

味方1万に対して敵は10万!?勝てんのかよこれ!?

「あ、あのさ、、、戦力差10倍なんですけど、、、大丈夫なの?」

「はい!数では劣るものの技術と兵器はこちらが勝っています!」

「そ、そうなんだ、、、じゃあ任せるよ、、、」

「はい!この命に誓って必ず勝利してみせます!」

元気だねぇ、、、、これなら本当に任せられそうだ、、、、!










桐生の軍が行動を開始したのと同じ時、王国もまた行動を開始した、、、、

「アクラン殿、我々の龍騎隊は進軍を開始しましたぞ。」

「もう龍騎隊を?それは少し早すぎるのではないのか?ラーン殿よ。」

「相手は小国、、、、我々王国軍が負けるとは到底思えませんぞ?」

「ふむ、、、なら良いのだが、、、」

「まあ、今は私に任せてくださいな。自慢の龍騎隊ですぐに片付けてきます。」

「おお。それは頼もしい。では先陣を任せたぞラーン殿!」

「任された!」

と、相手の偵察もせず、視察もしなかった王国軍はこの後、一方的に蹂躙されるのであった。

「報告!」

「、、、!?なんだ何があった!」

「はい!上空より謎の竜が多数!龍騎兵が次々と撃ち落とされています!」

「なにぃ!?」

事が始まったのは突然のことである。

「なんだ、、、あれは、、、あれは、、、竜?、、、、なのか?、、、」

「は、早い、、、!なんてスピードだ、、、ワイバーンが追いつけないなんてありえない、、、!」

「それにあの魔法はなんだ、、、向こうの攻撃なのか、、、?無数の光る玉がワイバーンめがけて飛んでいる、、、!」

信じられる光景ではなかった。

無数の光る玉を放つ超高速の竜、、、見たことも聞いたこともないその竜は銀色の体に翼があり、後ろからは炎が飛び出ている。

「あれは一体なんなのだ?、、、、」





「偵察機から打電!第一次攻撃隊が戦闘を開始しました!」

「了解した!本陣も攻撃を開始するぞ。全軍、進軍せよ!」

「「了解!!」」

お、遂に俺らの軍も動き出したか。

敵との距離は大体2キロメートル前後と偵察機から情報が入ってきている。

敵はこちらの戦闘機にだいぶ苦戦しているだろう。

ならば、今が攻め時だろう。

俺もこの戦車とやらに乗っているのだが、スピードから考えると敵の所へはすぐ着くだろう。

「恐ろしいな、、、車、、、」

「間も無く敵と遭遇します。車内に戻ってください。」

「お、おう、、、」

俺が車内に戻ったのを確認した兵長さんは大声で叫ぶ。

「全軍!戦闘準備!」

「「了解!!」」

間も無く敵の本陣と戦うことになる。

お手並み拝見といきますか?この戦車とやらの性能をしかと見せていただきますぜ!






「報告!」

「次は何だ!?」

「前方より、謎の鋼鉄竜が多数!」

「鋼鉄だと!?」

「はい!しかもその上には敵、ディノヘイド小国の兵が乗っています!」

「ディノヘイド!?、、、まさか、あの鋼鉄の竜もディノヘイド小国が!?」

「そうかと思われます!」

「まさか、、、そんな、、、あそこは弱小国のはず、、、何故ここまで圧倒的な力を?、、、、」

「アクラン様、、、!我々はどうすれば良いのですか!?」

「うむ、、、こうしていても何も進まないか、、、、、全軍に告げよ!直ちにディノヘイド小国への攻撃を開始せよ、と。」

「了解致しました!」






「ん?なんか敵動いたぞ?」

「はい、そうですね!」

「いや、、、そうですね!じゃなくてさ、、、ヤバくない?10万でしょ?」

「いえ、大丈夫だと思いますよ?」

「え?なんの根拠に?」

「勿論、、、、砲撃よーい!、、、撃て!」

ドオォォォン!!

ズバァァァァン!!

「、、、、、、、、」

ん?今俺の前で何が起きたって?

それはな、、、俺が乗ってる車が火を吹いたんだよ!!しかも何これヤバくない!?火吹いたなーと思ったら敵兵のところが爆発してほとんど吹っ飛んでったよ!?ヤバイんですけど!?やばすぎるんですけど!?

「これ何?、、、大砲って言ったけど爆裂魔法?なん位階なの?」

「いえ、魔法じゃありませんよ。これは大砲と言って、弾を打ち出し、着弾とともに爆発します。」

「うわー、、、ヤバイ、、、、」

「陛下は見ていてください!一方的な蹂躙になると思いますが。」

「あ、ハイ、ガンバッテクダサイ、、、」

結局蹂躙はしたんだけど、それがなんとたったの1時間で終わったのよ、、、

十万の兵士がさ、、、一瞬で滅ぶのさ、、、怖くね?うちらの兵士怖くね?うちらの使う兵器怖くね?

「俺いつかこいつらに殺されるかも、、、」








「大敗とはいかなるものかね?アクラン公爵、、、、」

「はっ!陛下から授かった兵を9万、、、死なせてしまい申し訳ございませんでした!!私の命を持っても謝罪しきれぬことです!!」

「確かにそうだな、、、がしかし今回は許そう、許せるようなことではないのは分かっているが、相手の、、、見たことのない竜が出てきては何も手の打ちようがあるまい。それよりも、その竜達の情報を教えよ。何も持たずに帰ってきたわけではあるまい?」

「はっ!私の身を案じてくださり誠に感謝いたします!彼らの使う竜は全て鋼鉄でできておりました!」

「なに!?鋼鉄だと!?」

「はっ!それら地と天に分かれて攻撃を仕掛けてきました!」

「続けよ。」

「天の方はラーン公爵の騎竜隊ですら手も足も出ませんでした。地の方も同様、一撃で我々の兵士100人を殺す火の玉を吐きます。」

「ふむ、、、そのような化け物相手によくぞ1万も生かして帰ってこれたな、、、」

「はっ!彼らは追撃をしてきませんでした。」

「下に見ているのか、、、もしくは、、、」

「陛下、、、これからどうなさるのですか、、、我々の軍隊はほとんど壊滅残る1万の兵も先の戦いでトラウマが、、、」

「分かっておるヨロク公爵。そうだな、、、、、よし、使者を送ろう。」

「しかし受け入れてもらえますでしょうか、、、」

「クラルス公爵。その偵察も含めての使者だ。まさか向こうもなんの根拠もなしに人を殺すことはあるまい。」

「では使者は誰を送り出しますか?」

「カークス公爵。私の娘を使者として送り出そうと思っている。」

「「「!!」」」

「皆の考えはよくわかる。しかし私はこれが最善の手と考えた。」

「娘は優秀だぞ?」

「しかし、、、いや、、、、」

「まあ、見ておれ、必ず私の娘がいい知らせを持ってくるであろう。娘よ、任せられるか?」

「はいお父様。必ず良い知らせを持って参ります。」

「ありがとう、ルーネよ、、、」








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